飲食店や携帯ショップ、銀行の中で受付業務を行うロボットを見かけたことはありますか?情報通信技術の発展と人手不足の進行にともない、AIを搭載したロボットが、顧客に直接サービス業務を行う場面が増えてきました。

人の生活の中で、言葉や表情の変化によってサービスを提供するロボットのことを「コミュニケーションロボット」といいます。
コミュニケーションロボットは「次世代ロボット」として、あらゆる方面での活躍が期待されています。

今回は、今活躍するコミュニケーションロボットの事例をご紹介します。

コミュニケーションロボットとは

コミュニケーションロボットとは、状況に応じて動作や言葉、感情を作動させ、人の生活の中でサービスを提供するロボットのことを指します。主にサービス分野や介護・医療分野で活用されています。

コミュニケーションロボットは「サービスロボット」とも呼ばれます。自動車のエンジン組み立てなどを行う「次世代産業用ロボット」と並べて、「次世代ロボット」と総称することもあります。これらの次世代ロボットは、国の成長戦略のひとつとして掲げられています。

ロボットに関して詳しく知りたい方は、下記の記事も参考にしてください。

参考:
実際どう活用できる?pepperに学ぶロボットの活躍と未来|ferret[フェレット]

コミュニケーションロボットの市場は成長予測

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引用:
コミュニケーションロボット市場に関する調査を実施(2017 年)|株式会社矢野経済研究所

コミュニケーションロボットのし上は年々拡大しています。企業や国に後押しされ、今後も成長を続けることが予測されています。

コミュニケーションロボットの種類

コミュニケーションロボットには、機能によって3種類に分けられます。

会話型

会話形コミュニケーションロボットは、動作はなく、会話でコミュニケーションを図ります。会話だけでなく、歌を歌ったりクイズを出したりする機能もあります。技術や学習機能の進歩によって会話内容も自然に近づいており、今後はより目的に応じた会話ができるようになると期待されています。

非会話(動作)型

非会話(動作)型コミュニケーションロボットは、会話型とは逆に、会話以外でコミュニケーションを図ります。ロボットの手足や体の部分など、動作によって反応します。利用者に代わって行動を起こすこともできるため、主に介護分野での活躍が広がっています。

会話・動作複合型

会話・動作複合型コミュニケーションロボットは、会話と動作の両方を用いてコミュニケーションを図ります。

少子高齢化による労働人口の減少と高齢者の増加の影響で、会話・動作複合型コミュニケーションロボットへの期待が集まっています。
受付や案内の業務に加え、介護現場でも活用が広がっています。

参考:
コミュニケーションロボット市場に関する調査を実施(2017 年)|株式会社矢野経済研究所