ferret編集部:2015年1月15日の記事を更新しています。

Web担当者であれば、ブログの更新やソーシャルメディア投稿時、ちょっとした説明画像を使いたいときがあるかと思います。

そんなとき重宝しますのが**Skitch(スキッチ)**というアプリです。文字入れやマーキングなど、ちょっとした画像の加工が簡単にでき便利です。

本記事では、Skitchの使い方について解説します。

目次

  1. Skitchとは
  2. Skitch for Macの基本的な使い方
    1. Skitch PNG、Skitch JPGとは
    2. 画像加工のための機能も充実
  3. Skitchのスマホ版
  4. SkitchのChrome版
  5. SkitchのWindowsストアアプリ版

Skitchとは

Skitchとは、Evernote社が提供する画像編集アプリで、Evernoteの中の機能の一つとして利用が可能です。2016年1月22日以前は、Mac版以外も利用が可能でしたが、現在はMac版のみダウンロードが可能です。Windows版、iOS版、Android版のサポートは終了しています。

※参考:お知らせ: Clearly、Evernote for Pebble、Skitch の一部バージョンのサポート終了について

Skitchは、スクリーンショット機能、モザイク機能、矢印や文字を書き込める機能、メール送信機能などを備えた編集アプリで、2011年8月にEvernote社が買収し、それまで有料で提供されていたアプリを無料で公開したのが始まりです。

※参考:Evernote、画像編集ツールのSkitchを買収 Androidアプリを無料公開

Skitch for Macの基本的な使い方

Skitchの使い方イメージ

Skitchはそれ単体で新規にイラストやメモを描画できます。なかでも、おすすめなのは、カメラアプリ画面や、キャプチャなどの画像を加工し、保存する使い方です。

画像は、

  • PNG
  • Skitch PNG
  • JPG
  • Skitch JPG
  • TIFF
  • GIF
  • BMP
  • PDF

の形式から選択することができ、Evernoteに自動で保存もされます。

参考リンクGoogleアナリティクスも保存できる!WebマーケッターのためのEvernote(エバーノート)再入門

Evernoteに保存されるので、例えば、出先で画像加工して、帰社後パソコンからその画像を貼り付けて、ブログを更新するなどといった使い方ができます。

Skitch PNG、Skitch JPGとは

skitchpng.png
Skitch上で編集した画像を保存しようとすると、Skitch PNG、Skitch JPGという見慣れない拡張子があることに気づきます。
これは、Skitch上で加えたテキストや矩形・矢印などがSkitchで開き直すことで再編集できるファイル形式です。

Skitch PNGで保存しても拡張子は「〜〜〜.png」「〜〜〜.jpg」となります。通常のPNGファイル・JPGファイルと同じ動きをしますが、Skitchで開くて再編集が出来るためPNG・JPGで保存するのであればSkitch PNG・SkitchJPGで保存したほうが再編集できるという点で良さそうです。

画像加工のための機能も充実

ツール一覧

画像編集のために、Skitchには上図の機能が実装されています。

秀逸なのは、矢印やマーキングなど、ビジネスシーンで利用されそうなイラストが最初から用意されている点です。また、写真加工時に人の顔が写っていますと、肖像権侵害の可能性があるためブログなどで使えないことがありますが、そのときは、モザイクツールで人の顔を隠すなども簡単にできます。

描画した矢印や文字は、ドラッグやスワイプで、位置や大きさを調整できます。一度使いますと、その便利さに手放せなくその操作感は特筆ものと言えるでしょう。

2.スマホアプリ版

スマホ版Skitchは、すでにサポートが終了していますが、iPhone版およびiPad版のみ現在でも以下からダウンロードが可能です。
Android版はダウンロードができなくなっています。ダウンロードする場合は、自己責任で

iPhone、iPod touch、iPad 用 Skitch

スマホ版
ダウンロード後は、アイコンをタップし起動します。

スマホ版
起動はEvernoteアプリからでも可能です。

スマホ版
たとえば、地図にマーキングした画像を作ってみましょう。Skitch起動後、「地図」をタップします。住所を検索し確定します。

スマホ版
画面右下のツール群から、イラストや文字を描画します。そして完了をタップすればOKです。保存先にEvernoteを選びますと、数秒後にはもうEvernoteの一覧で見られるようになります。

このようにアプリで簡単に描画でき、効率的にブログ更新などに役立てられるはずです。

3.SkitchのChrome版

ブラウザでもSkitchが使えます。ブラウザ版はとくにEvernote連携を重視しているため、Webページ保存のための機能が充実しています。

以下のリンク、ChromeウェブストアからSkitch(Evernote Web Clipper)をインストールします。

Evernote Web Clipper - Chrome ウェブストア

Chrome版
インストール後は、Chrome画面のURL右側に**「象」アイコン**が表示されますので、それをクリックしますと、Webページを保存したり、それに書き込みなど描画できたりします。

Chrome版
初回のみログインします。

Chrome版
クリップからスクリーンショットを選択すると、スクリーンショットしたい部分を選択できます。選択すると、選択した部分に対して画像加工が出来るようになります。
たとえば、アクセス解析など見せたくない数字があるときは、モザイクツールを使って保存しておけば、再利用時も安心です。

Chrome版
保存しますと、数秒後にはEvernoteに保存されます。

4.SkitchのWindowsストアアプリ版

※2016年8月9日現在、Windows版のSkitchはダウンロードができなくなっています。

Windowsタブレットでも、Skitchが使えます。WindowsストアからSkitchを検索しインストールします。

Windowsストアアプリ
ホーム画面からタップすればすぐに起動します。

Windowsストアアプリ
新規ノート、写真を加工、コピーしておいた画像を貼り付けて加工、地図を加工、写真撮影して加工などから始められます。

Windowsストアアプリ
Windowsタブレットに内蔵のカメラから撮影して、すぐに加工できます。撮影時にはタイマーも使え便利です。

取り込み後は、他のアプリと同様に画像を加工し、Evernote保存ができます。

まとめ

・Skitchは簡単な画像の加工に便利。
・スマホ以外のアプリもありどこでも使える。
・保存にはEvernoteというクラウドを使うとその後の使い回しが楽。

SkitchはEvernoteと併用して使えば、更に活用の幅が広がり、便利に使えます。
一定のスキルが必要なPhotoshopや画像加工ツールの場合、慣れるまでの手間などを考えると、スクリーンショットや地図などのちょっとした加工だけ行いたい場合は、Skitchが丁度いいのではないでしょうか。
ブロガーの方々にもこのSkitchを愛用している方も多いようですので、みなさんも、Skitchを使ってみてはいかがでしょうか?

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