セルフサーブ広告は管理画面で簡単に広告配信の設定ができ、少ない予算からプロモーションを始めたい企業のマーケ担当の方や、自分で細かなチューニングをしたい方などに最適な方法です。
今回は、セルフサーブ広告の特徴や、配信開始までの具体的な手順について解説していきます。

※内容は全て2023年4月28日時点の情報です。

※2023年4月22日から、一定の条件を満たしていないアカウントの広告配信が停止されています。情報は予告なく変更される場合があるため、最新の情報をご確認ください。

参考:広告主に「認証料」を強制する Twitter 、広告プラットフォームとしてはむしろ安価?|Yahoo!ニュース

セルフサーブ広告とは

セルフサーブ広告とは、自分たちで自由に運用できるTwitter広告です。
細かなチューニングを自分で行いたい企業のマーケティング担当の方はもちろん、中小企業や個人事業主の方でも簡単にマーケティング活動が行えます。

決済方法

決済方法は基本的にクレジットカード・デビットカードでの決済となっており、以下のカードが利用可能です。

  • Visa
  • MasterCard
  • American Express
  • Discover
  • Diners Club(アメリカ国内でのみ使用可)
  • JCB(日本円または米ドルでの支払いにのみ使用可)
  • China Union Pay

領収書は、Twitter広告の管理画面からPDFでダウンロードできます。
出稿金額が1ヶ月50万円以上になる場合は、一定の審査を経て請求書払いでの利用も可能です。

参考:
Twitter広告の請求の基本ルール
Twitterセルフサーブ広告 請求書払い申し込みフォーム

押さえておきたい基本的な使い方

フォロワーを増やす

セルフサーブ広告は、タイムラインや検索結果、おすすめユーザーが表示されるセクションなど様々な場所に表示されます。そのため、認知度の向上やフォロワーの増加を狙いたい場合に役立ちます。
フォロワーを増やすことで、今すぐにはサービスや商品を利用されない人に対しても継続的に無料でメッセージを発信でき、長期的な顧客の獲得につなげることが可能です。

サイト流入数やコンバージョン数を増やす

セルフサーブ広告では、ツイート内に自社の商品・サービスに興味を持たせるための画像や動画などを挿入できます。それにより、自社サイトへの流入や、コンバージョンのきっかけを増やすことが可能です。

セルフサーブ広告イメージ.png
出典:キャンペーン目的の選び方

タイムライン上で通常のツイートと同じように表示される「プロモツイート」も利用できるため、広告独特の違和感を感じさせずにコンバージョンを促せます。

課金形態

Twitterのセルフサーブ広告の課金形態は、以下の通りです。

セルフサーブ広告の課金形態.png
出典:キャンペーン目的の選び方|Twitter

出稿する広告の課金ポイントは、キャンペーンを作成する際の目的設定によって決まります。
例えば、Webサイトへの誘導・コンバージョンを目的にした場合、広告ツイートが表示されても、サイトへのリンククリックやコンバージョンが発生するされるまで料金は発生しません。
クリックされた際にいくら払うかは、設定画面で「入札額」を入力することで自由に設定可能ですが、あまり低く設定しすぎると広告が表示されにくくなるので、達成したい目標に対して最適な入札額がいくらかを見極めることが重要です。

キャンペーンの目的と定量目標を決める

広告効果を測る指標は様々ですが、例えばリンククリックあたりの単価(CPC)を指標においた場合、広告ツイートがどのくらいリツイートされ、リツイートされた先でどのくらいクリックが発生したかによって効果は大きく変わります。

広告ツイートがリツイートされた場合、リツイートされた先で発生したリンククリックは課金の対象になりません。そのため、ツイートの内容がリツイートを促すような、利用者の興味をひくものかどうかが最終的な広告の効果を左右する重要なポイントとなってきます。

▼リツイートからのクリック数で広告効果が変わる

A)広告費3万円 広告クリック1000回 
 クリック単価 3万円÷1000回=30円

B)広告費3万円 広告クリック1000回 
 リツイートされた先でクリック2000回
 クリック単価 3万円÷3000回=10円

同じ広告予算をかけてもリツイートとその先のクリックが発生したかどうかで最終的なクリック単価が変わってきます。

とはいえ、実施前に予算を決定するにあたり、ある程度の見積もりが必要な場合もあるでしょう。
例えばサイトへの誘導数を現状より5,000回増やすというゴールを置くとします。クリックあたりのおおよその単価を40円としたとき、サイト誘導数5,000回xクリック単価40円=200,000円程度と試算できます。

広告アカウント作成方法

広告アカウント作成方法1.png
広告アカウントを作成するには、まずアカウントのホーム画面の左下にある丸いアイコンをクリックします。

 広告アカウント作成方法2.png
次に「プロフェッショナルツール」をクリックし、「Twitter広告」を選択しましょう。その後の画面の指示に沿って登録をすれば、広告アカウントの作成は完了です。

キャンペーン作成方法

アカウントの作成が完了したら、キャンペーンを作成しましょう。
アカウントにログインすると、下記のようにキャンペーンの目的を選択するページになります。
キャンペーン作成方法.png
広告を出稿する目的を選択したら、続けて以下の3つの作業を行いましょう。

キャンペーンの構成要素は

1.広告作成
2.ターゲティング設定
3.予算・スケジュール設定
4.誰に見せるか(ターゲティング)
5.ゴール達成あたりいくらで(入札額)

の5つに分けられます。

1.広告作成

キャンペーンの目的を選んだら、広告のクリエイティブを作成
広告のクリエイティブを作成.png

まずは広告テキストを140文字以内で記載しましょう。画像や動画などを追加したい場合は、「メディアを追加」から挿入できます。

2.ターゲティング設定

クリエイティブを作成したら、ターゲティングを設定します。
ターゲティング設定.png

まずは「オーディエンスの特徴」をクリックし、性別と年齢を選択しましょう。年齢を細かく指定したい場合は、「年齢範囲」をクリックします。
詳細ターゲティング.png
次は「ターゲティング機能」にて、より詳細なターゲティングを行います。ターゲティング機能では、以下5つを指定して絞り込めます。

- 言語やエリア
- デバイスやOS
- キーワード
- 似ているアカウント
- 興味関心

「男女」「全年齢」だけ選択して、幅広い利用者に広告を配信することも可能ですが、Twitterの特徴の一つである匿名性から、必ずしも正確な性別や年齢でない可能性があるため、その他のターゲティングも併用することをおすすめします。
オーディエンスの概要.png

ここまでの設定を行うと、どれくらいのユーザーに対して広告が配信されるかの予測が右側に表示されます。

3.予算・スケジュール設定

ターゲティングを設定したら、1日あたりの予算と広告を出稿する期間を設定します。
予算とスケジュール.png
予算と期間を設定したら、支払い方法の登録に移ります。初めて広告を出稿する場合は、まず税金情報の登録を行ってからクレジットカードを追加しましょう。

キャンペーンを開始.png
全ての設定が完了したら、画面右下の「キャンペーンを開始」をクリックすることで広告の配信が始まります。

注:管理画面のUIや設定項目は予告なく変更になることがあります。

まとめ

セルフサーブ広告は少ない手順で出稿できるので、低予算から広告を配信したい方や配信に手間をかけたくない方、細かなチューニングを自社で行いたい方に最適な広告プラットフォームです。

ただ、予算額や入札額、ターゲティングなどを自分で設定するので、広告配信後の進捗を定期的に確認し、より効果的な配信となるよう工夫を重ねていくことが重要になります。