2019年4月15日、株式会社電通デジタルは、購買マーケティング専門チーム「YNGpot.(ヤングポット)」を発足させました。発足に伴い、調査活動の1つとして、「国内シェアリングサービスに関する生活者意識調査(2018年度)」を行い、その調査結果を発表しました。

YNGpot.の目的は?

「YNGpot.」は10~20代を中心としたデジタルネイティブの購買データなどをもとに、流行・トレンドを背景とした戦略から実装までをおこなうマーケティングチームです。
デジタルネイティブたちを、新しいビジネスの先駆者としてとらえ、企業のマーケティングやビジネス活動につなげることが目的で設立されました。

シェアリングサービスに関する調査結果

YNGpot.は、シェアリングサービスに関する調査を公表しました。
調査対象は1都3県(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県)に在住の18~69歳に男女20,000 人です。

シェアリングサービスの認知は86%。中でも「モノのシェアリングサービス」の認知度が高い傾向に。

シェアリングサービスの認知は全年代・所得層で86%にのぼりました。

サービスカテゴリ別にみると、認知/利用経験/現在利用のすべてにおいて「モノのシェアリングサービス」の認知がずばぬけて高く、次いでバイクシェアやカーシェア等の「移動のシェア」の認知が28%、ルームシェアや民泊・駐車場などの「場所のシェア」が23%、クラウドソーシングや外注など「リソースのシェア」が17%で一番低いという結果になりました。

シェアリングサービスを多数利用する「シェア先端層」は18歳~20代の高所得層

多くのシェアリングサービスを高頻度で使う利用者のことを「シェア先端層」と定義します。
シェアリングサービス利用者を、年代・年収別に見ていくと、18歳~20代のとりわけ年収が高い層に集中していました。
年代は低いほど、年収は高いほどシェアサービスを積極的に利用する層が多いという結果に。

シェアリングサービスを浸透させているのは、若年高所得層の「ミニマリスト」的趣向

年代別、年収別に、シェアリングサービスの利用理由・特徴的な生活価値観を調査した結果は、18歳~20代高年収層には「使わなくなったものはすぐに手放す」ミニマリスト的趣向を持つ人が多いことが特徴的でした。

一方で30代以上には「モノにお金をかけたい」「モノを中々手放せない」といったモノを所有することを重視する人が、20代より多いことがわかりました。

また、18歳~20代高所得層は、「モノは人とお金を出し合って共有した方が楽しい」と考えている傾向があることも明らかになっています。

18歳~20代高所得層と、高タイムパフォーマンス・高コスパ意識とシェアリングサービス特有のサービスメリットが合致していることから、彼らが今後のシェアリングサービスの浸透・拡大を牽引すると推測されます。

参考:
電通デジタル、デジタルネイティブ専門チーム「YNGpot.™」を発足₋シェアリングサービスに関する最新生活者調査を実施₋