
一言でメール送信まで!Google Homeをカスタマイズする1番簡単な手順
- 酒井 涼
- 2018年1月10日
- ニュース
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ライター・コラムニスト。デザインやテクノロジー、マーケティングやライフハック系の記事が得意。2016年からferretでも記事の執筆を開始。
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Google Homeは非常に便利ですが、「その使い方をもっと広げられたら」と思っている人も多いのではないでしょうか。
実際、天気やニュースなど知りたいことを簡単に調べることはできますが、自分の帰宅を家族に知らせたり、自動でLINEメッセージを送ったりと、ある方法を使うことで大きくカスタマイズすることができます。
今回は、 Google Homeの音声コマンドを自分好みにカスタマイズする一番簡単な手順をご紹介します。
自分好みにカスタマイズをすることで、これまで煩雑だった作業をもっと簡単にすることができます。それでは早速手順を確認してみましょう。
Google Homeとは?
Google Home
Google Homeは、 Google が開発・販売を行っているスマートスピーカーです。
2016年5月に発表され、11月にはアメリカで発売。2017年にはイギリス、オーストラリア、カナダ、フランス、ドイツ、日本でも次々に発売されたので、すでにご自宅に設置されている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
Google Homeは ユーザー が音声コマンドを発することで、内臓されている Google アシスタントを通じてサービスを起動させることができます。 Google のサービスのほかにも、Spotifyやradikoに代表される様々なサードパーティ製のアプリケーションが統合されており、 ユーザー はコマンドによって天気を確認したり、音楽を聴いたり、ビデオクリップを再生したり、音声でニュースを確認したりすることができます。
2017年4月のアップデートにより、最大6人までのユーザーの声を識別する複数 ユーザー 機能も搭載されています。
Google Home Max
Google Homeには兄弟製品として、ドーナツ型の小型サイズの デバイス である Google Home Mini、音質に焦点を当てたカスタムツイーター2個とAIによる自動オーディオチューニング機能を備える Google Home Max(2017年12月時点で日本未発売)があります。
それぞれのデバイスは音質に違いがありますが、ボイスコマンドによって様々な機能にアクセスする方法は同じです。
コードを1行も書かずに Google Homeでオリジナルボイスコマンドを作ろう
Google Homeでできることは、「天気を聞く」「店の混雑状況を確認する」「ラジオを聞く」など幅広いですが、用意された音声コマンドではなく、自分で音声コマンドを用意し、任意で特定の動作を行いたい場合があるでしょう。
本来であれば独自の音声コマンドを作成するにはActions on Googleというサービスを使ってプログラミングしていく必要がありますが、様々な自動化を手助けしてくれるIFTTT(イフト)と呼ばれるサービスを使うことで、プログラミングせずにカスタムコマンドを用意することができます。
Google Homeの基幹システムである Google アシスタントにはAPIが用意されており、IFTTTを通じて多くのサービスと連携を行うことが可能です。
IFTTTには、twitterや Facebook などのSNSをはじめとして、 Google ドライブや WordPress 、SkypeやLINEなどというサービスが用意されているので、IFTTTを介すことでこうした他サービスと連携することが可能です。
参考:
iftttとは?異なるプラットフォームを連携する便利ツールの使い方とアプレット10選|ferret
アプレットを作成しよう
今回は、練習として Google Homeのボイスコマンドで家族に自分の帰宅を知らせるよう設定をしてみましょう。
IFTTTは「if this then that」(もしこれが起きたらあれをやる)の「this」(これ)と「that」(あれ)の部分に様々なサービスを割り当てることができます。今回のような場合は、アプレットの「this」に
Google
アシスタントを、「that」にGmailを割り当てていきます。
Step1. トリガーを設定
まず、アプレット作成画面に飛び、「this」の部分にあたるトリガーに、
Google
アシスタントを設定します。まだ、IFTTTは日本語化されていないため、サービスの選択画面では「
Google
Assistant」で検索をかけます。
Google
アシスタントを選ぶと、その中にも複数の条件があることがわかります。今回は固定文言をトリガーとする「Say a simple phrase」を選んでみましょう。
続いて、トリガーの設定に入ります。
「What do you want to say?」には「OK
Google
」以下の音声コマンドで設定したいものを入れます。別の言い方をoptionalで設定することも可能です。「What do you want the Assistant to say in response」は音声コマンド実行時に
Google
アシスタントに喋らせたいセリフを入力します。「Language」部分には「Japanese」(日本語)を設定します。
Step2. アクションを設定
続いて、「that」の部分にあたるアクションに、トリガーで反応させたい行動を設定していきます。
今回は「Gmail」を使ってみましょう。「Send an email」を選びます。
「To address」で送信する先を入力し、「Subject」に件名、「Message」にメッセージを入力します。メッセージに改行を挟む場合にはpre
タグ
で括ります。
最後に「Create Action」>「Finish」をクリックすれば、完了です。
Step3. Google Homeで確認
それでは、実際に Google Homeで確認してみましょう。
「ねぇ Google 、ただいま帰りました」と言うと、先ほどのように返事が返ってきて、チームにメールが送られるようになります。 Google Homeをお持ちでない場合は、 Google アシスタント アプリ でも同様の動作を確認することができます。
試しに自分宛に送るように設定をしてみました。きちんと届いていることが確認できるでしょう。
まとめ
今回は、 Google HomeとIFTTTを連携することでオリジナルボイスコマンドを活用する手順について解説しました。同様に、Amazon AlexaにもAPIが用意されているため、IFTTTを使うことで簡単に外部サービスと連携を行うことができます。
アイデア次第では、音声だけをトリガーにして様々なことにチャレンジすることができそうです。
ぜひ、自分だけの使い方を探してみてはいかがでしょうか。
