圧倒的なダウンロード数を誇るアプリでも、ユーザーが毎日「使い続けてくれる」とは限りません。
実際、自身のスマホにも一度だけ立ち上げて以降放置しているアプリがあるのではないでしょうか。

これは、アプリだけでなくWebサービスやメディアにも当てはまります。
ユーザーが使い続けてくれるように定着率アップを図るユーザーオンボーディング」というプロセスを行なっていくことこそが、Web担当者が真っ先に行わなければいけないことです。
登録ユーザー数が多くてもアクティブユーザー数が極端に低いホームページは、いずれ淘汰されてしまう可能性があります。

今回は、Webサービスの定着率アップ=ユーザーオンボーディングに役立つベストツールをご紹介します。
オンボーディングが成功すれば、サイトの定着率や再訪率がアップし、サービスのグロースにもつながります。
ぜひ、自社のサービスにぴったりのツールを見つけてみましょう。

ユーザーオンボーディングとは

オススメのツールをご紹介していく前に、ユーザーオンボーディングとは何かをおさらいしておきましょう。

オンボーディング(Onboarding)とは、組織やコミュニティ、サービスなどに新たに参加した人に手ほどきを行い、慣れさせるプロセスのことです。
特に、UXデザインの用語で「ユーザーオンボーディング」について言う場合には、アプリやサービスを利用する初回ユーザー
たった1回の利用で離脱してしまわないように定着させるためのプロセス
のことを言います。

TwitterやFacebookなどのSNSや各種ブログメディアなどで日々面白そうなWebサービスが紹介されていますが、サインアップしてアカウントを作ってみたものの、再訪しなくなってしまったというのはよくあることです。
再訪しなくなってしまった原因を追求し、サインアップ後にどのようなフォローを入れるべきかを考えるのが、ユーザーオンボーディングであるというわけです。

参考:
サービス・アプリのユーザー定着率UP!ファンを増やすための仕組み「ユーザーオンボーディング」とは?

Webサービスのユーザーオンボーディングに役立つベストツール

それでは、ユーザーの定着率(リテンション)アップに役立つおすすめツールを紹介していきます。

1. Hopscotch

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スクリーンショット:2017年8月

HopscotchLinkedInがGithubで公開しているオンボーディング用のJavaScriptプラグインです。

General Usage(使い方)にあるようにツアー用のJavaScriptをJSONファイルで作成することで、簡単にツールチップのガイドツアーを作成することができます。

2. auth0

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スクリーンショット:2017年8月

Auth0は簡単にシングルサインオン(SSO)対応のSNSログイン認証を実装できるサービスです。

SpotifyやNetflixなど、人気のWebサービスはFacebookやTwitterアカウントだけでサインアップができ、すぐに使えるようになります。
こうしたSNS認証をたった10分で既存のWebサイトに導入することができるので、サインアップやサインインでの離脱率を低下させることができます。

3. Intro.js

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スクリーンショット:2017年8月

Intro.jsは10KBと超軽量なツールチップ状のガイドツアーを作成することができるJavaScriptプラグインです。

プログレスバーやヘルプなどのアイコンに吹き出しをつけてみたり、SVGアニメーションを組み合わせて使うようなこともできます。
カスタマイズを行うことで見栄えも自由自在になるのも人気の理由です。

4. Mautic

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スクリーンショット:2017年8月

Mauticは日本で最もよく使われている無料から使えるMA(マーケティングオートメーション)ツールです。

一方的に均質なメールマガジンを送りつけるのとは違い、MAツールを使えば一人ひとりに合った内容のメールを送ることができるので、ユーザーの再訪にも一役買ってくれるでしょう。
ログイン後のメニューは日本語対応しています。

5. Zendesk chat (旧Zopim)

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スクリーンショット:2017年8月

Zendesk chatはホームページに貼るだけのライブチャットサービスです。

疑問をその場で解決することは、定着率アップに大きく貢献してくれます。
タグを貼るだけ、シンプルなUI、スマートフォンにも対応しています。
Google翻訳を使用した30種類の言語にも対応しているので、オペレーターの負担を軽減することもできます。

6. KARTE

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スクリーンショット:2017年8月

KARTEはサイトの訪問者をリアルタイムに可視化し、その場で「接客」をすることができるWeb接客サービスです。

訪問者一人ひとりの属性データ、購入・閲覧情報、SNS情報などを統合することができ、各ユーザーのニーズを的確に掴むことで、オンボーディングに貢献します。

7. Push

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スクリーンショット:2017年8月

Pushはデスクトップやモバイルで簡単にプッシュ通知を送ることができるJavaScriptプラグインです。

JavaScriptのWeb Notification APIと呼ばれるプッシュ通知を制御するAPIを使っているので、スマートフォンはもちろんデスクトップでもプッシュ通知を送ることができます。

参考:
世界一簡単にブラウザのプッシュ通知を実装できる「Push.js」の使い方を徹底解説

8. Groove

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スクリーンショット:2017年8月

Grooveは問い合わせが発生したときにトラブルチケットを切って管理することができるヘルプデスク用のWebサービスです。

「新規」「解決中」「解決済み」など、トラブルチケットを切ることで問題の1件1件の進行状況を管理することができます。
GmailやOutlookにも対応しているので、メールで送られた問い合わせを直接Grooveで処理することも可能です。

9. Zoho セールスIQ

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スクリーンショット:2017年8月

Zoho セールスIQはサイト訪問者の行動をリアルタイムでトラッキング&分析・スコアリングし、一人ひとりの状況に合わせてチャットを開始するリアルタイム受注が行えるサービスです。

家具屋さんや自動車屋さんなど高単価な店には営業の方がついていることが多いですが、Zoho セールスIQではWeb上で営業を行うことができます。
来訪者の行動に合わせて、自動で営業アプローチを実施することもできます。

10. Kissmetrics

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スクリーンショット:2017年8月

Kissmetricsはリアルタイムでカスタマーの行動分析を行うことができるオンラインツールです。

現時点でのアクティブユーザーエンゲージメント率など、重要な指標を数値で確認することができます。
ロイヤリティ(忠誠心)醸成のためのキャンペーンを作成することもできるので、海外では人気のサービスのひとつです。

11. AI Messenger

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スクリーンショット:2017年8月

AI MessengerはAIを使った国産のチャットボットサービスです。

ホームページに簡単にチャットボットを差し込むことができ、コンバージョン率改善に寄与します。
有人対応によるチャットオペレーションにも対応しており、購入リンクなどをリッチなフォーマットで送ることも可能です。

まとめ

月額課金のサービスを始めても、一度切りの利用では安定的な収益を得るのは難しいでしょう。
何度も使ってもらうためには、オンボーディングによってユーザーをサービスに定着させることが不可欠です。

いくら素晴らしいサービスがそこに存在していても、それを長く使ってもらえるように工夫する施策が必要です。
ガイドツアーからチャットサポート、マーケティングオートメーションまで、さまざまなツールを組み合わせて、ユーザーの定着率をあげていきましょう。