Python(パイソン)でできること・メリット

①Webアプリケーションの開発

Pythonは、さまざまなWebサービスの開発にも使われています。

身近なサービスでは、例えばInstagram、YouTube、Dropboxなどが、Pythonを使ってサービスを提供しています。

Pythonは、C言語などと比べればコードの実行速度はそれほど速くなく、メモリ使用量も多くなります。

それでも、InstagramやYouTube、Dropboxなど世界中から多くのユーザーが日々アクセスするWebサービスではPythonが採用されています。その最大の理由は、「開発速度が速いこと」です。

処理がどんなに高速でも、必要な機能を迅速に開発し、適切なタイミングで提供できなければ、ユーザに支持されるサービスにはならない、といった観点から、Pythonを採用しているのです。

②科学技術計算(データ分析)

Pythonは、科学技術計算のためのツールとしても広く使われています。

科学技術計算とは、確率、統計、関数などといったデータ分析のことです。

前述の通り、Python自体はコード実行速度がそれほど速くはありません。しかし、拡張性に優れているため、C言語などで開発された高速な処理をPythonに組み込んで開発することができます。

つまり、プログラミングが専門領域ではない研究者でも、習得が容易なPythonを使って科学技術計算を実行できる、というメリットがあるのです。

③機械学習・深層学習

機械学習・深層学習関連では特に大きな注目を集めています。

Googleが提供している機械学習プラットフォームや、Facebookが提供する機械学習・深層学習ライブラリなどは、Pythonを利用したパッケージが中心となっています。

現状、機械学習・深層学習を学ぶには、Pythonの知識が必須だと言えるでしょう。

参考:プログラミング言語 Pythonの紹介 - python.jp

チャットボット開発とPython(パイソン)

Pythonは、チャットボット開発にも活用できます。

「Flask」というWebフレームワークを使うことで、人工知能APIを使ったチャットボットを作成できます。

Webフレームワークとは?

「Webフレームワーク」とは、チャットボット開発作業に欠かせないツールです。アプリやサービスを開発する際に活用できる「部品集」と考えれば分かりやすいでしょう。ほとんどのフレームワークはオープンソースとして提供されており、誰でも無料で利用することができます。

フレームワークを使用することにより、効率よく開発を行うことができます。
Pythonを使って、フレームワークの各部品を呼び出すことで使えるようになります。

APIとは?

「API」とはApplication Programming Interfaceの略称です。

何かしらのサービス提供者が、そのサービスを利用するために提供するインタフェースのこと。

アプリケーション開発者がプログラムコード上で既存のAPIを連携させてWeb上で呼び出せば(=Web上で情報を取得すれば)、同じ機能を持ったサービスを開発する必要がないため、開発効率アップや開発コスト減が期待できます。

つまり、先述した「フレームワーク」同様、Pythonを使って「API」を呼び出すことで、スピーディーで効率的に、かつ低コストでチャットボットを開発できる、というわけです。

参考:
AIチャットボット開発のすすめ|ECのミライを考えるメディア

APIとは何か? Web APIとの違い、利用者のタスクを解説|Tech Target Japan

Pythonで開発できるWebサービスとは|Pythonでできること6選|.NET COLUMN