株式会社インテージは、全国約6,000店舗より収集している小売店販売データをもとに、日用消費財の中で何がより売れたかを推定販売金額の伸びから振り返る「2022年、上半期売れたものランキング」を発表しました。

1位となったオートミールは、昨年同時期比で245%、コロナ前の13.5倍に。2位の検査薬は、市販のコロナの抗原検査キットなどが買われた影響で172%と大幅な伸びを見せました。また、コロナ禍で売り上げを落とした化粧品のなかでも、口紅(4位)、ほほべに(14位)が回復傾向となっています。

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(インテージの資料をもとにferret編集部作成)

低カロリーで豊富に食物繊維を含むなど健康・美容の需要にこたえ、爆発的な広がりを見せたオートミールは、日本の朝食の顔でもあったコーンフレークを2021年11月に販売金額で逆転し、日本の食卓で存在感を増しています。
乳酸菌飲料も、腸内環境の改善やコロナ禍で多くの人が問題を抱えたという睡眠関連の改善などの需要があり、数字を伸ばしました。

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(インテージの資料をもとにferret編集部作成)

検査薬は、市販のコロナの抗原検査キットなどが買われた影響で大幅な伸びを見せました。コロナ初期のころは病院に行っても検査が受けられないという事態も続出していましたが、商品が増産されたこともあり新しい市場を作った形となりました。
解熱鎮痛剤はコロナワクチンの副作用対策のほか、コロナにかかって自宅療養する時の準備としても広く買われて3年前より25%市場が拡大しています。

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(インテージの資料をもとにferret編集部作成)

人が外に出ることで売れるものが上位に顔を出してきました。その代表格が口紅で前年比139%まで回復しています。
ほほべにも同様に、外出が増えていくと数字を大幅に伸ばしました。5月20日からマスクの規制が緩和されたことでさらに伸びることも期待されます。

企業プレスリリース詳細:
行動変化が影響 「2022年、上半期売れたものランキング」