動画広告市場は急拡大しており、以前に比べ制作や配信のハードルは下がっています。

ただ、自社の動画広告を作成・配信しても「何から手をつけたらいいのか」「どのくらいの効果を得られるのか」など、わからない方は多いのではないでしょうか。

動画広告は媒体の種類が多く、複数の課金形態があります。* はじめて動画広告に参入するなら、それぞれの違いや特徴について理解してから取り組むべき*です。

この記事では、配信媒体の特徴や動画広告のメリットを説明するとともに、成果の出る動画広告の作り方と、効果を最大化させるポイントを5つ紹介します。

目次

  1. 動画広告とは?
  2. 動画広告を配信できる主要媒体の比較一覧
  3. 動画広告のメリット
  4. 成果の出る動画広告とは?
  5. 動画広告の効果を最大化する5つのポイント
  6. 動画広告で成果を出すには、広告の種類や媒体の特徴を理解する必要がある

今回紹介する内容の一部は、PDF資料「はじめての動画広告!種類と配信前に知っておくべきことを解説」から抜粋しています。

▼動画広告の配信を検討している方はこちら

はじめての動画広告!

はじめての動画広告!

動画広告の種類とおすすめの活用方法を解説します。

動画広告とは?

動画広告とは、動画のクリエイティブ(広告素材)を用いた広告のことです。
ここでは、動画広告の種類と市場規模、企業の活用実態について解説します。

動画広告の種類

動画広告の種類は、大きく「インストリーム広告」と「アウトストリーム広告」の2つに分けられます。2つの違いは配信場所です。

広告の種類 配信場所 詳細
インストリーム広告 動画コンテンツ 再生動画の最初・最後・視聴中に配信
アウトストリーム広告 動画コンテンツ Webサイトアプリのフィードに配信

さらに、アウトストリーム広告は「インバナー広告」「インリード広告」「インフィード広告」の3つに分けられます。3つの違いは配信場所と動画の再生タイミングです。

広告の種類 配信のタイミング
インバナー広告 ユーザーページを開いた瞬間に、通常の広告枠で配信
インリード広告 ユーザーがWebページをスクロールして、画面に動画広告が表示されると自動で再生
インフィード広告 ユーザーアプリやSNSのフィード(タイムライン)をスクロールして、画面に動画広告が表示されると自動で再生

image4.jpg

動画広告の課金形式は、再生1回あたりで単価が発生するCPV形式、1,000インプレッションごとに課金されるCPM形式、1クリックごとに課金されるCPC形式の3つが代表的です。

動画広告の市場規模

image5.jpg

引用:株式会社サイバーエージェント「サイバーエージェント、2021年国内動画広告の市場調査を発表」

株式会社サイバーエージェントは、2022年1月にデジタルインファクトと共同で実施した国内動画広告の市場動向を発表しました。調査結果によると、* 動画広告市場は2022年に5,457億円、2025年には1兆円規模に達すると予測*されています。

image1.jpg

引用:株式会社電通「2021年 日本の広告費 インターネット広告媒体費 詳細分析」

また、CCI/ D2C/電通/電通デジタルが共同で発表した調査結果によると、インストリーム広告は2,921億円(構成比57.0%)、アウトストリーム広告は2,207億円(構成比43.0%)と、ややインストリーム広告の比率が高くなっています。

取引手法については、広告枠を予約して確実に広告を配信する「予約型広告」が873億円(構成比16.3%)であるのに対し、予算内で小額から出稿できる「運用型広告」が4,291億円(構成比83.7%)と、運用型広告が主流です。

ユーザーはあらゆる動画コンテンツにアクセスしており、さまざまなチャンネルをシームレスに切り替えて視聴しています。* 企業はそれぞれに合った広告表現が求められるようになるため、今後も動画広告市場の成長が続くことは間違いない*でしょう。

動画広告の活用実態

株式会社サイカ独自の広告調査・研究レポートである「企業の広告宣伝担当者200人超に聞いた、動画広告の活用実態アンケート調査」によると、企業が動画広告に期待する効果は「ブランド価値向上(44.7%)」が最も多く、次いで「認知向上(40.4%)」、「購買促進(14.9%)」の順でした。

また、今後1年の動画広告への投資意欲について、「増加見込み」と「直近1年と同程度の見込み」と回答した人が全体の7割(75.9%)を超えており、* 動画広告に対して高い投資意欲を維持している*ことがうかがえます。

では、企業はどのような効果を実感しているのでしょうか。

アライドアーキテクツ株式会社の「企業のデジタルマーケティング施策における動画活用の実態調査 2021」によると、静止画コンテンツに比べて、動画コンテンツの成果が向上したと回答した人は59.9%と半数を超えています。

また、具体的に改善した指標として、20%の人が「広告のCPC、CPAが削減された」「広告CVRが向上した」ことを挙げています。

動画広告を配信できる主要媒体の比較一覧

動画広告を配信できる主要媒体として、次の5つが挙げられます。

広告の種類 国内ユーザー 特徴
YouTube広告 6,500万人 - 利用率は65.8%- 30〜50代の利用率(51.9〜55.7%)が最も高い
Facebook広告 2,600万人 - 利用率は30〜40代のビジネス層が35%以上と最も高い- 女性よりも男性の利用率が高い- 広告フォーマットが豊富
Instagram広告 3,300万人 - メインユーザーは20代~40代- 10〜20代の女性の利用率が高い- 全画面でインパクト強の広告
Twitter広告 4,500万人 - メインユーザーは10~20代だが、30代の利用者も多い- 15〜19歳が76.9%、20代が65%- リツイートによる高い拡散性
LINE広告 8,900万人 - 利用率は96%、全世代に強い- 10〜50代で80%以上、60代でも52.8%- アクティブ率が高い

動画広告は静止画広告と同じように、自社のターゲット層とマッチした媒体を選びましょう。

▼動画広告の種類についてさらに詳しく知りたい方はこちら

はじめての動画広告!

はじめての動画広告!

動画広告の種類とおすすめの活用方法を解説します。

動画広告のメリット

動画広告のメリットを、静止画広告と比較しながら解説します。

情報量はテキストの5,000倍

image2.jpg

動画の情報量は、テキストの5,000倍と言われています。

動画広告は、静止画広告に比べてクリエイティブ(広告素材)に盛り込める情報量が多く、短時間でより多くの情報を伝えることができます。

「動き(視覚)」と「音(聴覚)」を組み合わせてストーリー性も持たせやすいので、見る人の印象に残りやすい点もメリットです。

印象度は静止画の約1.7倍

株式会社電通と株式会社ディーツーコミュニケーションズが実施した「iPhone向け動画広告効果調査」によると、* バナー広告と比較して動画広告を「確かに見た」と答えた人は、約1.7倍*でした。

さらに、訴求内容の認知率も動画広告の方が高いという結果が出ており、動画広告は購買行動につながる可能性が高いと言えます。

ブランド認知度や購買意欲の向上に効果的

広告プラットフォーム事業を展開するSmaato社とアプリマーケティングのLiftoff社が実施した調査によると、* モバイルアプリの動画広告CTRは、ディスプレイ広告の7.5倍*であることがわかりました。

自社の商品やサービスに最適な広告媒体を選ぶことができれば、ブランド認知度や購買意欲の向上に役立ちます。

はじめての動画広告を成功させるポイントについては、PDF資料「はじめての動画広告!種類と配信前に知っておくべきことを解説」を以下のリンクよりダウンロードください。

成果の出る動画広告とは?

成果の出る動画広告とは、どういった広告なのでしょうか?

動画広告の配信目的が明確

最も重要なのは、動画広告の配信目的が明確であることです。

  • 目的には「ブランド認知」「コンバージョン獲得」「購買意欲向上」などがあり、配信目的が違えば、動画の作成方法や考え方も変わってきます。*

たとえば、ブランド認知が目的の場合、多くのユーザーから支持や共感を得やすいストーリー仕立てのプロットが効果的です。コンバージョン獲得が目的なら、商品やサービスを使うメリット、他社にはない強みを端的に伝える必要があります。

目的を明確にすることで、動画広告の作成・配信の方向性が定まります。

ターゲット設定が適切

成果の出る動画広告は、ターゲット設定が適切です。

動画クリエイティブがいくら高クオリティであっても、適切なユーザーに適切なタイミングで表示できなければ、十分な効果は期待できません。

  • 自社の目的に合わせて、想定するペルソナにマッチするターゲット(年齢や性別、ライフスタイルや趣味など)を抽出*しましょう。

適正なメディアミックス

複数の媒体をかけ合わせて、効果を最大化します。

近年、単一の媒体のみで広告を掲載している企業はほとんどないでしょう。
ターゲットが「30代、会社員、男性」であれば、ターゲットにアプローチしやすいFacebookやTwitter、YouTubeなど複数の媒体に動画広告を出稿します。

また、動画広告の種類も目的に応じて使い分けます。

YouTubeのインストリーム広告を例に挙げると、目的がブランド認知なら「プレロール広告(視聴開始前に配信)」、コンバージョン獲得なら「ポストロール広告(視聴後に配信)」が適していると言われています。

動画広告の効果を最大化する5つのポイント

動画広告を作成・配信する前に、押さえておきたい5つのポイントを紹介します。

1.短尺動画を推奨

動画広告は短尺が推奨されています。

なぜなら、多くのユーザーは短時間で大量のコンテンツを消費する傾向にあり、長尺よりも短尺が好まれる傾向にあるからです。

インターネット動画を分析しているWistia社の調査によると、動画の長さが30秒以内のとき、80%のユーザーが動画を最後まで視聴しているというデータがあります。

別の視点として、米マイクロソフト社のカナダの研究チームによると、IT含めた幅広いテクノロジーによる影響により、ヒトの集中力持続時間は8秒にまで短縮されているのだそう。

これらのことから、* 動画広告を最後まで見てもらうために、6秒または15秒の動画広告をおすすめします。*

2.冒頭3~5秒でインパクトを与える

image3.jpg

株式会社ジャストシステムが行った「動画広告に関するアンケート」によると、YouTubeの5秒待つとスキップできる広告(スキッパブル型)において、「5秒でスキップしなかった経験がある」人は43.4%であり、スキップしなかった理由の1位が「インパクトのある映像に引き込まれたから(46.8%)」でした。

  • 動画広告の冒頭3〜5秒にインパクトのある映像や音声を入れることで、最後まで視聴される確率が高くなります。*

3.ストーリー性を持たせる

動画クリエイティブにストーリー性を持たせることで、ユーザーに伝えたいことがより伝わりやすくなります。

ユーザーの興味や関心、共感を得られるよう、商品やサービスの使用感、個人の価値観や行動様式などをプロットに組み込み、最後まで飽きさせないストーリー展開を考えましょう。

4.動画に音楽やBGMをつける

音も一つの情報であり、動画クリエイティブに音楽やBGMをつけることで、以下のような効果を期待できます。

効果 概要
イメージ誘導 世界観や臨場感を伝えられる
感情誘導 リラックス感、安心感、非日常感を演出する
マスキング効果 周囲の音が聞こえにくくなり、没入感を与えられる

映像と音で動画クリエイティブに相乗効果をもたらし、イメージアップや購買へとつなげることができます。

5.分析と改善を繰り返す

動画広告を配信したあとは効果測定を行い、PDCAサイクルを回し続けます。

効果測定ツールを用いて複数の媒体を比較し、動画広告の視聴回数、視聴完了率、クリック数、クリック単価、コンバージョン数などの指標に注目します。

分析と改善を繰り返して、よりパフォーマンスの高い動画広告配信を目指しましょう。

動画広告で成果を出すには、広告の種類や媒体の特徴を理解する必要がある

5Gの普及と通信技術の向上により、今後はさらに複雑で情報量の多い動画配信が可能になります。あらゆるコンテンツが動画に置き換わることが予測され、動画広告を目にする機会は確実に増えていくはずです。

このような状況の中で成果を出していくには、目的の明確化や適切なターゲット設定が欠かせません。しかし、動画の持つ性質や効果を理解しないままクリエイティブを作成しても、思い通りの成果は得られないでしょう。

  • 動画の持つ性質や効果、動画広告の配信前に知っておくべきことは、PDF資料「はじめての動画広告!種類と配信前に知っておくべきことを解説」で詳しくご覧いただけます。*ぜひ以下のリンクからPDF資料をダウンロードしてください。

▼動画広告の配信を検討している方はこちら

はじめての動画広告!

はじめての動画広告!

動画広告の種類とおすすめの活用方法を解説します。