自社メディアの記事コンテンツを作成するとき、社内の人手不足や、適した人材がいないなどの理由から、ライターへの外注を検討する人も多いでしょう。

しかし外注となると、納品される記事の質について気になる方も多いと思います。ライターの質はもちろんですが、ライターへの依頼方法によっても、納品される記事の質は大きく左右されます。

今回は、外注ライターの探し方と、質の高い記事を納品してもらうための依頼時のポイントについて解説します。

外注ライターを探す方法

ライターへの外注を検討したとき、まずはどこからライターを見つけてくるか頭を悩ませる人も多いようです。ここでは、オンラインとオフラインの2つに分けて、ライターの探し方を紹介します。

参考:記事発注をするなら知っておきたい!良質なライターを集めるための3つのポイント

オンライン上でライターを探す

インターネットでライターを探す場合は、クラウドソーシングサービスを利用することがおすすめです。大手で有名なのが「クラウドワークス」や「ランサーズ」です。

参考:クラウドワークス
参考:ランサーズ

他にも、SNSでライターを探すという手段もあります。SNSに過去の実績を載せているライターも多いため、ライターの個性を見るのに最適です。

また、専門的な内容が書けるライターを探しているなら、実際に他メディアで執筆しているライターに声をかけるという方法もあります。署名記事であればライタープロフィールが載っているため、メールやSNSのDMから連絡を取ってみましょう。

オフラインでライターを探す

知り合いにライターの伝手があるなら、その伝手をたどってみるのも良いでしょう。依頼を受けてもらいやすいというメリットがあります。

また、著名なライターであれば雑誌に寄稿していたり、自分の書籍を出している人もいます。そうしたライターの中には専門性の高い人も多いため、紙媒体で見かけたライターに依頼するのもおすすめです。

ライターに外注するときのポイント

良いライターを見つけたと思っていても、実際に納品された記事がこちらが思っていた内容と異なる記事だった、という失敗はよくあります。

そんな失敗を避けて良質な記事を納品してもらうには、依頼時に提示する情報や条件がとても重要です。ここからは、ライターへ外注するときのポイントを押さえていきましょう。

最初に伝えるべき情報をまとめる

ライターへ記事作成を依頼する際に、最初に伝えておくべき情報があります。

①自社の情報
②掲載先メディアの情報
③トンマナ、表記ルール
④ペルソナとニーズ
⑤SEOキーワードとテーマ
⑥最終的に読者に取って欲しいアクション
⑦記事作成スケジュール
⑧画像挿入の有無

①、②はライターに「何を目的としているのか、なぜこの記事が必要になるのか」を把握してもらうための基本情報になります。

③〜⑥は記事執筆におけるルールやゴールとなる部分。良質な記事を書いてもらうには、特にペルソナとキーワードが重要です。

そして⑦、⑧は依頼内容の認識の齟齬をなくし、スムーズな連絡のやり取りをするための必須事項です。

これらの情報をまとめ、最初の段階でライターにしっかりと伝えておきましょう。

重要な「キーワード」と「ペルソナ」を理解してもらう

SEOを意識したメディアでは、ライターに記事のキーワードとペルソナを伝えることが大切です。

例えば同じビジネス系メディアでも「20代の若者や新卒向け」と「40代以上の管理職や経営者向け」で必要とされるコンテンツの内容がまったく異なりますよね。

新卒向けの記事に「リーダー 資質」のキーワードはミスマッチ。それよりも「ビジネスマナー」の方が検索需要が多いでしょう。

ここで明確なキーワードを伝えず「仕事上のマナーに関する記事を書いてください」と曖昧な依頼をすると本来使うべき「ビジネスマナー」という単語が「礼儀作法」や「ルール」などに変わってしまい、ユーザーのニーズに合わずSEO効果が落ちてしまいます。

逆にペルソナを伝えないでいると、一体誰に何を伝えたい記事なのか、コンテンツの方向性を見失いかねません。

ライターにはその記事を読むペルソナ(読者)の具体的な情報と、記事の中に含むべきキーワードを伝え、こちらの依頼内容をきちんと理解してもらいましょう。

適切な原稿料(報酬)を提示する

いくら優秀なライターでも、適切な報酬を支払わないと、それなりの記事しか納品されないのも事実です。コスト削減ができても、コンテンツの質を落とすことに繋がります。もしくは、ライターが依頼を受けてくれないかもしれません。

原稿料の相場は記事の分量や専門性、納品スケジュールにもよりますが、最低でも1文字1円を保証しましょう。

大まかな相場は1記事5千円〜3万円。専門性が高かったり、著名なライターに依頼する場合には、1記事10万円になる場合もあります。

また原稿料の他、取材をお願いした場合は交通費と取材料、撮影や画像選定まで依頼した場合は、その分の報酬もプラスするのがマナーです。

記事単価を提示する際には、源泉徴収税や消費税が含まれているかなども、明確に伝えましょう。

最終イメージを共有

必要な情報や適切な原稿料を提示していても、想定していた記事とは異なるものが納品されることもあります。その理由は*「ライターが抱いているイメージ」と「メディアが想定しているイメージ」に齟齬がある*ためです。

最低限の情報や条件を伝え、あとはライターの個性にお任せするのであれば問題ないですが、そうでない場合は最終イメージをすり合わせる必要があります。

そこでおすすめの方法が、理想とするサイトをライターに共有することです。