広報活動の基本の一つに「プレスリリース」の配信が挙げられます。企業活動では基本となっているプレスリリースも、NPOで配信するところはごくわずかです。

かつて、プレスリリースはメディアに直接送付することがほとんどで、ハードルの高いものでした。ですが、デジタル化によって、プレスリリースの配信もハードルは下がってきています。

登場したサービスをうまく活用することで、NPOであっても周囲に情報を見てもらいやすくなるはずです。そこで、今回はNPOもチェックしておきたいプレスリリース配信サービスを紹介していきます。

プレスリリースってそもそも何?

企業から新しい情報を発信する際の基本の一つが「プレスリリース」の発信です。プレスリリースとは、企業や団体が自社に関わるニュースや、新商品・新サービスの情報をメディアに知らせるためのものです。

従来は「プレスリリース」という名前の通り、報道関係者向けのものでした。メディアや記者はプレスリリースを見て、記事や番組で取り上げるための取材先を見つけていました。

最近では、自社サイトに載せたり、プレスリリース配信サイトに配信したりするなど、活用の仕方も変化しています。そのため、最近では「ニュースリリース」という表現でも呼ばれます。

情報発信を強化したいNPOとしてぜひチェックしておきたいのが、プレスリリース配信サイトです。

プレスリリース配信サイトを使う理由

2000年代に登場したのが、プレスリリース配信サービスです。現在では、「PR TIMES」「ValuePress!」「アットプレス」など、複数の配信プラットフォームが存在しています。

当初は、企業からプレスリリースの配信依頼を受け付けて媒体を選択し、ファックスやメールで配信代行するというサービスでした。

スマートフォンやソーシャルメディアの登場、デジタルメディアの成長などの背景があり、配信のプラットフォーム自体も閲覧されるようになりました。

プレスリリース配信サービスたちは配信代行の機能は残しながら、Webサイトにプレスリリースを載せることにも価値が生まれています。

プレスリリース
プレスリリース・ニュースリリース配信サービス|PR TIMES

プレスリリース配信サービスを使うと、登録しているメディアや記者にプレスリリースを送ることができます。配信時にキーワードを選べば、該当のキーワードをチェックしているメディアや記者、ブロガーなどにプレスリリースを配信できます。

また、プレスリリースを配信サービスと提携しているメディアには、プレスリリースが転載されることもあります。同じリリース文面ではありますが、プレスリリースをより多くの人に見てもらいたいときには、検討する価値があるでしょう。

「ValuePress!」には、「応援する」という機能もあり、ここをクリックしてもらうことで「ValuePress!」のランキング上で上位に表示されるようになります。

「PR TIMES」にも、ソーシャルメディアで話題になっているプレスリリースをランキングで表示する機能もあるため、プレスリリース配信に合わせてソーシャルメディアでの発信にも注力することで配信サービス上で注目を集めやすくなります。

「PR TIMES」には、「フォロー」の機能も用意されており、ユーザーは気になる企業をフォローするとプレスリリースの受け取りが可能になります。また、社会貢献団体を対象とした配信サービスの無料提供プロジェクトも行っているそう。ファンを増やしていきたいNPOにとって、「PR TIMES」は相性がいいかもしれません。

利用料金は、1回の配信あたり3万円ほど。月額課金での利用方法もありますが、まずは1回の配信で試してみるのがおすすめです。オプションで原稿の作成代行や、FAXでの配信代行など様々なプランが用意されています。

参考:
社会貢献団体を対象とするプレスリリース配信サービス無償提供プロジェクト Supported by PR TIMES