YouTubeを利用した動画マーケティングは、商材によってはユーザーへのアプローチがしやすく、競合性が低い場合があるなど、近年注目を集めています。また、新型コロナウィルスの拡大防止に伴う外出自粛により、動画を視聴するライフスタイルは以前に増して定着したように感じるところです。

動画マーケティングに力を入れる企業が増加するとともに、検索エンジン検索結果と同様に、自社の動画の上位表示のためにSEO対策を考える必要が出てきています。そこで今回は、YouTubeのSEOをテーマにしました。動画マーケティングの効果アップを望む人のために、最近のトレンドなどYouTube動画のSEOについての情報をまとめました。ぜひ、ご参考ください。

YouTubeのSEO対策とは

YouTubeのSEOは、YouTubeでの検索時に自分がアップしている動画が上位に表示されるようにランキングアップ目指す施策です。YouTubeは世界中の人々に愛用されている動画プラットフォームであり、月間アクティブユーザーは20億人もいます。莫大な視聴者とともに、毎分500時間のビデオがアップロードされており、自社と競合する動画がどんどん増えていってもおかしくない環境にあるのです。企業が使用する動画は、動画の品質を重視しブランドイメージを損なわないように配慮するため、制作にもコストと時間がかかっています。SEO対策を施し、上位に表示させないと、せっかくの動画がユーザーに見られる機会が少なくなり、注力する必要があります。

参考:2020年グローバル最新版! 「YouTubeをめぐる23の統計データ」|INFO CUBIC

基礎知識

単に動画をアップしても大量に存在する動画の中で自社の動画の検索順位が上昇するわけではありません。YouTubeもまた独自のアルゴリズムにより投稿動画が評価されて表示順が決まるのです。そのためには、YouTubeのSEO対策に必要な基礎知識を身につけておかなければいけません。

動画のアップがGoogleの動画検索からも集客機会を得る

一方で、YouTubeにアップした動画は、YouTubeの中だけで効果を生むわけではありません。Google検索でも上位に動画が表示されれば、ユーザーへのアプローチとしてメリットになります。動画検索で上位を狙えれば、ユーザーとの接点を作ることにつながるのです。YouTube動画のSEO対策により集客機会を増やせる可能性が高くなると考えます。プラットフォーム外での利点として覚えておきましょう。

最新のトレンドは?

YouTubeのSEO対策について最新トレンドを整理しました。以前から変わらずに重要視されているものもありますが、近年多い取り組みにも注目してみましょう。

やはりコンテンツの品質が大切

コンテンツの品質が低ければSEOを頑張っても成果が出にくいでしょう。あくまでも、ユーザーにとって価値のあるコンテンツを提供することが重要なのです。これは動画もWebページも同じです。ユーザーが必要とする情報が掲載されている動画であれば、高評価の獲得や視聴回数の向上、視聴時間は長時間化など、動画としての評価も高くなる可能性があります。YouTube内においても人気のあるコンテンツとして、情報を求めるユーザーの目に触れるように露出の機会が増えるのがベストでしょう。

また、動画をページに埋め込んだだけではGoogleにわかりにくいので動画の内容をページ内にテキストで説明するなどの工夫もしておくべきでしょう。また、Googleに早期に認識してもらうために該当するページサイトマップ送信も必要ですGoogleに動画コンテンツの価値を認識してもらうことを考慮したアクションが大切でしょう。

メタタグ等の最適化

YouTube内での表示順位をアップするために、SEO対策の要素となるタイトルや説明文、タグなどの要素を最適化することが大切です。動画のSEO対策、いわゆるVSEO(Video Search Engin Optimization)を徹底し、視聴が増える流れをつくりましょう。

そのためには、競合を分析することが大切です。YouTube検索で競合となる動画がどのようなタイトルや説明文、タグを使っているのか確認します。タイトルには最適なタグが入っているかだけではなく、ユーザーに響きやすい表現か等、アルゴリズムばかり意識せず、ユーザー視点で考えましょう。

最近は動画の活用が盛んであるがゆえに、サムネイル画像一枚でも、明らかに競合より目立つように工夫していると感じるものも多くあります。ユーザーに視聴してもらってこそ動画の意味が生まれるため、YouTubeの検索において、上位にくる動画や人気の動画をいつもチェックする視点を持つことが大切でしょう。

自社の保有するWebサイトに動画を埋め込む

YouTubeのSEOというわけではありませんが、YouTubeにアップした動画の活用について最近のトレンドをご紹介します。YouTubeにアップした動画をWebページに埋め込む方法です。しかし、動画をページに埋め込むだけでSEO効果を生むわけではなく、Webページの品質を向上させるために、ユーザーニーズにマッチしている動画を搭載するという考え方です。直接的なSEO効果はなく、間接的な効果を生むための手法だと理解しましょう。常にユーザーファーストであるべきという考え方を根底に持っていなければいけません。

米国のリサーチ会社であるForrester Researchが、動画が組み込まれたページは組み込まれていないページの約53倍の確率で検索結果の1ページ目に表示されてると発表しています。2010年の話なので、もうかなり前ではありますが、このような発表からも、動画埋め込みはSEOへの間接効果があるのではないかと感じるところです。また、Webサイトに埋め込むための動画を投稿するプラットフォームは、YouTube以外にもいくつかありますが、Googleの傘下にあるYouTubeが最適でしょう。

参考:動画のSEO効果について|SEOラボ