ferret編集部この記事は2019年9月1日に更新しました。

ここ数年で「キュレーションメディア」という言葉を耳にすることが増えましたが、そもそもどういうメディアを指すのか、理解されているでしょうか。
「キュレーション」は美術館や博物館の「キュレーター」から派生した言葉で、キュレーションメディアとは「特定の切り口でインターネット上にある情報を選定し、公開するメディア」のことです。

今回は、キュレーションメディアの基本と、大手キュレーションメディアをご紹介します。

目次

  1. キュレーションとは
  2. 総合ニュース系キュレーションメディア
  3. 生活情報系キュレーションメディア
  4. 女性向けキュレーションメディア
  5. グルメ情報系キュレーションメディア
  6. 趣味系キュレーションメディア
  7. 経済情報系キュレーションメディア

キュレーションとは?

キュレーションとは、Web界隈では特定の切り口でインターネット上にある情報を選定し、公開するという意味の言葉です。

元は博物館や美術館などの展覧会などを企画する「キュレーター」から派生した言葉です。キュレーターは様々な美術品などから、展示テーマに合わせて内容をキュレーションする職業の人を指します。

インターネット上では毎日大量のコンテンツが生産されており、全ての情報を確認することはほぼ不可能です。
そこで、自分の代わりに必要な情報をピックアップしてくれるキュレーターやキュレーションメディアの存在が重宝されるようになりました。

総合ニュース系キュレーションメディア

スマートモードで素早く記事を読める「スマートニュース」

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スマートニュース株式会社が運営するキュレーションメディアです。
扱う情報は政治・経済・エンタメ・スポーツ・テクノロジー系と幅広く揃えています。

アプリがメインで、情報カテゴリをタブごとに分け、横にスワイプするだけで切り替えられるUIユーザーインターフェース)は、後続のキュレーションアプリに大きな影響を与えました。
スマートニュースのUIがスタンダードになってきた節もあり、キュレーションアプリ業界の草分け的な存在と言えます。

ニュースアプリとして急成長中の「グノシー」

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株式会社Gunosyが提供するキュレーションメディアです。

自分が読んだニュースの傾向を読み取って配信するニュースを変えるという独自のアルゴリズムに則ったキュレーションが話題となりました。現在はほぼスマートニュースと同様の形式になっています。

国内最大手のキュレーションメディア「Yahoo!ニュース」

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国内大手のポータルサイト「Yahoo!JAPAN」を運営するヤフー株式会社が提供するニュースポータルサイトです。
毎日大量に配信される記事の中からYahoo!ニュース編集部が記事を選択し、選択された記事は「Yahoo!トピックス」に掲載されます。

ユーザーが独自にまとめ記事を作成できる「NAVERまとめ」

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LINE株式会社が提供する、あらゆるジャンルのキュレーション記事が配信されているメディアが「NAVERまとめ」です。

誰でも簡単にページが作れるような仕組みを持っている点と、作成者がアクセス数に応じて広告収入を得られる仕組みを持っている点が特徴です。

センスが光るキュレーションアプリ「Antenna」

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株式会社グライダーアソシエイツが運営するキュレーションメディアです。

300以上のメディアと提携しており、一日1,000件以上の記事を配信しています。(2016年12月現在)
2015年10月、アプリを刷新したと同時に、配信するコンテンツの質を高めるために提携メディアを大幅に削減したことで一時話題となりました。

参考:
キュレーションマガジン「antenna*」、ロゴを刷新!コンテンツ改編で提携メディアを精鋭化へ:MarkeZine(マーケジン)

スマホ特化型総合ニュースメディア「LINEニュース」

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LINE株式会社が提供するキュレーションメディアです。こちらはスマホアプリでのみ利用が可能なキュレーションメディアです。

エンタメ要素の強いニュースを中心に配信されており、内容的にはグノシーと同系統です。
他と圧倒的に違う点は、ニュースが配信されるとメッセージアプリの「LINE」にも通知され、メッセージを開くような感覚でニュースを閲覧できるところです。

LINEニュースの場合m1つ1つのトピックに要約文がついており、記事を全文読む余裕が無い人でもすぐにチェックできます。
ユーザー側の負担(わざわざアプリを開きに行く、長文記事を読む)を限りなく軽減する仕組みです。

生活情報系キュレーションメディア

インテリアや収納ワザなどの住まいにまつわる情報の「iemo」

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※現在非公開となっています。

iemo株式会社が開発し、現在はDeNAが運営している住まいに特化したキュレーションメディアです。
20~40代の女性をメインターゲットとし、インテリアや収納ワザ、レシピ、掃除など、住まいにまつわる情報を発信しています。

生活の知恵が集まる老舗キュレーションメディアの「nanapi」

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Supership株式会社が提供する、生活情報系総合メディアが「nanapi」です。

2007年に設立され、キュレーションメディアが一般的に認知される前から運営されていた先駆け的な存在です。

恋愛、料理、旅行、家族関係、健康など多岐に渡る情報を扱っており、求めている情報が見つかりやすい構造になっている点が特徴です。

妊活・妊娠・出産・子育て情報の「mamari」

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株式会社connehitoが提供する、育児中の女性をターゲットにしたキュレーションメディアが「mamari」です。

妊活・妊娠・出産・子育ての悩みを同じ経験をしてきた「ママキュレーター」がコンテンツを作成しているのが特徴です。

女性向けキュレーションメディア

女性の恋愛・ファッション・メイクなどに特化したキュレーションメディアの「MERY」

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※現在非公開となっています。

株式会社DeNAが提供する、女性ならではの情報に特化したキュレーションメディアがMERYです。
女性から圧倒的な支持を集めているメディアです。

有名人がキュレーターとして参加している「4meee!」

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ロケットベンチャー株式会社が提供する、女性向けキュレーションメディアが「4meee!」です。

有名人が公式キュレーターとして参加しているのも特徴で、AKB48の小嶋陽菜やモデルの道端ジェシカが参加しています。

グルメ系キュレーションメディア

食に関する知らなかった情報が多いメディア「macaroni」

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株式会社トラストリッジが提供する食に関するキュレーションメディアが「macaroni」です。

美味しいお店を紹介するだけでなく、食に関する豆知識なども紹介していて読み物としても楽しめるのが特徴です。

ぐるなびが運営するグルメ系キュレーションメディアの「mecicolle(メシコレ)」

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株式会社ぐるなびが提供する、グルメ系キュレーションメディアが「メシコレ」です。

都道府県別に情報が分けられており、見やすくなっています。

その他キュレーションメディア

アニメ・マンガ・ゲーム・声優に特化したキュレーションメディアハッカドール

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株式会社DeNAが提供する、アニメ・マンガ・ゲーム・声優などのキュレーションメディアが「ハッカドール」です。

使えば使うほど利用者に最適化した、好みの情報を選んでくれる構造になっています。

旅行の情報に特化したキュレーションメディアの「RETRIP」

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株式会社trippieceが提供する、旅に関するキュレーションメディアが「RETRIP」です。

今まで知らなかったような観光地の情報など、新たな発見を提示してくれるキュレーションメディアです。

経済関連キュレーションメディア

著名人のコメント付きのニュースが読める「NewsPicks」

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株式会社ユーザベースが運営する経済関連のニュースに特化したキュレーションメディアです。

こちらのアプリでは業界の著名人がキュレーターとなり、各々の視点で選んだニュースをピックアップし、コメントを付けてNewsPicks上に配信します。
コメント欄が活発に機能しており、1つのニュースに対しての様々な角度からの意見を一度に閲覧することができます。

2014年5月に東洋経済オンラインの元編集長である佐々木紀彦氏が編集長に就任すると発表されて以降は、有料版も含む質の高いオリジナルコンテンツの配信や紙媒体の発行など、従来のキュレーションメディアに収まらない動きを見せています。

まとめ

情報過多になった現代のニーズに合わせるように、近年多くのキュレーションメディアが生まれ、急成長を遂げました。
多くのユーザーに対し効率的に情報収集できる場を提供した反面、キュレーションメディアが台頭した当初からコピーコンテンツや画像盗用の問題が叫ばれていたことも事実です。
ユーザーニーズを無視し、明らかに広告収入を目的としたキュレーションメディアが影響力を持ってしまうケースもありました。

ただ、インターネットユーザーの利便性を向上させるための、本来の意味でのキュレーションメディアの構築を目指している企業も少なからず存在しているはずです。

2016年12月5日、「NAVERまとめ」を運営するLINE株式会社は、NAVERまとめの運用体制を刷新すると発表しました。

参考:
NAVERまとめ:チェック体制を強化 作成者を審査、ランク付け - 毎日新聞
「ネットがこのままではいけない…」NAVERまとめ生みの親がキュレーションの問題点と新方針を語る

月間約26億PV(2016年4月〜6月媒体資料より)を超える「NAVERまとめ」が先陣を切り、これまでないがしろにされてきた著作権問題を見直す動きを見せたことは、キュレーションメディア業界にとって大きな転換点となるかもしれません。

このような問題はキュレーションメディアに限ったことではありません。
誰でも情報を発信できるようになった今、全ての方が発信者としての責任を持つべきです。

特に企業として情報を発信する場合、ユーザーに対する誠意や法令遵守は徹底しなければいけません。

キュレーションメディアをめぐる問題を他人事として捉えず、改めて「情報発信側の責任」について考えてみましょう。