Webマーケティングの業務は非常に多様化しています。メールマガジンの配信やSNSやブログの活用、アクセス解析や市場分析など、全てを人力で対応しようとすれば多大な工数が発生します。そして、いざマーケティング施策を実施する際、何を優先するべきなのか悩んでいる方もいるのではないでしょうか。

上記のように煩雑化しやすいマーケティング業務を効率化するために「MA(マーケティングオートメーション)」が活用できます。MAツールを導入することで、メール配信、データ分析、リード管理など人力では非効率な業務を自動化できるツールです。

MAには様々なタイプがあり、扱う商材やターゲットによって最適なものも変わってきます。今回はBtoBの企業向けに、MAについての概要を解説しつつ、BtoBに合った主要MAツールを15種類まとめました。特徴もまとめていますので、マーケティング業務を効率するための手段として活用してみてください。

目次

  1. MA(マーケティングオートメーション)ツールとは?
  2. MA(マーケティングオートメーション)ツールの強み
  3. MA(マーケティングオートメーション)ツールの導入時に確認すべきポイント
  4. BtoB向けのMA(マーケティングオートメーション)ツールとは
  5. BtoB向け主要MA(マーケティングオートメーション)ツール15選
  6. 比較して最適なMA(マーケティングオートメーション)ツールを

▼はじめてのMA導入や、そもそもリードが足りていないなら

 使える機能だけを集約した「ちょうどいい」MA|ferret One

使える機能だけを集約した「ちょうどいい」MA|ferret One

MAを活用するには十分なリード数が必要。ferret Oneはシンプルで使いやすいMAと、リード獲得に必要なLPやコンテンツを作成できるCMSが一体となったツールです。

MA(マーケティングオートメーション)ツールとは?

「MA(マーケティングオートメーション)」とは、メール配信からリード顧客の管理、キャンペーンの効果測定のようなマーケティング業務を統合的に管理し、一部の業務を自動化できるサービスです。

従来はメールマガジン配信サービスや、アクセス解析など単体のサービスを個々に操作するのが一般的ですが、それらを統合することで管理や検証の効率を向上させることができます。

近年のMAツールは、クラウド型(SaaS型)の製品が増えており、自社サーバーを用いず利用できるため導入コストが掛からないのが特徴です。

マーケティングオートメーション(MA)とは?機能や効果、おすすめツールの料金、選び方を解説

マーケティングオートメーション(MA)とは?機能や効果、おすすめツールの料金、選び方を解説

「マーケティングオートメーション」と聞いて、どんなものかしっかり答えることはできますか?「ちゃんと答えられる!」と言う方もいるかと思いますが、この記事を読む方の6割以上が正確に答えられないのではないでしょうか。今回は、近い将来必ず来るマーケティングオートメーションが必要とされる理由と、その選び方についてご紹介します。

MA(マーケティングオートメーション)ツールの強み

MAの強みは、複数のチャネルへの配信と管理が一括で行えることです。スマートフォンやPC、Webサービスの普及に伴い顧客のニーズも多様化しています。それに伴い、メールやLP、ホワイトペーパーなど複数の施策を横断的に行う重要性が高まりました。MAには、複数チャネルに対してのアプローチを統合できる強みがあります。

また、チャネル別の配信機能とリード管理機能を横断的に利用できるため、顧客の属性や動向に最も適したチャネルでの配信が可能になり、リードナーチャリングが行えるという強みもあります。

MA(マーケティングオートメーション)ツールの導入時に確認すべきポイント

MAを導入する際、確認すべきポイントは、「自社の目的に合っているか」です。メールやSNSの配信を利用した「集客」が目的なのか、見込み客の抽出をして「ナーチャリング」することが目的なのか自社がマーケティングに抱える課題を軸に目的を確認してみましょう。

一般的なMAには、「リード管理」「リードナーチャリング」「スコアリング(リードの抽出)」「メール配信・効果測定」などの機能が搭載されていますが、提供会社ごとにそれぞれ強みとする機能があります。自社の目的とMAの機能の相性が良いものを検討してみてはいかがでしょうか。

BtoB向けのMA(マーケティングオートメーション)ツールとは

BtoB向けのMAツールとは、どのようなものを指すのでしょうか?BtoBの特徴としては、以下のようなものが挙げられます。

・ターゲットが限定的である
・念入りに情報収集をしている
・購入を決断するまでの期間やプロセスが長い
・決裁に関わる人の数が多い

このような特徴から、BtoBでは特に「ナーチャリング」や「スコアリング」が重要となります。MAツールを選ぶ際も、これらの機能が充実し、使いやすいツールを選ぶべきだと言えるでしょう。

BtoB向け主要MA(マーケティングオートメーション)ツール15選

1.Account Engagement(旧Pardot)

Pardot(パードット)のキャプチャ
https://www.salesforce.com/jp/products/pardot/overview/

「Account Engagement(旧Pardot)」は、セールスフォース・ドットコムが提供するB2B向けMAツールです。同社のセールス支援システム「Salesforce」と一体になっており、営業部門との連携がとりやすいのが特徴です。ホットリードの創出から、顧客別のメール配信、ナーチャリングとスコアリング機能など様々な機能が搭載されています。

2.List Finder(リストファインダー)

List Finder(リストファインダー)のキャプチャ
https://promote.list-finder.jp/

「List Finder(リストファインダー)」は、株式会社イノベーションが提供するMAツールです。初めての方でも導入しやすい価格設定で、サポートも充実していることからBtoBシェアNo.1を誇っています。無料トライアルもあるので、実際の使用感を試してみてから導入を検討してみるのも良いでしょう。

3.SHANON MARKETING PLATFORM(シャノンマーケティングプラットフォーム)

SHANON MARKETING PLATFORM(シャノンマーケティングプラットフォーム)のキャプチャ
http://www.shanon.co.jp/

「SHANON」は、株式会社シャノンが提供するMAツールです。マルチチャネルのキャンペーンの統合管理、顧客管理機能、メール配信機能などMAの主要な機能を網羅しています。リードの創出から収益化まで一元化できるのが強みと言えるでしょう。

4.SATORI(サトリ)

SATORI(サトリ)のキャプチャ
https://satori.marketing/

「SATORI」は、 SATORI株式会社が提供するMAツールです。顧客開拓、集客の機能に強みを持ったMAツールで、問い合わせ前の匿名ユーザーに対するアプローチが行えます。DSPと連携することで広告配信も実施でき、効率的に集客が行えるという仕組みです。

5.Marketo(マルケト)

Marketo(マルケト)のキャプチャ
https://jp.marketo.com/

「Marketo(マルケト)」株式会社マルケトが提供するMAツールです。ステップメール配信や顧客ごとに条件付けしたコンテンツ配信が行えるなど、「リードナーチャリング」に強みを持っています。また、フォームやLPを直感的に簡単に作成できる機能など、マーケティングに必要な要素が幅広く搭載されているのが特徴です。

6.ferret One(フェレットワン)

ferret One(フェレットワン)のキャプチャ
https://ferret-one.com/plan-ma/

ferret OneはBtoB事業向けのマーケティングツールです。CMS・MAのほか、BtoBリード獲得機能がオールインワンになっているのが特徴で、MAは複雑な機能を排除し、本当に使える機能だけに絞っているので、MAを初めて導入する企業や事業部にとっては「ちょうどいいMA機能」と言えます。

7.Oracle Marketing Cloud

Oracle Marketing Cloudのキャプチャ
https://www.oracle.com/jp/marketingcloud/index.html

「Oracle Marketing Cloud」は、アメリカのオラクルが提供するMAツールです。メールやSNSなど複数のチャネルから集めた顧客のデータを一元管理できるのが特徴です。購買意欲の高いユーザー、関心のあるユーザーなどセグメントに分類してユーザー属性に合わせた配信が行えるのが特徴です。

8.Kairos3

Kairos3のキャプチャ
https://www.kairosmarketing.net/marketing-automation

「Kairos3」は、カイロスマーケティング株式会社が提供するMAツールです。MAとしての機能を網羅的に搭載し、誰でも使いやすいシンプルな操作性を兼ね備えているのが特徴です。ホットリード抽出時にアラート設定が行えるなど、効率的にマーケティング施策が行える設計になっています。

9.SAS Marketing Automation

SAS Marketing Automationのキャプチャ
https://www.sas.com/ja_jp/software/marketing-automation.html

「SAS Marketing Automation」は、SAS Instituteが提供するMAツールです。複数のチャネルを利用したキャンペーンを簡単に作成することができ、施策の実行状況もすべて一元管理できるという特徴があります。また、顧客獲得、顧客維持、収益成長など目的に合わせて成功基準が設定できるという強みを持っています。

10.Probance

Probanceのキャプチャ
http://www.probance.jp/

「Probance」は、株式会社ブレインパッドが提供するMAツールです。既存顧客へのアプローチ、育成に強みを持っています。既存顧客に対し、メールやLINE、DM(オフライン)などのチャネルから統合的に配信設定が行えます。また顧客データを機械学習することでパーソナライズ化が行えるのも特徴です。

11.Dr.Marketing

Dr.Marketingのキャプチャ
http://www.iad.co.jp/drm/

「Dr.Marketing」は、株式会社アイアンドディーが提供するMAツールです。MAツールに慣れていない担当者でも簡単に導入でき、運用も行える操作性の良さに強みを持っています。メール配信用テンプレートなども用意されており、導入後すぐにキャンペーンを実施することができるでしょう。

12.Cloud CMO

Cloud CMOのキャプチャ
https://innova-jp.com/cloud-cmo/

「Cloud CMO」は株式会社イノーバが提供するMAツールです。リード管理からメール配信、ユーザー属性の分析などMAの基本的な機能はもちろん、オウンドメディア構築(CMS)やSEO対策、キーワード抽出などコンテンツマーケティング機能に強みを持っています。

13.MAJIN(マジン)

MAJIN(マジン)のキャプチャ
https://ma-jin.jp/

「MAJIN(マジン)」は、株式会社ジーニーが提供するMAツールです。BtoBに特化したプランもあり、ステップメールやシナリオメールなどを利用して見込み顧客を効率的に育成することができます。また、シナリオ設計などのコンサルティングを依頼することも可能です。

14.b→dash(ビーダッシュ)

b→dash(ビーダッシュ)のキャプチャ
https://bdash-marketing.com/

b→dash(ビーダッシュ)は、MAをはじめ、DMPやBI、Web接客などの機能を搭載したマーケティングプラットフォームです。社内外の様々な情報を一元的に取得・統合・活用・分析することができるため、マーケティングを効率的かつ効果的に進めることができます。

15.カスタマーリングス

カスタマーリングスのキャプチャ
https://www.pa-consul.co.jp/cr/

カスタマーリングスは、顧客の見える化を実現するMAツールです。顧客に関するあらゆる情報の集約・分析が効率的に実現できるため、マーケターにとって重要な考える時間を創出することができます。

比較して最適なMA(マーケティングオートメーション)ツールを

MAツールは、集客に特化したツールやマルチチャネル配信に特化したツール、ABテストなど効果測定に特化したツールなどそれぞれ提供会社ごとに強みを持っています。自社のマーケティング業務のなかで課題を洗い出し、最も解決できるツールを導入するのがポイントです。

MAツールという名称から、あらゆるマーケティング業務を自動化できる印象を持ってしまいやすいですが、効率や生産性を高めるためのツールです。そのため、実際に操作し効果検証を行うのは担当者自身です。無料トライアルなどを活用し担当者が実際に操作性を確認してから導入を検討してみましょう。

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MA(マーケティングオートメーション)ツールについて理解を深める

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