これからコンテンツマーケティングを実施しようと考えている方は、スマホ対応も実施する必要があります。
PCよりもスマホを閲覧する時間の方が長くなり、ユーザーとの主な接点がスマホになりつつある現在、ネットを介してユーザーコンテンツを提供するのであれば、スマホに適したものでなければいけません。

今回は、コンテンツマーケティングを実施するときに気をつけたいスマホ対応方法について解説します。

※スマホ主流になりつつあるとはいえ、サービスによってはPCユーザーのが圧倒的に多いこともありますので、自社のユーザーがどちらから閲覧するかを事前に把握しましょう。当記事は、現状スマホ化が主流となっていることを前提に展開します。

ユーザーが今見ているのはPCではなくスマホ

各方面での調査によって、ユーザーの利用デバイスがPCからスマホに移行していることが明らかになっています。
2014年からスマホ接触時間がPCを上回っており、2015年7月に博報堂DYメディアパートナーズのメディア環境研究所が発表した最新版「メディア定点調査2015」によると、メディアのその差は更に広がっているようです。

携帯・スマホで2割超え、PC減るもタブレット型端末が補完…メディア接触時間推移(2015年)(最新) - ガベージニュース

平均接触時間においても、調査が始まった2006年当時から比較して、テレビやラジオ等の他メディアはほぼ横ばいなのに対し、スマホのみ接触時間が約8倍となっています。
また、2015年5月には、スマホのGoogle検索回数がPCを上回ったというデータをGoogleが公式に発表しました。

【公式発表】Google検索数、ついにスマホがPCを超える | SEOブログ 初心者もすぐわかる SEO Packブログ

コンテンツマーケティングは、ユーザーの興味関心を引くことから始まります。
検索行動を起こす時、ユーザーは何かしら調べたいことがあるわけですが、そのニーズを満たすようなコンテンツを提供できればユーザーの関心を引ける可能性が高くなります。
そのため、コンテンツマーケティングで新規顧客を獲得する際にはいかに検索ユーザーを取り込めるかが重要となり、検索ユーザーを取り込みたいのであれば、接触時間が長く検索数も多いスマホへの最適化は必須でしょう。

コンテンツマーケティングに有利になるスマホ対応方法とは?

コンテンツマーケティングに適したスマホ対応を行う際、どのような点に気をつければいいのでしょうか。
以下に、制作時最低限気をつけるべき3つのポイントをご紹介します。

1.スマホで見やすい表示を意識する

スマホは、一度に表示できる情報量はPCよりも遥かに少ないため、どのような表示方法が適切なのかをしっかり検討しましょう。
具体的には、最低限以下の3点を意識すると良いでしょう。

  • 全てのテキストを長くしすぎない(metaディスクリプション・サイト内コンテンツ
  • 文字を小さくしすぎない(通常のテキストであれば14~16pxが適切)
  • 横幅の調整(1カラムで適切)

スマホの場合、検索結果に表示されるタディスクリプションがPCと比べてかなり短くなります。
(PCの場合は120字程度なのに対し、スマホは50文字程度で文章が途切れる仕様に)
スマホ表示を意識して、50字以内で端的にページの概要を表現するよう心がけましょう。

参考:
nanapiが人力でやっている細かすぎるが効果的なグロースハック

レスポンシブデザインを採用する際もスマホ表示に適した設定を

デバイスに合わせて自動的に表示サイズを切り替えるレスポンシブデザインであれば、特にスマホ表示を気にしなくても自動的に最適化されるイメージがあるかもしれませんが、文字の大きさ等はスマホ用の設計を行う必要があります。

参考:
レスポンシブデザインの基礎と制作時の注意点を解説

2.シェアされやすい導線設計

コンテンツマーケティングにおいては、SNS上でどれだけ拡散されるかという点も考慮しましょう。
自社のコンテンツ内容に沿ったSNSを選定するべきですが、拡散性の高いFacebook・Twitter・はてなブックマークのシェアボタンは確実に設置するべきです。

シェアボタンのデザインも、PCと同じものを設置するのではなくタップしやすさを考慮したスマホ独自のデザインにしましょう。

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例:ferretのスマホページシェアボタン

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例:ferretのPCページシェアボタン

ferretの場合、PC版のシェアボタンは横長のデザインになっていますが、スマホ版はタップしやすさを考慮し、正方形に近いデザインを採用しています。

3.ストレスを感じさせない設計

タッチパネルを採用しているスマホは、特に説明がなくてもなんとなく触っていると操作できてしまう直感的な操作ができるという特徴があります。
逆に直感的な操作ができないとユーザーにストレスを与え、ページ離脱につながります。
スマホ対応時には、いかにユーザーにストレスを与えず、スムーズにホームページを利用していただけるかを考慮しましょう。

ユーザーがストレスを感じるポイントは、大きく分けて以下の4つです。

  • ページ表示速度が遅い
  • 次にどのような操作をすればいいかわからない
  • 誤タップしやすい
  • 表示されない項目がある

できるだけユーザーにストレスを与えないよう、想定できる部分に対して事前に対策しておきましょう。

対策方法

  • ページ表示速度が遅い
    通信速度が落ちないよう容量を削減

  • 次にどのような操作をすればいいかわからない
    ナビゲーションの見直し(チュートリアルの設置)

  • 誤タップしやすい
    余白をあける、誤タップを誘発するような広告は設置しない

  • 表示されない項目がある
    Flashなど、スマホ上で機能しないものは利用しない

Googleの「モバイルフレンドリー」アルゴリズムを理解する

インターネット上でコンテンツマーケティングを行うのであれば、Google検索エンジンが2015年4月にアップデートした「モバイルフレンドリー」アルゴリズムの対策は避けて通れません。

「モバイルフレンドリー」とは?

Googleが2015年4月21日にアップデートした検索エンジンアルゴリズムの1つで、スマホ最適化されているホームページを評価するものです。

ちなみに、Googleが定義する「モバイル」は、iOSAndroidなどを搭載したスマホを指しており、フィーチャーフォン(いわゆるガラケー)は含まれません。
ですので、Google発信の「モバイル」=「スマホ」と捉えて問題ありません。

参考:デバイスの違いを理解する - ウェブマスター向けモバイルガイド

Googleは、モバイルフレンドリーアップデートの特徴として以下の3点を挙げています。

・携帯端末での検索の掲載順位にのみ影響する
・世界中のすべての言語で検索結果に影響する
・ウェブサイト全体ではなく、個々のページが対象となる

参考:
Google ウェブマスター向け公式ブログ: モバイル フレンドリー アップデートを開始します

言語問わず世界中のモバイル検索に影響を与えると発表し、その影響は大きくなることが予想されました。

2015年11月、Googleはモバイルフレンドリーをアップデートし、スマホのインタースティシャル広告(全画面表示される広告)へのペナルティを導入しました。
ユーザビリティを著しく損なうような行為に対してのペナルティ強化は今後も引き続き行われるでしょう。

モバイルフレンドリーに適応しているかどうかを確認するには?

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モバイル フレンドリー テスト

モバイルフレンドリーに適応しているかどうかを調べるには、Googleが提供しているモバイルフレンドリーテストを実施してみましょう。
URLを入力するだけでモバイルフレンドリーの適合度が示され、モバイルフレンドリー最適化のための具体的なアドバイスが提示されます。

ランキングへの影響度は?

アップデートから約半年経過した現在、世界的にまだそれほど大きな影響は出ていないようですが、今後アルゴリズムの精度が向上するにつれ徐々に影響度は大きくなるでしょう。

参考:
201511 モバイルサービスにおけるSEOのトレンドと事例

Googleは設立当初から「ユーザーファースト」の姿勢を貫いており、モバイルフレンドリーももちろんその一環として実施されたものです。
つまり、モバイルフレンドリーを理解し、自社ホームページを最適化することは、ユーザビリティの向上に繋がるということです。

参考:
Googleモバイルフレンドリーアルゴリズム、実際の影響をスプールが調査【ECのミカタ】

グーグルの「モバイルゲドン」、恐怖が現実に - WSJ

まとめ

「スマホファースト」が叫ばれて久しいですが、最近では「スマホオンリー」という概念も生まれています。
購買行動の起点はスマホに移行しており、何かを買う時はネット上でもリアル店舗でもどのような場合でもまずはスマホで検索する、というスタイルが定着しつつあります。

参考:
購買行動の起点はスマホに ~ 多様化するユーザーの購買チャネルとは ?~Experts ? Google Ads

このような状況であれば、ユーザーと接触する機会を生み出すことが重要な指標となるコンテンツマーケティングを行うのであれば、やはりスマホ対応は避けて通れません。

ただ、忘れてはいけないのは、今スマホ対応が必要なのは「多くのユーザーがスマホを使っているから」という事実です。
施策を進めていくと、ついスマホ対応が主軸となり、ユーザー視点を忘れることが多々あります。

今行っているのは、ユーザビリティ向上のどの部分に繋がっているのか、どのような問題を解決するのかを常に考えましょう。
スマホ対応に限った話ではなく、この視点はコンテンツマーケティング全般にも言えることです。

常にユーザー視点を忘れないように心がけましょう。