Webマーケティングをはじめ、デザインにおいても心理的な観点からアプローチすることはユーザーの行動を促す重要なポイントです。
なぜなら、五感の中でも視覚しか使わないインターネットだからこそ、心理効果を踏まえたデザインがユーザーの行動に大きく影響を与えるからです。

今回は、心理効果に基づいた画像の使い方をまとめてご紹介します。
もし見た目の印象だけでデザインを決めている、という方がいらっしゃるようでしたら、参考にしてみてください。

画像に使える心理効果のテクニックまとめ

1.ホワイトスペース効果

ホワイトスペース効果
引用:coliss
飾り、テキストといった要素が何もない「ホワイトスペース」を意図的に作ることで、目立たせたいポイントを強調したり、デザインをはっきりと見せることができる効果が得られます。
商品紹介ページなどは、特に意識するべきでしょう。

ちなみに、「ホワイト」とはいっても、余白は必ず白である必要はありません。

2.サプライズ効果

キャプチャ_(2).png
引用:バズ部
ユーザーの予想に反した表現で強いインパクトを与えることは意識を向けてもらう際に有効です。
例えば、ボタンのレイアウトは綺麗に配置されているもの、という一般的な認識に反して、あえてボタンを傾けるだけでもサプライズ効果は発揮できるでしょう。

人間の心理として見慣れてしまうほど、無意識にスルーしがちなので適度な刺激を与えることが効果的です。

3.色彩心理効果

色彩心理効果
引用:ntpr.jp
色が人々に与えるイメージを活用することで、ユーザーの印象を操作するテクニックです。
こちらは頻繁に紹介される心理効果の一つでしょう。
例えば、黒なら高級・力強さ、白は清潔感・真実、青は冷静・知的・信頼といった印象を与えることからも銀行、ビジネス関連のデザインでよく青が使われるのはこのためです。

色彩が与える心理を理解しておけば、はじめの印象付けや、ターゲットに意図したメッセージを伝えやすくなります。

5.トンネル視

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上記の画像を見て自然とトンネルの先に視線がいきませんか?
これはトンネル視と呼ばれるもので男女によって空間認識の違いがあることから、男性が特に視線誘導されやすい傾向にあります。

これを応用する場合、一番強調したい部分、目線を移動してもらいたい部分に注意を引くような囲われたデザインがいいでしょう。

6.社会的証明の原理

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人は、他人の行動を見て自分の行動を決めるという「社会的証明の原理」に基づいたテクニックです。
上記の写真を見て、視線の先を無意識に追ってしまったのではないでしょうか。
例えば、人物の写真を使って視線の先に購入ボタンを設置し、誘導させるといった応用も可能です。

以下の海外の事例では、赤ちゃんと同様に視線の先に注目が集まっているのがわかります。

baby-heatmap-example2.png

引用:hubspot

7.矢印効果

キャプチャ_(1).png
先程と同様に矢印を使うことで、ユーザーの目線を確実に惹き付けることができます。上記のようなシンプルな矢印でも、その先に何があるのか矢印の先を追ってしまうでしょう。こちらを応用して例えば、矢印の先に購入ボタンなどを設置して意図的に導くことができます。

8.道路効果

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多くの人が日常の生活によって道は続いていると認知しており、参考画像のようにどこかへ繋がる道標を辿って視線を移動する傾向があります。
応用して道に代わる道標を表現することで、閲覧しているユーザーの視線を誘導するテクニックです。

9.クレショフ効果

クレショフ効果
引用:skan
旧ソ連の映画作家レフ・クレショフ氏が提唱した認知バイアスです。
同じ画像でも、前後関係が変わるだけで見る人が受けとる印象が変わる、というものです。
参考画像の場合A、B、Cいずれも左側が男性ですが、Aでは悲しそうに、Bはお腹がすいているように、Cは欲望を感じでいるように見えます。

画像の組み合わせ、配置場所を工夫することで伝えたいイメージをより鮮明にし、印象的にすることができます。

10.Choice Overload

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「選択肢の過多(Choice Overload)」とは選択肢が増えるほど迷いが出てしまい、選びにくくなってしまうというものです。
選択肢が豊富なことは選ぶ楽しみを提供することにも繋がりますが、あまりに多いと購買意欲を減退させることになります。

論文の執筆者たちは、ある実験で、高級ジャムを24瓶陳列したディスプレーと、6瓶しかないディスプレーを設けた。それぞれの陳列には、試食を勧める表示と、ジャムを購入する場合に利用できる割引券を用意した。
続いて、食品雑貨店にこの陳列を設置し、前を通り過ぎた客の人数と、足を止めておいしいジャムを試食した客の人数、割引券を使ってジャムを購入した客の人数を調べた。
実験の結果は驚くべきものだったと、Mattson氏は評している。
ジャムが24瓶並んだ陳列は、最終的に60%近くの客の目を引いた。それらの客は全員、前を通り過ぎるときにジャムを少し試食した。だが、奇妙なことに、割引券を使って実際にジャムを購入した客は3%にとどまった。
引用元:WIRED

このことからも、過剰な選択肢は行動を妨げる要因にもなりえます。

11.ベビーフェイス効果

ベビーフェイス効果
ベビーフェイス効果とは、赤ちゃんのような丸顔・小さな鼻・大きな目・短いアゴといった特徴を持つ人物・物を見ると、可愛らしさや純粋無垢なイメージを抱くという性質のことです。
安心感を持ってもらいたい時などにはベビーフェイス効果を利用し、これらの特徴を持った人物の画像を使うと有効です。

逆に、専門的・威厳なイメージを伝えたいときには大人の男性の画像を選択するとイメージをコントロールすることができます。

12.ストループ効果

キャプチャ.png
心理学者のジェームズ・R・ストループが報告した現象です。
提供された情報に同一性が無く干渉し合うと、印象がちぐはぐになり理解が困難になったり、妨げになってしまうというものです。
例えば、赤という文字を青で書いた場合、インク色を理解するまでに時間がかかります。

つまり、画像と文章をセットで使う時には、ユーザーを混乱させないためにもイメージを統一することが重要です。

13.シンメトリー効果

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シンメトリー効果とは、歪みがないキッチリした対称(シンメトリー)の物に対して、安定感・美しさ・誠実さといったイメージを受けることを言います。
逆に、歪みのある非対称なものをアシンメトリーといい、人は不安感や違和感を感じます。
意識的に対称性を持たせることで、見る人に好印象を与えることができます。

ちなみに、シンメトリーといえば左右だけと思いがちですが、上下対称、斜め対称も含みます。
取り入れやすいテクニックですので、活用できるシーンがあれば積極的に取り入れてみましょう。

まとめ

以上、画像に使える心理効果のテクニックをまとめてご紹介しました。
いかがでしたでしょうか。

見た目のデザインについついこだわってしまいますが、重要なのはデザインセンスを見せるだけではありません。
ビジネスの場合、目的はあくまでも顧客獲得や問い合わせの獲得ですので最終的なゴールを踏まえたデザインを設計しましょう。

また、画像を選ぶ際の参考になるものもありますので、取り入れてみてはいかがでしょうか。

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