Google検索エンジンは急速に進化を遂げており、有効なSEOの手段も頻繁に入れ替わってきました。
特に、2012年の大型アップデート以降、コンテンツを読み取る精度が向上し、それまで上位表示に有効と言われていたSEOの手段が無効化していきました。
しかし、SEOが置かれている状況の変化を知らず古い情報のみを知っている方は、それらの無効となったSEOの手段を今でも行ってしまっているのではないでしょうか。

今回は、今では上位表示効果がないSEOの手段をまとめました。

meta keywordsの設定

内部対策としてよくあげられる「meta keywordsに対策キーワードを入れ込む」という手法は、既に無効化しています。
(2009年9月、グーグルが公式に「ランキング要素に使っていない」と発表しています。)

参考:
Google does not use the keywords meta tag in web ranking

meta keywordsを使わないでもGoogleページを理解出来ますし、むしろキーワードを入れ込んでいると、ソースコードから誰でも閲覧できるようになってしまうため、競合他社に自社の対策キーワードを晒してしまっているような状態になります。特にメリットもないですし、meta keywordsには何も入れ込まないようにしましょう。

meta descriptionの設定

meta keywords同様、meta descriptionもSEOの上位表示効果はほぼないと言っていいでしょう。

しかし、検索結果タイトルとともに表示される部分なので、ユーザーがクリックするかどうかを決定づける大きな要因となります。
上位表示効果が少ないからと言って気にしないのではなく、どのような説明文であればユーザーに興味を持ってもらえるかを重視して作成しましょう。

フッターなどへのアンカーテキスト設置

フッター部分などに内部リンクや関連サイトのリンクを大量に設置する施策も現状ほとんど効果はありません。
Googleの理念にもあるように、リンクページ間・サイト間の信頼の投票のようなものです。信頼出来ないコンテンツ・関連性の薄いコンテンツリンクをつけてしまうと、リンクをつけている側の評価も(多分)下がります。よって、しっかりとコンテンツの中で関連性のあるリンクをつけるようにしましょう。

意味なく頻繁に更新する

「更新頻度が高いほど評価されやすい」という通説がありましたが、現状は更新頻度が高いからといって評価されるわけではありません。
もちろん、掲載内容が古いよりは新しいもののほうがユーザーの満足度も高いでしょうが、それはタイムスタンプが新しいから評価されるのではなく情報鮮度が高いからということです。

「更新」自体を目的にして中身のないコンテンツ追加や無意味な更新作業を行っても評価されることはありません。

キーワード出現率を◯%前後に調整する

キーワード出現率(記事内にどれだけ対策キーワードが含まれているか)も、今は上位表示にはほとんど影響しないため、意識する必要はありません。自然な文章を心がけてください。キーワード出現率◯%に調整するために、コンテンツ内容がユーザーにとってわかりにくくなってしまっては本末転倒です。

キーワード出現率を気にしたほうが良い点をあげるとしたら、検索キーワードを意識するがあまり、自然と「不自然」な文章になってしまっていないか確認するためにチェックするのはアリだと思います。