こんにちは。マネジメント、仕事、知識社会での生き方についてのWebマガジン
「Books&Apps(ブックス&アップス)」を運用しているティネクト株式会社の代表の安達です。

今回は、Web広告について話をしたいと思います。
ホームページへやランディングページへの流入手段として用いられるWeb広告ですが、まだまだ未熟で、テレビCMのようにユーザー(視聴者)と上手く付き合っているとは到底いえません。

特に、今回取り上げたいテーマとしては、その広告における悪質な、ユーザーをあざ笑うかのような怪しげな広告が多く存在しているということです。

実際に、どのような状況が広がっているのか、解説していきます。  
  

Web広告は一般的には嫌われている。その理由は……

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Webマーケティングの1つの手段である、「広告」には、様々な種類があります。

・ バナー
・ リスティング
・ アフィリエイト
・ 記事
・ インフィード
・ ディスプレイ

広告の手法も常に進化し、日々より効果的な「広告」が発明されていると言っても良いかもしれません。

しかし、Web上において、いまだに広告は一般的には嫌われています。

・ 「広告うざい」
・ 「広告消したい」
・ 「邪魔」

など、ネット上には広告に対する批判が集まっているように見えます。

個人的には「広告」というだけで忌避するのもどうかとは思います。
実際、適切な情報と表示が為され、役に立つ広告があるのも確かです。

だが、広告が批判されるのは、決して言われのないことではありません。
その理由は2つあります。
  

批判される理由 - その1 -

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まず、不適切なタイミングや場所に表示される広告が、あまりにも多いことです。

特に「批判されても仕方ないだろうな」という広告があります。
それが「無理やり見せられる」広告で、「金稼ぎ」を主題にしたブログやまとめサイトなどにありがちなケースです。

例えば、下記のようなものです。

・ 記事の本文を見失わせるような配置
・ 誤クリックを誘発するような位置

明らかに「コンテンツ」よりも広告を見せようとしてくるページも数多く存在します。

このような場合、誤ってクリックしてしまうこともありますが、商品購買に至るどころか、広告へのイライラが募るばかりというのが率直なところではないでしょうか。

さらには「ランディングページ広告」というパターンや突然上部から動画が降りてきて、コンテンツの閲覧を邪魔する動画広告など、「コンテンツ」を見ることを邪魔し、ユーザーを苛つかせるためにやっているとしか思えない広告もたくさんあります。
  

批判される理由 - その2 -

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もう一つは、いわゆる広告に含まれる「ウソ」も多いことです。
いわゆる「ステマ」や「試したこともない商品のレビュー」など、Web上には怪しげな広告がとても多く存在します。

著名ブロガーのfujiponさんは、それについてこんなふうに書いています。

アフィリエイトをやっている人の中には品質やその商品の内容よりも「紹介料が高いもの」を優先する人が少なくありません。
もちろんそれは違法ではないけれど、「儲けるためには、違法でなければ何をしても許される」という人たちを目の当たりにすると、僕は怖くなってしまいます。
「妬んでいるだけだろ!」って言う、お金儲けブロガーの皆様も多いと思うんですよ。
もちろん、僕だって、稼いでいる金額をみて、「うらやましい」と感じることはあります。

でも、ちょっと考えてみてほしい。
あなたは、あなたが信頼している、あるいは真似しようとしているブログの管理者から何かを得ているつもりでも、実際は「搾取」されているだけではありませんか?
引用元:いつか電池がきれるまで - 信用できる奴は自分から信じろなんて言わねえよ-
  

もちろんメディア側の言い分は、おそらく「無料でコンテンツを提供しているのだから、細かいことを言うな」という内容のものだと考えられます。

確かにコンテンツは無料では創れません。綺麗事だけではメディアを運営できないのは事実です。
しかし、問題にしたいのはそこではなく、ユーザーを苛つかせたり、騙したりすれば、「スポンサー企業のブランド」を失墜させることにつながるのではないか、という事実についてです。

こうした場所では、スポンサー企業はそれなりの大手であることもよくあります。

ただ、彼らとて、バカではなく、「強制的に広告が表示されますから、ファンが増える」「騙されたバカなユーザーが買ってくれる」ことを本気で信じているわけでは、当然ありません。

実際、スポンサー企業のマーケティング担当者はメディアや代理店に薦められて、結果的に「迷惑広告」の枠を買うのだと思いますが、自分の身になって「スマートフォンでこの広告を見ようと思うだろうか?」「過去に自分がこのような形の広告をじっくり見ただろうか?」と少し想像力を働かせるだけで、「全く意味がない」ということは自ずとわかるのではないでしょうか。

結果的に、長期的に企業の信頼を損なうことはわかれば、広告主はメディアを見限ります。

いずれにしろ、ユーザーにとって「邪魔である」と認識されてしまうような広告に未来があるとは、どうしても思えません。
  

まとめ

先述のようなことから、「ユーザビリティを損なってまで無理やり見せられる「広告」ってほんとうに意味あるの?」という問いに対しては、明らかに「意味がないばかりか、害悪である」と言わざるをえません。

残念ながらWeb広告はまだまだ未熟で、テレビCMのようにユーザーと上手く付き合っていけるような広告ではないのが実情です。

そういう意味で、メディア業界・広告業界の人々には、早急に広告のイノベーションが求められていることは間違いありません。