年末くらいから翌年3月にかけて、フリーランスの間ではちらほらと「確定申告の準備やってる?」という話が出てきます。月々の経費などをしっかりと仕分けしていれば慌てずに済むのですが、ついつい忙しいからといってレシートなどを溜めてしまうと、確定申告のある時期に慌ててしまいがちです。

そこで確定申告に役立つ便利なWebツールを紹介します。確定申告の期間は、通常2月16日~3月15日ですが、2019年2月16日は土曜日のため、2月18日(月)からとなります。必然的に期間が短くなっているので気を付けましょう。

また期限を過ぎてしまうと、さらにお金を払わなければならなくなる恐れがあります。今回紹介するWebツールを駆使して、早目の作業を心掛けましょう。

※記事内で紹介しているサービスの内容や料金は、記事執筆時点のものです。最新情報については各サービスサイトをご確認ください。

確定申告とは?

確定申告とは、所得にかかる「所得税」や「復興特別所得税」の額を計算して税金を払うための手続きです。

個人事業主は、税務署に対して「私はこれだけの所得があるので、それ相応の所得税を払います」と申し出る必要があります。2019年に確定申告する場合は、2018年1月1日~12月31日の所得が対象となります。

確定申告に便利なWebツールを紹介

MFクラウド確定申告

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MFクラウド確定申告

MF(マネーフォワード)クラウド確定申告は、家計簿ソフトとして人気のマネーフォワード社が作っている、クラウド会計ソフトです。MF(マネーフォワード)クラウド確定申告があれば、家計簿ソフトに再度記入する必要はありません。

銀行口座やクレジットカード、さらにPOSレジ、勤怠システム、ネットバンキングなどの明細データを自動取得してくれるので入力をする手間が省けます。

また、取引明細から推測して勘定科目を自動で提案してくれます。毎回どの科目にすればよいか悩む時間が大幅に軽減されるでしょう。

データをもとに作られたレポートも自動作成してくれるため、収入の傾向などを俯瞰で見られるのも特徴です。

<費用>
・フリープラン
 月額無料
 仕訳件数:年間50件まで
 チャットサポート:登録から30日のみ
 電話サポートおよび仕訳データのエクスポート:×

・ベーシックプラン
 月額800円/年額8,800円 (月額より800円お得)
 仕訳件数:無制限
 チャットサポート:〇
 電話サポート;×
 仕訳データのエクスポート;〇

・あんしん電話サポート付きベーシックプラン
 月額 ※料金設定なし/年額17,200円 
 仕訳件数:〇
 チャットサポート:〇
 電話サポート:〇
 仕訳データのエクスポート;〇

freee

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freee

「freee」は、登録事業所数100万円突破の、人気クラウド会計ソフトです。質問に答えるだけで、経理の知識がなくても確定申告書類が作成できます。スマホ用アプリもあるので、スマホから確定申告も可能です。株やFX、不動産所得に対応しており、計算は自動で行れます。

確定申告をスムーズに行うためには、月々の売上、経費管理をしっかりと行うことが必要です。freeeならば、経費のレシートをアプリから撮影することで、経費の読み込みが可能です。もちろん、レシートの形そのままで管理されるわけではなく、レシート内容を種別し、会計ソフト内の必要な欄に記載されます。

ネットバンクやクレジットカードとの連携が可能です。AIを使い、データから勘定科目などを推測し、そこに記載します。

入力した内容を使い、請求書も帳簿作成も瞬時に行えます。逆に請求書を先に作り、その内容を帳簿に落とし込むこともできます。直観的に作業できるので、経理の知識がない人にもおすすめできる会計ソフトです。

プランはスタータープランとスタンダードプランの2つから選べます。スタンダードプランになると色々な機能が追加されるので、顧客数が多くなってきたらスタンダードプランを検討されると良いでしょう。

<費用>
・スタータープラン
 月額980円/年額9,800円(一カ月あたり164円お得)
 特徴:基本的な記帳や確定申告の書類出力、請求書 ・ 見積書 ・ 納品書作成・決算書作成などは可能です。 
 従業員追加:スタータープランは従業員の追加ができません    
 ファイルボックスへの登録: 月5枚 
 農業所得:非対応

・スタンダードプラン
 月額1,980円/年額19,800円(一カ月あたり330円お得)
 特徴:スタータープランの機能に加え次の機能などがプラスされている。
プラスされた機能は、ファイル保存無制限、定期請求・合算請求、売掛・買掛レポート、資金繰りレポート、消費税申告機能、チャット+メールサポートの優先。    
 従業員追加:年額プランの場合1名3,000円、月額プランの場合1名300円
 農業所得:農業所得用の青色申告決算書・収支内訳書 

やよいの青色申告

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やよいの青色申告

「弥生会計」で人気の弥生株式会社が提供している「やよいの青色申告」は、クラウドとデスクトップアプリが用意された会計ソフトです。取引データを自動で取り込み、仕訳してくれます。簿記の知識がなくても青色申告に必要な複式簿記帳簿を簡単に作成できるので、安心して業務に集中できます。

またレシートや領収書をスマホアプリでスキャンすると、データを自動仕訳可能なので、経費の管理にも便利です。もちろん取引の登録もスマホから可能です。

取引情報を入力していくだけで、青色申告に必要な帳簿を自動作成してくれるので、必要最低限の手間で確定申告が行えます。また確定申告の手順も、画面で確認しながら進められるので安心です。

<費用>
・無料体験版(最大2カ月無料)
 一部の機能のみを無料で使えるプランです。決算や申告機能はありません。

・セルフプラン
 月額0円/1年間無料でお試し (次年度は年額8,000円)
 すべての機能が利用できる大変お得なプラン。確定申告書が無料で作成できます。

・ベーシックプラン
 年額6,000円(次年度は12,000円)
 セルフプラン同様、すべての機能が利用できますが、さらに電話・メール・チャットサポートの利用が可能です

モバイルSuica

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モバイルSuica

モバイルSuicaとは、お手持ちの携帯電話・スマートフォン端末が「Suica」になるサービスです。時間や場所を問わずチャージができるため、「残高不足で改札口に入れない」ことも起こりにくくなります。もちろんお買い物もでき、残高や利用履歴も携帯端末上で確認できます。

「モバイルSuicaがなぜ確定申告に役立つの?」と思う方もいるでしょう。
実はモバイルSuicaを持っておくと、交通費の管理がとても簡単になります。「モバイルSuica」は、会計ソフトと連携して、交通費を仕訳してくれるためです。

移動の多いフリーランスの方は、頻繁に発生する交通費を自ら入力しなければなりませんでした。しかしこのサービスを活用すれば、残高不足でチャージしないと電車に乗れないなどということもない上、交通費やその他の経費の計算もお任せとなります。

Suicaを2つ持っておき、どちらかを経費専用にしておくと会計処理がさらにラクになるでしょう。