ほとんどの読者は、タイトルで記事を読むか読まないか決めています。読者が思わず読みたくなるタイトルはどうやってつくればいいのでしょうか。

今回は、読者が思わず読みたくなりクリックするタイトルのコツを10個紹介します。

最適な文字数は28~35文字

SEOを意識するなら28~35文字が適切です。
特に読者のほとんどがスマートフォンでの閲覧であれば、この文字数がよいとされています。

狙っているSEOキーワードをタイトルに入れ、内容と関連したタイトルにすることが重要です。

また、30字以上の長いタイトルをつける場合、2文にして読みやすくするのがおすすめ。

端的な表現になり読者が理解しやすく、クリック率を高められます。

記事をバズらせるうえで、月間約150億超のPVを誇るインターネットニュースサービス「Yahoo!ニュース」に取り上げられたいと考える人も多いでしょう。

話題の記事は「Yahoo!ニュース トピックス」通称「ヤフトピ」にピックアップされますが、ヤフトピでの見出しはわずか13文字。

これはタイトルの要約になるので、ヤフトピを狙うなら短く要約しやすいタイトルをつけるのもポイントです。

「釣り」ではなく「煽り」にする

いわゆる「釣り記事」と言われる記事は、誇張したタイトルをつけたもの。

実際に記事を読むとタイトルほどのインパクトはなく、読者は「釣られた」と不満や不信感を抱きます。

こうした誇張したタイトルによる釣り記事ばかり連発していると、読者から信頼されなくなり固定ファンがつかなくなってしまいます。

同様の理由で、タイトルに「アレ」といった指示語を入れたり「〇〇」といった伏字を入れたりするのもよくありません。

相応の意外性があれば納得感がありますが、意外性がなければ読者を落胆させるでしょう。

理想的なタイトルは「釣り」ではなく「煽り」を入れたもの。

例えば「非難の声が殺到!」といった中身のある煽りはとても有効です。

どんな影響があったのか、どんな変化をもたらしたものなのか、なるべくわかりやすくキャッチ―な煽りを入れて読者の興味関心を引きつけましょう。

英字よりカタカナ表記に

タイトルは特に伝達スピードが重視されます。

たくさんある記事の中で埋もれないために、パッと見で理解できるタイトルにするべき。

英字表記はパッと見で理解しにくく、読者には好まれません。できる限りカタカナ表記にして、瞬時に理解できるようにしましょう。

例えば「Twitter」より「ツイッター」、「YouTuber」より「ユーチューバー」とカタカナ表記したほうが反響がよい傾向があります。

CEOのように必ず英字で書く言葉を除けば、基本的にはカタカナ表記にするのが得策です。

人気の固有名詞を入れる

固有名詞はワード検索でヒットしやすくなるうえに目立つので効果的です。特に人気とされる固有名詞の一例として「マツコ」「ポケモン」「ラーメン次郎」などがあります。こうしたファンが多いコンテンツの固有名詞はそれだけ高い効果が期待できるでしょう。人気に応じて、積極的にタイトルに取り入れるのが得策です。

反対に、超有名人以外はタイトルに名前(個人名)を書かないほうがいい、というのも事実です。ファンが少なかったり、知名度が低かったりする固有名詞をわざわざタイトルに入れるよりは、違う言葉で表現したほうが反響がよくなります。

Yahoo!ニュース トピックスで「WeezerのVo.なぜ紅白目指す」というタイトルを「米人気歌手 なぜ J-POPに挑戦」と具体的なバンド名を伏せたタイトルに変更したところ、クリック数が3倍になったとのこと。

場合によって使い分けましょう。

参考:Yahoo!ニュース トピックス「13文字見出し」の極意 難関「コートジボワール」はどう表現?

「!」は多用しない

よくタイトルに多用される「!」ですが、あまりに「!」をつけると、誇張表現になりPVが落ちる傾向があります。

「!」は1タイトルにつき1つまでにしましょう。

タイトルを2文に分ける場合、下の句の最後につけるとPVが落ちるケースが多いです。

上の句ならOKなので、つけるなら上の句にしましょう。

表記は記者ハンドブックに準じる

漢字にするかひらがなにするかなど表記にはいろいろありますが、記者ハンドブックがスタンダードとされることもあり、基本的に読者は記者ハンドブックの表記に慣れています。

慣れている表記のほうがすっと頭に入ってくるため、表記は記者ハンドブックに準じるようにしましょう。

例外的に独自性を出したいワードやこだわりのワードがある場合はルール化し、レギュレーションをつくって共有するなどして統一するのがおすすめです。

パワーワードを入れる

タイトルに入れると効果的なパワーワードは、主に以下の4カテゴリです。

感情:「激怒」「謎」「非難」「批判殺到」「終了」
クエスチョン:「違い」「なぜ」「理由」「訳」「真相」
ネガティブ:「疲れた」「だるい」「めんどうくさい」
反応:「驚き」「衝撃」「あ然」「まさか」

内容に応じて、積極的にタイトルに取り入れましょう。

定期的にPVなどの数値分析をして、反響がよいパワーワードを探るのも大切です。

同じ意味でも反響には大きな差が出ます。

例えば「女性」「女子」「女」の中で一番読まれたのは「女子」で、「女子」と「女」はPVが上がるのに「女性」にするとやや下がったとのこと。

ほかにも「ランキング」と「ベスト」は同じ意味合いで使われますが、「ランキング」は「ベスト」の3倍近い反響が出た事例もあります。

意外性を出し疑問を抱かせる

読者に疑問を抱かせる意外性が高いタイトルはよく読まれます。

さきほど紹介した

クエスチョン:「違い」「なぜ」「理由」「訳」「真相」
反応:「驚き」「衝撃」「あ然」「まさか」

といったワードが入ったタイトルがそれに該当します。

ただ、タイトルだけ誇張して釣り記事にならないように、きちんと意外性のある内容にするのがポイント。

むやみやたらに乱用せず、タイトルで生まれた疑問を記事内で回答するのがマナーです。

タイトルで使ったワードは記事内にも盛り込み、納得感を持たせましょう。

具体的な数字を入れる

数字もタイトルに入れると効果的です。SNSでは金額を入れた記事が拡散されやすい傾向があります。

金額は広い層から関心を得られる切り口であり、特にお得な情報だと「自分にも関係がある(買いたい)」と思われやすいです。

年齢も興味関心を持たれやすい数字のひとつ。

「一番エッチなのは40代女性?『閲覧注意』に惹かれる男女の差」というタイトルは「40代×女性」という組み合わせが多くの人の心をくすぐり、PVが上がりました。

意外な2語をくっつける

遠い位置にある単語同士をくっつけると意外性(ギャップ)が生まれ、タイトルがキャッチ―になり「読みたい!」という気持ちにさせます。

例えば、Yahoo!ニュース トピックスでは「三木谷氏 けがで短パン会見」といった身近さを感じるワードとユーザーから距離のある非日常的な単語を掛け合わせたところ、読者からの反響がよかったとのこと。

権威ある経営者である「三木谷氏」と日常の生活感あふれる「短パン」が組み合わせの妙を発揮しています。

「美魔女」や「こども店長」といった単語も、「美×魔女」「こども×店長」という遠い距離にある単語同士がくっつき、意外性を生み出しています。

内容に応じて複数の単語を書き出し、遠くの位置にある単語を組み合わせるとつくりやすいです。

魅力的なタイトルで読者の期待感を高めよう

タイトルは記事のキャッチコピー

記事を最も魅力的に感じさせるタイトルにして、読者の期待感を高めましょう。

紹介した10個のコツを実践し、思わず読者がクリックする記事をつくってください。

SEO対策に効果的なタイトルのつけ方を知る

SEOに強い効果的なタイトルの付け方や事例を解説。読者の検索意図を理解しよう

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