
ファーウェイ、2017年度 世界接続性指標報告書を発表
デジタル・デバイドがデジタル・キャズムを生み、テクノロジーの格差が拡大
ファーウェイ(中国語表記:華為技術、英語表記:HUAWEI)は4月17日、ファーウェイ世界接続性指標報告書 2017年度版(Global Connectivity Index、GCI 2017)を発表し、デジタル先進国がICTへの投資や利活用で経済発展を続けると同時に、デジタル発展途上国でもICT能力やデジタル変革に向けた戦略的投資が進み、経済成長が加速していること、一方で両者間の格差が広がっていることを明らかにしました。
今年で4年目となるGCI 2017は、ブロードバンド、データセンター、クラウド、ビッグデータ、IoTという5つの主要技術分野をカバーする40項目の独自指標に基づき、日本を含む世界50か国のデジタル変革における進捗度を測っています。
これによれば、世界のデジタル経済は急速に進展しています。2015年以降、世界全体の接続性指標のスコアは4%上昇しており、ICTが経済成長のエンジンとなっていることを示しています。
評価対象の50か国のうち、GCI 2017では日本を含む16か国をデジタル変革における「フロントランナー」、21か国を「アダプター」、13か国を「スターター」と評価しています。接続性指標が56~85の「フロントランナー」(1人当たり平均GDPは約5万米ドル)はほとんどが先進国で、デジタル・ユーザー体験の継続的な向上や、ビッグデータとIoTを活用したよりインテリジェントで効率的な社会の発展が進められています。また、接続性指標が35~55の「アダプター」(1人当たり平均GDPは約1万5,000米ドル)はICT需要の増加に注力し、産業のデジタル化と高品質な経済成長を促進しています。一方、接続性指標が20~34の「スターター」(1人当たり平均GDPは約3,000米ドル)はICTインフラストラクチャ構築の初期段階にあり、より多くの人がデジタル世界にアクセスできるようにICTの供給サイドに注力しています。
こうした結果を受けて、GCI 2017では「デジタル・デバイドがデジタル・キャズムを生む」とし、経済政策立案者に格差の広がりに注意を払うよう呼びかけています。過去3年間の接続性指標を精査すると格差が拡大していることがわかります。これは、社会学理論において、富める者はますます富み、貧しき者はますます貧しくなることを指す「マタイ効果」のICT版と言えます。すなわち、前世代から先進性を受け次いだ人々は単にそれにより成功を収めることができるだけでなく、先行者利益をテコに競争相手よりさらに優位な立場に立つことができるのです。政策立案者はこうしたデジタル・デバイドの拡大が経済や社会のあらゆる分野に影響することを理解する必要があります。また、持続可能な経済成長を実現できない国は、国民に食料、教育、就業機会を提供するのも難しくなるでしょう。
「フロントランナー」と評価された16か国は、クラウド、ビッグデータ、IoTの活用によって2015年から2017年にかけて接続性指標が4.7%上昇し、「アダプター」と評価された13か国は平均で4.5%上昇しています。一方、「スターター」はデジタル経済における競争力でさらに遅れを取り、2.4%の上昇にとどまりました。
各クラスター間の格差が顕著な領域には、モバイル・ブロードバンド・サービス契約者数、IT分野の労働人口、GDP当たりのICT投資、1人当たりのアプリのダウンロード数、1人当たりのIoT導入数などがあります。そのうえで、接続性指標が1%上昇すると、1)競争力が2.1%、2)国のイノベーションが2.2%、3)生産性が2.3%、それぞれ上昇していることに着目する必要があります。
また、GCI 2017はICT投資とGDP成長率の正の相関が政府や産業界に広く認識されていると報告しています。2017年度接続性指標のデータを多数の経済予測モデルと照らし合わせて精査し、2017年から2025年の間にICTインフラストラクチャへの投資を毎年10%ずつ拡大した国は乗数効果を享受できると述べています。この経済インパクトモデルに基づけば、ICTインフラストラクチャに1米ドルを投資するごとに、GDPは現時点で3米ドル、2020年には3.7米ドル、2025年には5米ドルの追加成長を実現できるとしています。
ファーウェイ コーポレート・マーケティング部門プレジデントである張宏喜(ケビン・チャン)は次のように述べています。「格差の拡大はデジタル変革に向けた取り組みを進める各国に大きな影響を及ぼしています。競争力を維持するためには、デジタル変革の初期段階にある国々はブロードバンド接続やクラウドを中心としたICTインフラストラクチャの開発を経済政策立案の最優先事項とし、現地のリソースの活用と持続可能な成長を達成する必要があります。また、『フロントランナー』の国々はその立場を活かしてクラウドに優先的に取り組めば、それを強力な触媒としてビッグデータやIoTを通じた変革の連鎖反応を引き起こすことができるでしょう」
GCI 2017で評価した50か国は、世界のGDPの90%以上、世界人口の78%を占めています。
GCI 2017(英語)は以下からご覧ください。
http://www.huawei.com/minisite/gci/en/
※本参考資料は2017年4月17日(現地時間)に中国・深圳で発表されたプレスリリースの翻訳版です。
- ビッグデータ
- ビッグデータとは、一般に、インターネットの普及とITの進化によって生まれた、事業に役立つ知見を導くためのデータのことを指します。「データの多量性」だけでなく、「多様性」があるデータを指します。
- ユーザー
- ユーザーとは、コンピューターやシステムを利用する人のことを指します。 利用者、使用者、消費者などの意味を持つ英単語で、対義語は「メーカー」や「デベロッパー」などがあります。
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- アプリ
- アプリとは、アプリケーション・ソフトの略で、もとはパソコンの(エクセル・ワード等)作業に必要なソフトウェア全般を指す言葉でした。 スマートフォンの普及により、スマートフォン上に表示されているアイコン(メール・ゲーム・カレンダー等)のことをアプリと呼ぶことが主流になりました。
- コーポレート
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- マーケティング
- マーケティングとは、ビジネスの仕組みや手法を駆使し商品展開や販売戦略などを展開することによって、売上が成立する市場を作ることです。駆使する媒体や技術、仕組みや規則性などと組み合わせて「XXマーケティング」などと使います。たとえば、電話を使った「テレマーケティング」やインターネットを使った「ネットマーケティング」などがあります。また、専門的でマニアックな市場でビジネス展開をしていくことを「ニッチマーケティング」と呼びます。
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- ビッグデータとは、一般に、インターネットの普及とITの進化によって生まれた、事業に役立つ知見を導くためのデータのことを指します。「データの多量性」だけでなく、「多様性」があるデータを指します。
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