近年、スマートフォンやWebサービスの普及に伴い、自社製品を消費者へアプローチする手段は急速に増えました。アプリのプッシュ通知やメールマガジン、SNS、カスタマーサービスなど複数のチャネルを活用する必要を感じている方も多いのではないでしょうか。

とはいえ、チャネルごとに個別に施策を実施するには時間や費用などコストが発生するため、簡単に取り組めない場合もあります。そこで、複数のチャネルを横断し、自動でアプローチできる「CCCM」というマーケティングソリューションが解決方法の1つとして活用できるでしょう。

今回は、「CCCM」の概要と基礎知識を解説します。
また、CCCM向けに提供されているソリューションを6種類ご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

CCCM(クロスチャネル・キャンペーン・マネジメント)とは

「CCCM(クロスチャネル・キャンペーン・マネジメント)」とは、メール、SNS、アプリのプッシュ通知など複数のチャネルを横断的に活用したマーケティングソリューションです。自社で収集した消費者の属性や、購買傾向からデータをセグメントし、消費者へ個別にアプローチするという手法を用います。

例えば、ネットショップで消費者がカートに商品を入れたまま離脱する「カゴ落ち」が起きたとします。そのユーザーに対してピンポイントで割引クーポンのメールやプッシュ通知を送信するというアプローチを行います。

このように、BtoC向けのマーケティング施策で利用されるのがCCCMの特徴です。

BtoB向けMA(マーケティングオートメーション)との違い

CCCMは、マーケティング施策の自動化を行うことから「MA(マーケティングオートメーション)」と混同しやすい概念といわれています。事実、広義においてはCCCMもMAの1種です。

とはいえ、一般的にMAはBtoB向けに、リードナーチャリングを目的としたソリューションとして語られることが多いため、そういった意味では異なります。

CCCMは、リードナーチャリングも兼ねた機能を搭載していますが、消費者に向けて売上アップの施策を行う際に活用されることが中心です。

CCCMを実施する利点とは

PCやスマートフォンの普及に伴い、Webサービス、アプリ、動画サービス、メルマガ、DM、プッシュ通知、カスタマーサポートなど顧客との接点が複雑化しているため、それぞれのチャネルに合わせたマーケティング施策を実施する必要があります。

しかし、個々のチャネルごとに人力でアプローチをするには、計画から実行、分析に至るまで多大なコストが発生します。そこで、CCCMを活用することで、効率的に複数のチャネルへアプローチできるようになります。

CCCMはどういうシーンで活用できる?

CCCMは、BtoCビジネスに置いて様々なシーンで活用できるのが特徴です。先に紹介したようにネットショップでの「カゴ落ち」に対するアプローチとして利用できます。

また、ネットショップでリピート購入する“購買意欲の高い消費者”にセグメントし「実店舗用クーポン」をアプリ経由で通知することも可能です。これにより、実店舗への集客と販促が行えるでしょう。

BtoCに特化したCCCMソリューション12選

次に、BtoCマーケティングに特化したCCCM向けのソリューションを12種類ご紹介します。

1.IBM Unica Campaign

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IBM Unica Campaign

「IBM Unica Campaign」は、複数チャネルを利用したメールマガジンやクーポン配信などのキャンペーン管理に長けたCCCMソリューションです。オフライン・オンラインの垣根を超えてキャンペーンを実施でき、複数チャネルのデータ分析も行えます。

2.Adobe Campaign

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Adobe Campaign

「Adobe Campaign」アドビシステムズが提供するCCCMソリューションです。複数チャネルを横断したキャンペーンの作成と配信を自動化できます。配信すべき消費者の抽出が行える他、購買やアクセス頻度などユーザー行動の変化にもリアルタイムに対応できるため、効率的に施策を行えるでしょう。

3.smarticA!キャンペーンマネジメント

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smarticA!キャンペーンマネジメント

「smarticA!キャンペーンマネジメント」は、日本製のCCCMソリューションです。日本語でのサポートや導入にあたってコンサルティングを受けることができます。複数のチャネルを統合的に管理でき、セグメントごとにトリガー配信、スケジュール配信など細かなキャンペーン設定が行えます。

4.CCMP

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CCMP

「CCMP」は、チーターデジタル株式会社が提供する日本製CCCMソリューションです。チャネルを統合的に管理でき、シナリオ設計、複数チャネルを横断的に利用するクロスチャンネル配信、効果分析を一括で行えるのが特徴です。

5.カスタマーリングス

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カスタマーリングス

「カスタマーリングス」は、顧客情報の管理からシナリオ構築まで自動で管理できるCCCMソリューションです。顧客分析に強みを持っており、顧客情報からセグメント設定が行えるだけでなく、反応の分析まで行えるのがメリットです。

6.Marketo(マルケト)

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Marketo(マルケト)

「Marketo(マルケト)」は、BtoCBtoBどちらにも対応したMAを代表するソリューションの1つです。消費者属性の分析から、メール配信、デジタル広告配信、効果測定、リードナーチャリングまでを一括で担えるのが特徴です。

7.b→dash

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b→dash

「b→dash」は、マーケティングに必要な施策を網羅的に利用できるMA(MMMC)ソリューションです。アプリやホームページの解析から、広告の効果測定、キャンペーン配信、フォームの作成などができます。

8.Aimstar

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Aimstar

「Aimstar」は、マーケティング施策を簡単に実施できることを強みとしたCCCMソリューションです。キャンペーン配信など施策を実施するにあたって必要な分析が簡単に行える分析テンプレート機能が搭載されています。CCCMソリューションの導入にハードルを感じる人でも利用しやすいのが特徴です。

9.xross data

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xross data

「xross data」は、簡単かつ低価格が強みのCCCMソリューションです。メールマガジン、LINE、アプリのプッシュ通知など各種チャネルに対応しており、簡単にクロスチャンネル配信が行えます。LINE Webhookに対応しており、消費者との双方向性のコミュニケーションも可能です。

10.Probance

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http://www.probance.jp/

「Probance」は、顧客のニーズ予測、分析に強みを持つCCCMソリューションです。AIによって顧客分析を行い、関心の強いユーザーに向けて特定のコンテンツを配信できるという仕組みを持っています。

11.MAJIN

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MAJIN

「MAJIN」は、BtoC向けBtoB向け、広告配信などそれぞれの分野に特化したMA(CCCM)ソリューションを提供しています。リードナーチャリングの実施から、集客、販促まで幅広いユーザー層に対してアプローチが行えるのが特徴です。

12.HubSpot Marketing

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HubSpot Marketing

「HubSpot Marketing」は、マーケティング施策に必要な要素を1つに統合したソリューションです。Web制作から複数チャネルへのコンテンツ配信、CTAの設置といった機能から、ユーザー行動の分析や効果測定が行えるのが特徴です。

まとめ

アクセス解析や購買履歴を通して集めた顧客データを分析し、様々なチャネルからユーザーと接点を構築するのがCCCMです。
ネットショップであれば、カートに追加したまま購入に至らないユーザーに向けてプッシュするメールを送付するなど、個別のアプローチを行うことが大切です。

BtoC向けのMAやマーケティングプラットフォームBtoB向けと比べ多くはありませんが、様々な企業から提供されています。Webサービスやネットショップなど自社の事業に合わせて活用してみてはいかがでしょうか。

参考:
CVR500%アップも。ようやく国内でも導入が始まった “動画メールマーケティング” の真価とは|ferret