はじめまして、マネジメント、仕事、知識社会での生き方についてのWebマガジン「Books&Apps(ブックス&アップス)」を運用しているティネクト株式会社の代表の安達です。
今後、Webマーケティング総合サイト「ferret」にて連載で寄稿していくことになりました。

第1回目は、これまで4年間にわたって「Books&Apps」が歩んできた足跡についてご紹介します。

「Books&Apps」立ち上げ時は、デイリーの平均ページビュー数は約1,000~2,000PV、月間でみても30,000~40,000PVでしたが、2014年12月には過去最高の月間220万PVを記録し、現在では平均で月間160万PVを得るまでに成長しました。今回は、これまでの「Books&Apps」の4年間についてご説明します。

ファンの方々に支えられている「Books&Apps」

現在運営している、マネジメント、仕事、知識社会での生き方についてのWebマガジン「Books&Apps」は、月間の平均ページビュー数が約160万という、小規模のWebメディアです。

まあ、これくらいのメディアならざらにありますし、特に儲かっている、というわけでもありません。
純粋な規模だけを見れば、取るに足らないメディアです。

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ですが、一つだけ他のメディアと大きく異なる点があります。

それは、殆どのトラフィックをソーシャルによる拡散と、ダイレクトで獲得している、という事実です。
言うなれば「ファンの方々に支えられたメディア」と言えます。

しかし一般的には「Google」や「ニュースアプリ」などからのトラフィックに依存しているメディアが多いのではないでしょうか。

なぜなら、多くのメディアの運営方針が下記のとおりだからです。

「検索で上位をねらうキーワードを選定」
「記事をキーワードに沿って生産」

ソーシャルによるトラフィックは一時的なもので継続性はありませんし、よほどのことがなければ読者は「メディアを指定して」記事を読みに来ることはありません。

ですから、もちろん検索によるアクセスを狙うのは、「積み上げ」になるためとても賢い方法と言えます。

実際、多くのオウンドメディアや、アフィリエイトを狙う多くのブロガーなども、とにかく「検索されること」を最重要視しているようです。
彼らは如何に労力を少なくし、トラフィックを稼ぐかに集中しているため、当然の帰結と言えます。

要するに、Web上のほとんどの記事は「Googleに食べさせるためのもの」と言っても過言ではありません。
つまり「まずGoogleなり、ニュースキュレーションサイト、提携サイトがあり、その向こうにユーザーたる読み手がいる」という構図が、現在のWebメディアの本流だと考えられます。

「Books&Apps」が譲らないモノ ~強みについて~

では「Books&Apps」はどうなのでしょうか。

先に述べましたが、検索からの流入は全体の20%と少なく……
ニュースキュレーションサイト、ポータルサイトなどからの流入もほとんどありません。
SNS経由で50%、あとはダイレクト、つまり直接「Books&Apps」のサイトを指定して来る方が30%です。

そういう意味では、Web上では少し変わったメディアと言えます。

SNSからの流入が主体のサイト、というと少し前「バイラルメディア」が盛り上がったことがありました。
「Books&Apps」はSNS主体なので、いわば「バイラルメディア」と言っても良いかもしれません。

ただ、多くのバイラルメディアが「記事をパクっているのではないか」と批判され、消えた後も「Books&Apps」が残っているのは記事が100%オリジナルだからです。

つい先日、こんなニュースがあがっていました。

AI研究者が問う ロボットは文章を読めない では子どもたちは「読めて」いるのか?

――なぜ、AI研究者が「読解力」に関心を?

東ロボは、問題を解き、正解も出すが、読んで理解しているわけではない。
現段階のAIにとって、文章の意味を理解することは、不可能に近い。
そうすると、特に難しいのが国語と英語だ。
国語では、2016年のセンター試験模試(進研模試 総合学力マーク模試・6月)では、200点中96点しかとれなかった。偏差値は49.7。
5科目8教科全体の偏差値が57.1だったことを踏まえると、かなり低く、これらの教科は苦手だということがはっきりした。

引用元:Yahooニュース

上に述べられているとおり、現状では検索エンジンに「文章の質」は理解できません。したがって、我々は「検索」を全く意識せず、純粋に人に向けて記事を書きます。当然ですが、そうしなければ、文章の質が保証できないからです。

具体的には、記事は以下の条件を満たすように書きます。

・個人的な体験、経験に基づく
・書き手の人間性が読み取れる
・オルタナティブな視点を提供する
・事例を挙げる

さらに、我々は外部の「書き手」の方に寄稿をお願いしていますが、その際にも

「テーマは自由。ゲームでも趣味でも、好きなことを書いて欲しい」
「検索を意図しなくて良い」
「ビュー数を気にせず、主観的に書いて欲しい」

という依頼をしており、そこにはSEOや「トレンド」といった要素を加味することはありません。

「Books&Apps」が提供し続ける価値

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仕事における「価値観」を語るとき、必ず意見が別れる10のこと|Books&Apps
※過去に在籍していた人材コンサルティング会社時の実績をベースに、ほぼ毎日記事投稿

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「問題文を読んでもそこに何が書かれているのかわからない」子を教えていた時のお話|Books&Apps
※今年11月18日の公開記事。Googleアナリティクスのリアルタイム計測で一時期1,500UUを記録

「Books&Apps」が提供するのは、新しい切り口であり、常識の反対であり、今までとは異なる価値観です。
それは検索キーワードとはなりえません。

なぜなら、それらは記事の書き手が表明することで、初めて世に出るからです。
敢えて検索を捨てることで、制約なく、人が面白いと思う記事を書くことが可能となるのです。

しかし、この手法をとると、デメリットもあります。
それは、「検索に頼らず、ある程度のビューがとれるほど質の高い文章を書けるライター」が極めて少ないことです。こうしたライターは、量産することがほとんど不可能で、文才と言われるクリエイティブなセンスが問われます。

したがって、「Books&Apps」のライター陣は下記3つの条件を満たしているかたにお願いしています。

・自分自身のブログを有しており、
・ある程度長い期間書き続けている実績がある
・センスのある文章をかける

「ライター」や「有名人」ではありません。ある意味では本物の「文筆家」が書いていると言えます。そのため、我々は彼らに対して「ライター」という呼称を使わず「書き手」と呼んでいます。

こうして我々は、「検索エンジン」や「キュレーションメディア」に頼らず、独自のユーザーを向いた記事を、継続的に提供しているのです。