毎日の業務の中で、単純作業の繰り返しは意外と多いものです。例えば、特定の差出人からのメールをGoogle Spreadsheetに転記する、メールに添付されたファイルをDropboxに格納する、Googleドライブにファイルをアップロードしたらメールで通知するなどのタスクを定期的に行っていませんか?

Zapierを使えば、2,000種類以上のサービスを組み合わせ、自分のオリジナルのアプリを作成できます。特定のトリガーに応じて発生するアクションを登録し、日々の作業を大幅に効率化できます。

目次

  1. Zapier(ザピアー)とは
    1. Zapier(ザピアー)のプラン
  2. Zapier(ザピアー)の登録方法
  3. Zapier(ザピアー)の使い方
    1. Zapの作成
    2. トリガーの登録
    3. アクションの登録
    4. タスク履歴
  4. Zapier(ザピアー)で高度な自動化を

Zapier(ザピアー)とは

Zapier_1TOP.png
https://zapier.com/

Zapierは、アメリカのタスク自動化ツールです。2012年のリリース時には25種類だった対象サービスは、2020年現在は2,000種類以上にまで拡大しています。

<Zapierの特徴>
・2,000種類以上のアプリを組み合わせ、自動化アプリを作成可能
・コードを記載する必要はなく、選択肢を選ぶだけで誰でも簡単に作成
・GmailやGoogle Spreadsheetなどの主要なWebサービスや、Twitter・Facebook・InstagramなどのSNSを含む2,000種類以上のアプリ・ツール・サービスが対象
・基本は無料で、必要量に応じて選択できる豊富なプラン

Zapierを使えば、従来はエンジニアでなければできなかったような自動化設定を、誰でも簡単に作成できます。Google Apps・Twitter・Facebook・Dropbox・Slackなどを含む2,000種類以上のサービスが対象で、きっとお気に入りの組み合わせが見つかります。

Zapier(ザピアー)のプラン

プランごとに利用できる機能が異なります。アカウント登録後14日間はStarterプランを無料利用できます。

TEST Free Starter Professional Team Company
月額費用 $0 $19.99 $49 $299 $599
一度に保存可能なZap数 5 20 無制限 無制限 無制限
月間タスク数 100 750 2,000 50,000 100,000
プレミアムアプリ利用
マルチステップZap
オートリプレイタスク
Zap実行インターバル 15分ごと 15分ごと 2分ごと 1分ごと 1分ごと

Zapier(ザピアー)の登録方法

Zapier_2登録方法1.png
TOPページにて、氏名・メールアドレス・パスワードを入力し「Sign Up」ボタンをクリックします。

Zapier_2登録方法2.png
アカウントのログインが完了します。

Zapierの使い方

Zapの作成

Zapier_3使い方_1Zapの作成1.png
Zapierでは、サービス同士を組み合わせて作成したアプリを「Zap」と呼びます。ここでは例として、Gmailに届いたZapierからのメールをGoogle Speadsheetに転記するZapを作成します。新規Zapを作成するため「Zaps」をクリックします。

Zapier_3使い方_1Zapの作成2.png
ページ上部の「MAKE A ZAP!」ボタン、あるいはZap一覧の中の「Make a New Zap」ボタンをクリックします。

トリガーの登録

Zapier_3使い方_2トリガーの登録01.png
Zapは、トリガーとアクションで構成されます。トリガーが引き金となり、アクションが発生します。トリガーを先に登録します。検索窓に「gmail」と入力し、インスタント検索の選択肢として表示される「Gmail」を選択します。

Zapier_3使い方_2トリガーの登録02.png
Zapierからのメールには、Gmail上であらかじめラベルを付けておきます。「New Labeled Email」を選択し「Save + Continue」ボタンをクリックします。

Zapier_3使い方_2トリガーの登録03.png
GmailアプリGoogleアカウントを紐付けるため「Connect an Account」ボタンをクリックします。

Zapier_3使い方_2トリガーの登録04.png
Googleアカウントに登録済みのメールアドレスまたは電話番号を入力し「次へ」ボタンをクリックします。

Zapier_3使い方_2トリガーの登録05.png
パスワードを入力し「次へ」ボタンをクリックします。

Zapier_3使い方_2トリガーの登録06.png
「許可」ボタンをクリックし、Zapierのアクセスを許可します。

Zapier_3使い方_2トリガーの登録07.png
「Close and continue」ボタンをクリックします。

Zapier_3使い方_2トリガーの登録08.png
接続したGmailアカウントが表示されていることを確認し「Save + Continue」ボタンをクリックします。

Zapier_3使い方_2トリガーの登録09.png
プルダウンから任意のラベルを選択し「Continue」ボタンをクリックします。

Zapier_3使い方_2トリガーの登録10.png
設定した内容で取得テストを行うため「Fetch & Continue」ボタンをクリックします。

Zapier_3使い方_2トリガーの登録11.png
「Test Successful!」というメッセージが表示されれば成功です。「Continue」ボタンをクリックします。

アクションの登録

Zapier_3使い方_3アクションの登録01.png
次はアクションを登録します。検索窓に「google」と入力し、インスタント検索の選択肢として表示される「Google Sheets」を選択します。

Zapier_3使い方_3アクションの登録02.png
「Create Spreadsheet Row」を選択し「Save + Continue」ボタンをクリックします。

Zapier_3使い方_3アクションの登録03.png
Google SpreadsheetアプリGoogleアカウントを紐付けるため「Connect an Account」ボタンをクリックします。

Zapier_3使い方_3アクションの登録04.png
「許可」ボタンをクリックし、Zapierのアクセスを許可します。

Zapier_3使い方_3アクションの登録05.png
「Close and continue」ボタンをクリックします。

Zapier_3使い方_3アクションの登録06.png
接続したGoogle Spreadsheetアカウントが表示されていることを確認し「Save + Continue」ボタンをクリックします。

Zapier_3使い方_3アクションの登録07.png
あらかじめ転記先のGoogle Spreadsheetを作成し、見出し行を入力します。転記したい列に文字が入力してあれば、見出し行の内容に指定はありません。

Zapier_3使い方_3アクションの登録08.png
プルダウンから任意のSpreadsheet名とWorksheet名を選択すると、記入済みの見出しの内容も転記されます。入力した内容が表示されていなければ「Refresh Fields」ボタンをクリックします。

Zapier_3使い方_3アクションの登録09.png
Spreadsheetの各列に転記したいGmailの項目を選択します。例として「Date」を選択します。

Zapier_3使い方_3アクションの登録10.png
全て入力し終わったら「Continue」をクリックします。

Zapier_3使い方_3アクションの登録11.png
トリガーとアクションのテスト内容が表示されます。「Create & Continue」をクリックします。

Zapier_3使い方_3アクションの登録12.png
「Test Successful!」というメッセージが表示されれば、成功です。

Zapier_3使い方_3アクションの登録13.png
シートの2行目に、正しく転記されていることを確認します。

Zapier_3使い方_3アクションの登録14.png
「Finish」ボタンをクリックします。

Zapier_3使い方_3アクションの登録15.png
Zapの名前を入力し、ボタンを切り替えてONにします。トライアル期間は5分おき、Freeプランでは15分おきにZapが実行されます。

Zapier_3使い方_3アクションの登録16.png
アクションの+(プラス)マークをクリックし、1つのトリガーによって発生するアクションを複数登録することも可能です。

タスク履歴

Zapier_3使い方_4タスク履歴1.png
「Task History」をクリックすると、実行されたタスクの一覧が表示されます。そのうちの1つをクリックします。

Zapier_3使い方_4タスク履歴2.png
タスクの詳細内容が表示されます。

Zapier(ザピアー)で高度な自動化を

Zapierは、Google Apps・Twitter・Facebook・Dropbox・Slackなどの人気サービスを含む2,000種類以上のサービスを誰でも簡単に組み合わせられるタスク自動化ツールです。人気のZapとしては以下のような例があり、使い道は無数です。

・Gmailの添付ファイルをDropboxに自動アップロード
・Mailchimpの購読者をGoogle Spreadsheetに転記
・Google Spreadsheetの内容をTrelloに自動アップロード
・RSSの更新情報を、Facebook・Twitter・Instagramに投稿
・Googleフォームの投稿をSlackで通知

有料プランなら、Salesforce・AWS・各種データベースなどもZapとして利用可能な対象サービスに含まれ、さらに高度な自動化を実現できます。

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