スマホの普及に合わせてSNSの利用が社会に定着し、2016年時点で国民の7割がSNSを利用していると言われています。昨今では、企業や公共機関のSNS活用事例も数多く見られるようになりました。

そのような中、「企業のSNS運用を任されたが、実はSNSについてそれほど深い知識がない」「自社のSNS運用で好結果を出したいがまだ模索中」というビジネスパーソンも多いことでしょう。

そこでこの記事では主要4大SNS(Facebook、Instagram、Twitter、LINE)の特性やメリット、集客のコツ、成功事例をお伝えします。

主要4大SNSとは?それぞれの最新動向を知ろう

ここでは日本国内においてユーザー数が多く、集客に寄与するSNSとしてFacebook、Instagram、Twitter、LINEに焦点を当てて解説していきます。SNSをビジネスに役立てるために、まずは国内主要4大プラットフォームの最新動向を把握しましょう。

「自分の周りではFacebookを利用している人が多いから、自社ビジネスのためにもFacebookから始めてみよう」「自分自身がInstagramユーザーだから、ビジネスでもInstagramアカウントを開設してみよう」といった主観による発想ではなく、客観的な視点で利用ユーザーの動きを把握することが大切です。

各SNSのトレンドとは、ユーザーの利用状況次第で変化していくため、常に知識のアップデートが必要です。それでは、詳しく見ていってみましょう。

Facebook

Facebookは、30〜40代と比較的年齢層が高めのユーザーに対するアプローチに向いています。

国内ユーザー

  • 2,600万人(※2019年7月)

ユーザー層

  • 30〜40代メイン
  • 10代は極端に少ない

集客への利点

  • 高めの年齢層へのアプローチに有効
  • 「Facebookページ」機能を使うと、ホームページのように情報発信が可能。イベント集客にも強い
  • 「ショップ」機能で商品をカタログ化し、Facebook上で販売できるためECサイトへの集客や販売にも有効
  • 世界では利用者数No.1、海外マーケティングに役立つ

留意点

  • 10代利用者が極端に少ないため、若年層へのアプローチに向かない

Instagram

Instagramは、20〜30代の女性利用者が多めです。写真・動画などビジュアルで訴求するSNSであり、「インスタ映え」という言葉も流行語になりました。最近では、「買いたい物ものをInstagram内でハッシュタグ検索する」といったユーザー行動も顕著です。

さらにはInstagram内に商品カタログを設置して自社ECサイトへ誘導する、といった集客事例も多々見られます。

国内ユーザー数

  • 3,300万人(※2019年6月)

ユーザー層

  • 20~30代の女性利用者が多め
  • 男性ユーザーは40%程度

集客への利点

  • 写真・動画中心のSNSなので、ビジュアルでブランドの世界観を訴求できる
  • 「ストーリーズ(24時間で消える投稿)」「ライブ配信+投げ銭」「リール(短尺動画)」「IGTV(長尺動画)」など、Z世代・ミレニアル世代に好まれる機能が充実
  • 「ショッピング」機能で商品をカタログ化し、ECサイトへ誘導できるため集客・販売にも有効

留意点

  • FacebookやTwitterのように、「シェア」「リツイート」機能がないため、投稿の拡散力が弱い

Twitter

Twitterは、「リツイート」機能により情報拡散力が他SNSより圧倒的に高いことが特徴です。ユーザー層は20代男性が中心です。

国内ユーザー数

  • 4,500万人(※2017年10月)

ユーザー層

  • 20代利用者が圧倒的に多い
  • 男性ユーザーが比較的多い

集客への利点

  • 「リツイート」機能により情報拡散が期待できる
  • 投稿に画像も4枚まで付加できる
  • リアルタイムの検索性に優れ、トレンド発信やテレビ放映・イベントと連動させる活用策も有効
  • 「フォロー&リツイートキャンペーン」など、拡散性の高さを生かしたキャンペーン施策も有効

留意点

  • 情報拡散力が高いがゆえ、不適切な投稿・ネガティブな情報も拡散されやすい

LINE

メッセージアプリとして多くの人に親しまれているLINEは、他SNSより国内利用者数が圧倒的に多く、生活インフラの一つにもなっていると言えます。30〜50代以上の比較的高い年代も活用しています。

国内ユーザー数

  • 8,800万人(※2021年4月)

ユーザー層

  • 20代が最も多い
  • 30~50代以上の比較的高い年代も活用
  • 他のSNSに比べて年齢層の高いユーザーが多く利用している

集客への利点

  • 「LINE公式アカウント」を無料で作ることができ、ターゲットユーザーへの情報発信やコミュニケーションに活用できる
  • メッセージ送信だけでなく、「ショップカード機能」や「クーポン機能」も利用可能
  • 店舗集客への活用事例多数

留意点

  • 「LINE公式アカウント」の友だち登録数が増え、1カ月に1,000通以上のメッセージを送る場合は有料プランに切り替える必要あり

4大SNSを比較して、各々の実態をよく見ながら比較していくと、利用ユーザー層や集客への利点、留意すべき点など大きく違いがあることが分かります。

そのため、

  • 自社ビジネスで集客したいユーザー層と、SNSのユーザー層が合致しているか?
  • 「情報拡散性」「ビジュアルで訴求」など、自社で発信したい内容とSNSの親和性はどうか?

といった視点でまず検討する必要があります。

資料で4大SNSユーザーの特徴を見てみよう

資料で4大SNSユーザーの特徴を見てみよう

「4大SNSのヘビーユーザーを徹底比較」をダウロード!