本記事で学ぶ内容

・LINE公式アカウントとは何か理解できる
・仕組みや料金、プランの違いについて理解できる

近年、SNSの利用率は増加の一途を辿っています。ICT総研が2022年に実施した調査では、日本国内におけるSNSの利用率は82%と非常に高く、2024年末には83.2%に達する見通しとされています。

参考:2022年度SNS利用動向に関する調査

LINEは、その中で最も利用率が高いSNSです。始めは個人同士のコミュニケーションのために生まれたLINEですが、近年はビジネス向けのサービスも拡充し、企業と個人ユーザーのコミュニケーションの場としても活用されています。

LINE公式アカウントとは

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出典:LINE公式アカウント

LINE公式アカウントは、LINEのプラットフォームを活用できるビジネス向けアカウントです。

日本の人口の70%以上が利用するLINE

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出典:LINE

LINE公式アカウントは、コミュニケーションアプリのLINEから生まれました。LINEは、無料でチャットや音声・ビデオ通話ができるアプリです。電話やメールに次ぐ新しいコミュニケーションツールとして、日常的に利用している方も多いでしょう。

LINEのMAU(月間アクティブユーザー)は9,400万人以上で、日本の人口の70%以上が利用しています。また、その内の6割以上は、1日に1回以上LINEを利用しています。

参考:LINE Business Guide 2023年 4月-9月版

都市圏を中心に、幅広い年齢層のユーザーが利用

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出典:LINE Business Guide 2023年 4月-9月版

LINEユーザーの居住地をみてみると、関東・近畿・中部など、都市圏に集中しています。

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出典:LINE Business Guide 2023年 4月-9月版

ユーザーの男女比には大きな差はなく、ほぼ全年齢層に利用されていることが分かります。

LINE公式アカウントの主な機能

LINE公式アカウントの主な機能は、以下の3種類です。

  1. メッセージ配信
  2. チャット機能
  3. VOOM(旧タイムライン)投稿

1. メッセージ一斉配信

LINE公式アカウントアカウントと友だち登録したユーザーに対し、メッセージを一斉送信できます。配信日時の予約も可能です。

新商品やキャンペーンの告知、クーポンの配布など、ユーザーに知らせたい情報を配信しましょう。また、LINE公式アカウントには、「すべての友だち」に対して一斉配信する方法と、「属性絞り込み」をして特定のグループにのみメッセージ配信をする(ターゲティング機能)方法もあります。

2. 1対1チャット機能

友だちのユーザーと1対1でチャットができます。ただし、ユーザーからトークやスタンプの送付があった場合のみ、チャット可能となります。

3. VOOM(旧タイムライン)投稿

LINEのVOOM(旧タイムライン)に投稿できます。メッセージや1対1トークのようにユーザーに通知は届かないため、ユーザーに負担なくアプローチできます。

「一般アカウント」と「認証済みアカウント」の2つのアカウント

LINE公式アカウントには、「一般アカウント」と「認証済みアカウント」の2種類のアカウントがあります。

一般アカウント

一般アカウントは、個人・法人問わず誰でも登録できるアカウントです。LINE社の審査がないため、特定の事業所をもたない個人でビジネスを行っている場合や、ネットショップを運営している場合も利用できます。

認証済みアカウント

認証済みアカウントは、店舗を運営する事業者やEC事業主などが登録できるアカウントです。本人確認が必要で、かつLINE社の審査を通過したアカウントのみが登録できます。

認証済みアカウントになると、LINEアプリ内でのキーワード検索結果に表示されるようになります。ユーザーへの露出が高まるため、認証済みアカウントの条件に当てはまる場合は申請をおすすめします。

3つの料金プラン

LINE公式アカウントには3つの料金プランがあります。

有料プランにすることで、メッセージの配信数や内容の種類(動画や音声)が増えたり、配信するユーザーの絞り込みができたりするようになります。

プラン フリー ライト スタンダード
月額費用 0円 5,000円 15,000円
メッセージ配信 1,000通 15,000通 45,000通
追加メッセージ料金 不可 5円 〜3円

参考:プラン・料金|LINE公式アカウント

基本的な機能は月額無料でも活用できるため、まずはフリープランから始めてみると良いでしょう。運用に慣れてきて、メッセージ配信数やタイムライン投稿数が増えてきたら、有料プランに切り替えることを検討しましょう。

LINEをビジネス活用しよう

LINE公式アカウントは、個人にとって身近な存在となっているLINEをビジネスに活用できるツールです。積極的に運用することで、ユーザーとの距離を近づけることができるでしょう。

一般アカウントのフリープランであれば、誰でも無料で審査もなく開設できるため、まず試してみてはいかがでしょうか。