不動産・住宅業界では近年、新規問い合わせの減少や検討期間の長い顧客の増加が懸念されています。そのような問題を解決するのにおすすめなのが、低コストで実施可能なメールマーケティングです。

この記事では、不動産・住宅業界におけるメールマーケティング手法をまとめました。活用シーンごとのメール文例も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

目次

  1. 多くの企業が活用するメールマーケティング
  2. 不動産・住宅業界が抱える2つの問題
  3. メールマーケティングの活用シーンと文例
  4. メールマーケティングを成功させるコツ
  5. メールマーケティングはツールの活用がおすすめ
  6. メールマーケティングで効率よく集客しよう

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不動産・住宅業界向け!効率的な営業活動を実現するメール活用術

不動産・住宅業界向け!効率的な営業活動を実現するメール活用術

効率的な営業活動を実現するためのメール活用術です。(不動産・住宅業界向け)

多くの企業が活用するメールマーケティング

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メールマーケティングとは、その名の通りメールを使ったマーケティング手法です。新規顧客の獲得や売上の向上を目的とし、ターゲットに向けてさまざまなメールを配信します。

メールはほとんどのユーザーが使用しているため、自社で保有する顧客データを使いながら効率よくアピールが可能です。その他、メールマーケティングの特徴として以下のようなことが挙げられます。

  • 低コストで導入できる
  • 幅広いターゲットを狙える
  • 反応を見て顧客の温度感が分かる

また、不動産・住宅業界において重要な追客がしやすい点も大きな特徴です。追客とは、見込み客を成約まで導くことで、さまざまなアプローチ方法があります。

その中でも顧客の温度感が分かりやすいメールマーケティングは追客に向いており、不動産・住宅業界の営業に有効です。

不動産・住宅業界が抱える2つの問題

ここでは、不動産・住宅業界が抱える2つの問題について解説します。

1. 新規問い合わせの減少

不動産・住宅業界が抱える2つの問題「新規問い合わせの減少」.png

インターネットの普及により、近年では自分で物件を調べてから問い合わせをする人が増えました。そのため、新規問い合わせの数は減少傾向です。

インターネットが普及する前は、気になる物件があればすぐに問い合わせをする人がほとんどでしたが、最近では多くの人が自分で比較検討した上で気になる物件にのみ問い合わせを行っています。

2. 検討期間の長い顧客の増加

不動産・住宅業界が抱える2つの問題「検討期間の長い顧客の増加」.png

インターネットの普及によって顧客側は自分で比較検討ができるようになったため、気になる物件があったとしても、それを上回る良い物件を探そうとして時間をかけるようになりました。その結果、検討期間の中長期化につながっています。

このような問題を解決するのに有効だとされているのが、メールマーケティングです。メールを使って効率よくアプローチを行うことで、新規問い合わせ数を伸ばしたり悩んでいる顧客に契約を促したりできます。

メールマーケティングの活用シーンと文例

ここでは、不動産・住宅業界におけるメールマーケティングの活用シーンと文例を紹介します。

顧客への物件紹介メール

顧客への物件紹介メール.png

メールマーケティングにおいて、メインとなるのが顧客への物件紹介メールです。資料請求や問い合わせをしてくれた顧客に対し、物件紹介メールを配信します。それぞれの希望に合う物件を送信することで、その先の来店や成約に繋げられます。

物件紹介では文章だけでなく、物件の写真などを入れて配信するのがポイントです。写真があればイメージがわきやすくなり、来店や成約に繋げやすくなります。

文例】
〇〇様
お世話になっております。
××ハウジングの△△です。
この度はお問い合わせありがとうございます。
お問い合わせいただいた物件と合わせて、○○様の条件に合致しそうな物件をご紹介いたします。
気に入った物件がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

失注顧客や長期検討顧客への営業メール

失注顧客や長期検討顧客への営業メール.png

失注顧客や長期検討顧客への営業メールもおすすめです。問い合わせがあったものの動きのない顧客や、見学会には来たものの成約に繋がらなかった顧客をメールで上手くフォローしましょう。

文例】
〇〇様
お世話になっております。
××ハウジングの△△です。
その後、物件探しはいかがでしょうか?
現在も物件をお探しでしたら、新たに購入可能な物件をいくつかご紹介させていただきますので、改めて物件のご希望条件などをご教示ください。
○○様の物件探しのお手伝いをさせていただければ幸いです。

セミナー・イベント集客メール

セミナー・イベント集客メール.png

セミナー・イベントへの集客メールは、過去に接点のあった顧客などを選定して送信します。メールの件名に開催日を入れるなどして、ひと目で詳細が分かるようにしましょう。また、資料のキャプチャなど画像を入れたメールにすると、より伝わりやすくなります。

文例】
〇〇様
お世話になっております。
××不動産の△△です。
◎月◎日に開催する不動産投資セミナーをご案内いたします。

「不動産投資に興味を持ち始めた」「興味はあるけどうまく運用できるか不安」といった初心者向けのセミナーです。
・不動産投資を始める前に知っておくべきことと必要な準備
・不動産投資を成功させるコツ
などをお話しさせていただきます。

ご都合がよろしければ、ご参加をお待ちしております。

ナーチャリング

ナーチャリング.png

ナーチャリングをメールで行う場合は、顧客の興味関心にあわせてセグメント配信を使うのがおすすめです。段階的にメールを配信しながら、見込み客へアプローチを行いましょう。

顧客との接点を持つことが目的なので、営業色を出し過ぎず顧客にとって有益な情報を提供することがポイントです。自社で調査したデータや情報などを添付しつつ、相手の様子を伺ってみてください。

文例】
〇〇様
お世話になっております。
××不動産の△△です。
先日は、弊社のセミナーに参加いただき、ありがとうございました。
〇〇様と同世代で不動産投資をしている方のアンケート調査データをお送りいたします。

運用までにかかった期間、初期投資の平均費用など、これから投資を始めようという方に参考になる内容がまとまっておりますので、ぜひご覧ください。

契約顧客へのフォローメール

契約顧客へのフォローメール.png

メールマーケティングは未契約の見込み客へのアプローチだけでなく、契約顧客に対するフォローメールでも活用できます。定期的な報告やアフターサポートの周知など、さまざまな情報を一斉に送信することが可能です。

また、何かあれば連絡して欲しい旨を記載しておけば、新たな契約アップセル・クロスセルに繋げられる可能性もあります。

文例】
〇〇様
お世話になっております。
××不動産の△△です。
定期報告のため、ご連絡差し上げました。
内容を添付資料にまとめておりますので、ご確認をお願いいたします。
ご不明点等ございましたら、本メールにご返信いただくか、下記電話番号までご連絡いただけますと幸いです。

▼活用シーンや文例についてもっと詳しく知りたい方はこちら

不動産・住宅業界向け!効率的な営業活動を実現するメール活用術

不動産・住宅業界向け!効率的な営業活動を実現するメール活用術

効率的な営業活動を実現するためのメール活用術です。(不動産・住宅業界向け)

メールマーケティングを成功させるコツ

ここでは、メールマーケティングを成功させるコツを紹介します。

顧客にあわせたメールを作成する

メールマーケティングでは顧客を分類し、それぞれが欲している情報を優先して届けることが大切です。その際、セグメント配信を使うと効率よく顧客に合わせたメールを配信できます。

不要な情報を送信しても意味がないため、セグメントは慎重に行いましょう。成約までの見込み期間・年齢・家族構成・年収・希望条件などをまとめ、しっかりとセグメントをした上で配信をしてください。

成約を迫りすぎない

成約を迫る、押し売りをするようなメールは印象が悪くなってしまいます。特にナーチャリングでは、成約を迫るメールは避けられがちなので注意しましょう。

あくまでも、顧客との接点を持ち続けることを意識するのがポイントです。

スピード感のある対応を心がける

契約を検討中のほとんどの顧客は、自社と並行して他社とも連絡を取り合っています。そのため、スピード感のある対応をしなければ競合他社に顧客を奪われてしまうでしょう。

問い合わせや資料請求の連絡がきたら、できるだけ早く対応することが大切です。

HTMLメールを送る

メールマーケティングでは、HTMLメールが多く用いられています。HTMLメールとは、見出しや文字に装飾を施したメールのことです。見た目が明るくなり、見やすいメールになるだけでなく開封時にインパクトを与えられます。

黒字だけのメールよりも、HTMLメールのほうが顧客に見たい、読み進めたいと思ってもらえる可能性が高まるでしょう。

配信頻度やタイミングを工夫する

メールマーケティングにおいては、配信頻度やタイミングが非常に重要です。配信頻度は多すぎても少なすぎても効果が薄れてしまうため、週に1~2回程度を目安にしましょう。配信停止数が多い場合は、配信頻度が多い可能性があります。随時、様子を見ながら調整してください。

タイミングに関しては、開封率やクリック率を分析できるツールを活用し、最も効果の出る時間帯を見極める必要があります。BtoBにおいては出社後、もしくは昼食後などが開封されやすい時間帯とされています。

トレンドや時事ネタを入れる

トレンドや時事ネタを盛り込み、飽きさせない工夫をすることも重要なポイントです。毎回同じような内容ばかり配信していると飽きられてしまう可能性があるため、興味がありそうなネタを盛り込んだメールを配信してみましょう。

メールマーケティングはツールの活用がおすすめ

配配メールとは.png

メールマーケティングを効率よく行いたいなら、メール配信ツールの活用がおすすめです。メール配信ツールを使えば、一定数の顧客に対して一斉にメールを配信したりステップメールを配信したりできます。

効果測定や分析機能が付属したツールもあり、メールの配信から改善までを一括して行えるのが特徴です。ABテストを行い、反応率の高いものを選んで自動的に配信してくれる機能などもあります。自社のニーズにあったツールを選んで、より効率よく営業を行っていきましょう。

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メールマーケティングで効率よく集客しよう

不動産・住宅業界において、新規問い合わせ数を増やしたい場合や検討中の顧客へアプローチを行いたい場合には、低コストで実施できるメールマーケティングがおすすめです。

メールマーケティングは、特に不動産・住宅業界における追客にも向いている営業手法なので、ぜひ本記事を参考にしながら実施を検討してみてはいかがでしょうか。

▼効率的なメール活用術を知りたい方はこちら

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