ホームページで売上を上げるためには、何から手をつければいいのでしょうか。
SEO広告で集客を強化する、コンバージョンしやすいように導線設計する、SNSでリピーターを増やすなど、手段は無数に存在します。
しかしそれらを実行する前に、知っておくと有利になるのが市場調査データです。

今はどのSNSが一番使われているのか、検索順位で1位になった場合はどの程度クリックされるのか、動画への関心が高まっているけど実際はどうなのか…というようなデータを知っておくことで、

・利用するべき手段の選定が容易になる
・仮説の根拠を増強できる
・自社データと平均値との比較ができる(何が悪いかが可視化される)

などのメリットを享受できます。

今回は、Web担当者であれば確実に知っておいた方がいいWebマーケティング関連の最新調査データをまとめました。

Web全般

広告やWebサービス全般についてのデータは、Web戦略を考えるうえで非常に参考になります。
特に、電通が発表している「日本の広告費」は国内の広告事情を一度に把握できるので、毎年チェックするようにしましょう。

1.「2014年 日本の広告費」解説―国内市場の活性化、紙とウェブの共存、そして地方創生― - 電通報

http://dentsu-ho.com/articles/2225

毎年電通が発表している日本国内の広告業界についての調査データです。
昨年はWeb広告市場が初めて1兆円を突破しました。
紙媒体の広告市場が急速に落ち込む中、Web広告は堅調な伸びを見せ、時代の変化を如実に表しています。

2.ニールセン 2014年 日本のインターネットサービス利用者数ランキングを発表 - ニールセン

http://www.nielsen.com/jp/ja/insights/newswire-j/press-release-chart/nielsen-news-release-20141216.html

調査会社のニールセンが発表した国内インターネットサービスの利用状況の調査結果です。
パソコンの利用率が全体で昨年比8%減少したのに対し、スマートフォンユーザーは32%も増加しています。パソコンからスマートフォンへシフトしている状況が数値でも証明されました。
また、パソコンユーザーではYahoo!が圧倒的で、Googleは2番手ですが、スマートフォンユーザーの場合は逆転しています。

スマートフォンに関する調査

スマートフォンの場合、普及率やiPhone・Androidシェアの割合など、数字の変動がより激しい傾向にあります。既にパソコンよりも利用されているスマートフォンの利用状況については、多くの調査会社が興味深い調査データを発表しています。

3.スマホユーザーのことを深く知るためのログ分析入門~なぜ年を重ねた女性ほどゲームアプリをよく利用しているのか~- 電通報

http://dentsu-ho.com/articles/2514

電通総研メディアイノベーション研究部による、スマホアプリ起動についての調査データです。
15歳以上のAndroidユーザー1,000名を対象に行われた今回の調査では、若年層ほどアプリの起動回数が多い傾向にありましたが女性に限っては年代が上がるほどゲームアプリの起動回数が多くなっており、内訳を見るとパズルや育成系のゲームが人気のようです。

4.スマートフォンは私たちから、どのような時間を奪ったのか? - 株式会社ジャストシステムのプレスリリース

http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000071.000007597.html

ジャストシステムが、スマートフォンユーザー男女960名に向けて実施した「スマートフォンとライフスタイルの変化に関するアンケート」の結果がグラフ化されています。
スマートフォンを所持してからの雑誌・新聞・テレビ・ラジオ・パソコンの利用時間についての調査ですが、スマートフォン所持後、全てのメディアの利用時間が減少しています。
特に雑誌の減り幅が大きく、暇つぶしの手段が雑誌からスマートフォンへと移り変わっていくことが見てとれます。

5.スマホ使用率は59%、Androidが3にiPhoneが2+αの割合(2015年)(最新) - ガベージニュース

http://www.garbagenews.net/archives/2151207.html

リサーチバンクによる、全国の男女1,200名を対象にしたスマートフォンの利用状況についての調査です。
調査によると、全体の約6割がスマートフォンを利用しており、そのうちAndroidユーザーが34%、iPhoneユーザーが25%と、Androidがリードしています。
2011年にも同じ内容の調査が行われていましたが、当時のスマホ所持率は約15%と、4年間で急速にスマートフォンが普及したことがわかります。

コンテンツに関する調査

コンテンツマーケティングへの関心が高まってきている今、コンテンツに対してユーザー側、企業側が持ってる印象についての調査が盛んに行われています。
どのようなコンテンツが受けいられるのかが明らかにされています。

6.コンテンツマーケティングを「実施している」企業は11.7%、実施したい手法のトップは「動画」 - ジャストシステム |トラベルボイス(公式)

http://www.travelvoice.jp/20150525-41872

ジャストシステムが企業のマーケティング担当384名を対象に、コンテンツマーケティングに関しての調査を行いました。
コンテンツマーケティングの認知度は約半数にのぼりましたが、既に実施している企業は11%と、まだ開始できていない企業が圧倒的に多いようです。
コンテンツマーケティングを行っている企業で、自社ホームページの流入増加に成功したのが約4割、SEO効果やソーシャルメディアでのフォロワー数の増加を実感できたのが約3割と、まだまだ効果的なコンテンツマーケティングを行えている企業は少ないようです。

7.ジャストシステムが調査:ネットで最後まで読むコンテンツ、「商品やサービスの宣伝がない」が最多 - ITmedia マーケティング

http://marketing.itmedia.co.jp/mm/articles/1505/21/news101.html

ジャストシステムが、10~60代の男女600名に向けて、ネット上のコンテンツに関するアンケートを行いました。
どの年代でも、最後まで読まれる傾向にあるのは宣伝色のないコンテンツで、4割以上のユーザーが「興味深く、役に立つ内容で、商品やサービスなどの宣伝が一切ない」コンテンツを最後まで読む可能性が高いと回答しています。
「興味深く役に立つ内容だが宣伝色が強い」コンテンツに関しては4割近くのユーザーが「すぐに離脱する」と回答しており、記事広告やネイティブ広告のあり方が問われる結果となりました。

SNSに関する調査

Webサービスの中でも、特にSNSは変化の激しい分野です。
急激に伸びたかと思えば、すぐに成長が鈍化したり、他方からまた新しいサービスが急伸してきて…というようにめまぐるしく変化しているため、調査データはできるだけ新しいものを選定するようにしましょう。

8.SNSのDAU率推移を1年間分析して分かった伸びているSNSとは - App Ape Lab

http://lab.appa.pe/2015-04/sns-dau-comparison.html

国内のAndroid端末約5万代を対象とした主要SNSアプリのDAU(Daily Active Usersの略。1日に1回以上アプリを起動するユーザーの割合)ランキングです。
1位はLINEで、約86%と圧倒的な数値を出しています。LINEはSNSというよりかメールの代替とインフラ化しているため、他SNSと大きく差がつくのは当然といえます。

9.スマートフォン利用者の92%がSNSを利用~ニールセン、SNSの最新利用動向を発表~ - ニュースリリース | ニールセン株式会社

http://www.netratings.co.jp/news_release/2015/01/Newsrelease20150127.html

ニールセンによるスマートフォン利用状況についての調査です。
こちらの調査では、スマートフォンユーザーのSNS利用率は年々増加傾向にあり、2014年12月の時点では9割以上がSNSを利用しています。
一方、PCでのSNS利用は年々減り続け、SNSはスマートフォンで利用する、という傾向が強まっているようです。

10.【2015年保存版】ソーシャルメディアのデータまとめ一覧。ユーザー数から年齢層まで、SNS運用担当者は必見! - Gaia Socialmedia Lab.

http://gaiax-socialmedialab.jp/socialmedia/368

FacebookやTwitter、instagramなどの主要SNSの利用状況をまとめたデータです。
LINEの国内ユーザー数は5,200万人にも上っており、先に紹介したスマートフォン所持率に関するデータ(スマートフォン所持率60%)と照らし合わせると、ほぼすべてのスマホユーザーがLINEをインストールしていることになります。

動画に関する調査

動画関連の新サービスリリースが相次いでいます。
SmartNewsやグノシー、Antennaなどの主要キュレーションアプリが動画広告サービスをリリースし、LINEの元社長である森川氏が「C Channel」という動画メディアサービスを開始しています。
スマートフォンの性能向上と通信環境改善が相まって、スマートフォン上でも気軽に動画が閲覧できるようになった今、動画を活用したマーケティングに注目が集まっています。
一方、ユーザー側はどのように動画を利用しているのか、調査データで把握しておくと良いでしょう。

11.サイバーエージェント、国内動画広告の市場調査を実施 - 株式会社サイバーエージェント

https://www.cyberagent.co.jp/news/press/detail/id=9392

サイバーエージェントによる2014年国内動画広告市場の予測データです。
市場規模は前年比で2倍、2017年には2013年の約5.6倍に上るという予測データが出ており、うちスマートフォン比率は現在の3割から半数以上になると見られています。
先に紹介した調査でも、スマートフォン所持後、テレビを見る時間が減ったというデータがありましたが、今後はテレビの代わりにスマホ上でCMを打つという流れが加速していくでしょう。

12.IMJ | IMJ調査レポート「インターネット動画の視聴・シェア実態調査」 - リリース情報 - Press Room

http://www.imjp.co.jp/press/release/20141127.html

IMJによる、全国10~50代の男女1,113名を対象にしたインターネット動画の視聴・シェアに関する調査データです。
調査によると3人に1人はインターネット上で動画をシェアした経験があると回答しています。動画閲覧に利用するデバイスはパソコンが83%、スマホ12%、タブレットが5%となっており、スマートフォンでの動画閲覧環境が改善してきたとはいえ、まだまだパソコンから動画を閲覧するユーザーが圧倒的に多いようです。

その他Webマーケティングに関する調査

スマートフォンや動画など、今が旬の話題に関する調査も確認しておくべきですが、SEOメルマガなど、基本的な施策に関するデータもおさえておきましょう。

13.Google検索結果クリック率、1位は31.24%、3位は9.85% AWR調査 (2014/07) - SEM R

http://www.sem-r.com/news-2014/20141002012639.html

Advanced Web Rankingによる、2014年10月時点でのGoogle検索結果のクリック率の調査データです。
検索結果で1位に表示されたら約30%がクリックし、2位が14%、3位が9%という結果になっています。
検索内容によりばらつきはあるはずですが、SEOからの集客数を予測する際に非常に参考になるデータです。
クリック率に関する調査は毎年行われていますが、年ごとによって微妙に数字に変化が出ているので定期的にチェックするようにしましょう。

14.メルマガの開封率はどれくらい?平均から見るKPI設定について - マーケティングオートメーション SATORI

https://satori.marketing/blog/open-rate-of-mailmagazine/

海外のEメールマーケティングメディア「MarketingProfs」によるメルマガの平均開封率のデータ等をもとに、ユーザーのステータス事の開封率の目安を紹介しています。
一般ユーザーは15~25%、ロイヤルユーザー(優良顧客)は20~30%、新規ユーザーは5~10%の開封率が目安になるようです。
メルマガの改善施策を考える際は、まず配信ユーザーをセグメントごとにわけ、それぞれの開封率を算出し、平均より大きく下回るセグメントから手をつけると良いでしょう。

15.かご落ち率(カート放棄率)の世界平均と、離脱の理由アンケート結果【統計】- EFO・フォーム改善ブログ

https://f-tra.jp/blog/overseas/5680

海外メディアが公開しているカゴ落ち率の平均値が紹介されています。
カゴ落ちとは、一旦カートに入れたものの、購入には至らなかったケースを指します。

こちらの記事によると、購入へのモチベーションはあったのに何らかの理由で購入を取りやめてしまったユーザーが68%もいるという結果になっています。
カゴ落ちした理由について、半数以上のユーザーが「予期していなかったコストが提示されたため」と回答しています。
商品の価格はもちろん、送料や消費税の表記を少し工夫するだけで改善できそうなポイントです。
また、入力フォームの複雑さも理由に上がっており、できるだけユーザーに手間のかからない決済方法を模索する必要があります。

まとめ

調査データを収集するうえで気をつけたいのが、「情報の鮮度」です。
特にスマホやSNSの利用状況は数ヶ月単位で変わっていくため、できるだけ直近のデータを使わなければいけません。数年前のデータを元にしてしまうと、実際と大きくかけ離れた仮説を立てかねません。
Web関連の調査データについては、下記のホームページで定期的に更新されています。

ニールセン株式会社 | ネット視聴率 | 視聴者分析 | 広告分析
電通報
IMJ Group / 株式会社アイ・エム・ジェイ

自社の施策は現在のWebの状況と乖離していないかどうかを定期的にチェックするようにしましょう。

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