Web担当者の方の中には、Googleアナリティクスを活用している方も多いでしょう。

Webサイトを運用して行く中で、トラフィックの分析は欠かせないものです。様々な集客施策をして行く中で、どの施策がどのように効果が出ているのか、わかりづらくなってしまうことも珍しくありません。

そこで今回は、チャネルごとにブレイクダウンした分析のヒントをご紹介します。

参考:
Googleアナリティクス|ferret マーケティング用語辞典
  

集客チャネルが違うと、呼んでくる人の性質が違う

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Googleアナリティクスで識別される主なチャネルには、「Organic Search」「Referral」「Direct」「Social」があります。これに「Email」「Display」「Paid Search」「affiliate」と「(other)」を加えたものが、デフォルトチャネルグループと呼ばれています。

・Organic Search:検索
・Referral:参照元サイト
・Direct:ノーリファラー、ダイレクト
・Social:ソーシャルメディア

上記は、それぞれ別のチャネルからの流入となります。サイトにたどり着くまでの経路が違ってくると、アクセスの目的やユーザーの性質はそれぞれに違ってきます。呼んでくるチャネルが違えば、呼んでくるユーザーの性質も違うため、計測される指標はそれぞれのチャネルに合わせた見方をする必要があります。
  

チャネルごとに区切って指標を見ていく

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Googleアナリティクスで計測される主な指標には、下記のとおりです。

・セッション(訪問)
・ページビュー
・ユーザー数
・直帰率
・離脱率
・ページ / セッション(回遊率)
・平均セッション時間

上記に加え、個別に目標設定をしておくと、コンバージョンとして独自の指標を作ることも可能です。これらの数字をただ横断で見るのではなく、チャネルごとに区切って見ることで、集客施策の強いところ、弱いところがはっきりしてきます。

一定期間、サイト全体での流入は1000セッションだったとしても、そのうち検索流入が9割の場合と、ソーシャルメディアからの流入が9割の場合では意味合いが大きく異なります。集客施策の評価をするためには、まずチャネルごとにしっかり切り分けて指標を見る習慣をつけましょう。
  

どのくらい深く読まれたかの指標

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サイトのトラフィックを分析する上で、「どれくらい内容を読んでもらえたか」を判断するのは非常に重要です。Googleアナリティクスにデフォルトで用意されている指標を活用する場合は直帰率、離脱率、平均セッション時間を見て判断しましょう。

直帰率はそのサイト上で何のアクションも起こさず離脱した割合を示します。離脱率は該当ページを訪れ、そのまま離脱した割合を示します。これらの数値が高い場合、しっかりとページを見ないままサイトから離れていってしまったと考えられます。また、平均セッション時間は、訪問した際にどのくらいの時間サイトに滞在していたかの指標です。平均セッション時間が短いと、ろくに読まれないまま離脱されてしまっていると考えられます。

しかし、離脱率が高い場合でも、「欲しい情報がしっかり得られたため満足して離脱した」というケースも考えられます。平均セッション時間も、表示したまま読まないでブラウザを放置してしまうケースも考えられるため、数値がブレてしまうこともあります。

これらの指標をチャネルごとに見て分析をしましょう。検索からきたユーザーはしっかりページを読んでくれるが、ソーシャルから来たユーザーはすぐ帰ってしまうといった特徴が見えてくるでしょう。