新商品を市場に浸透させたいと思った時に、効果的なのがプレスリリースです。多くのメディアに新商品の情報を発信し、新聞や雑誌、ニュースで取り上げてもらう手法は王道といえるでしょう。

現在ではネット文化の浸透により、マスメディアだけでなくWebメディアへ配信して取り上げてもらうことや、直接消費者へ届けることも可能になっています。
今回は、プレリリースの仕組みとWebを活用して消費者に直接届けるプレスリリースについて特集します。

これからプレスリリースを配信しようとしている方や、既存の広報手段に迷いを感じ始めた方はぜひ参考にしてみてください。

プレスリリースの仕組み

プレスリリースとは、プレス＋リリースを合わせた言葉です。
プレスは新聞や雑誌などの報道機関の事を指し、リリースは今まで公開していなかった情報を公開することを指します。

ただ情報を公開するだけでなく、その先には報道機関によって情報が取り上げられ、報道のひとつとして紹介してもらうことを目的としています。

例えば、土に埋まって引き抜けないカブがあった時、周囲の人に呼びかけてもあまり人は集まらないかもしれません。ですが、新聞社に「大きなカブ引き抜きキャンペーン実施中！」という発表を行い、記者が面白いと感じて新聞に取り上げたらどうでしょうか。
自分で周囲の家の戸を叩いてまわるより、多くの人に知られることは確実です。

新商品の発表を多くの報道機関が取り上げれば、広告を打たずとも注目を集めることができます。一方で、報道機関に興味を持たれなければ、どこのメディアに出ることもなく、ひっそりとしたリリースになってしまうかもしれません。

プレスリリースを配信する媒体の特徴

プレスリリースを配信する報道機関は以下のようなものがあります。

TV局…NHKや日本テレビ、TBSなどのキー局、テレビ東京、ちばテレビなど地方局
新聞…読売新聞や朝日新聞などの全国紙、神奈川新聞や千葉日報などの地方紙、
出版社（雑誌）…ananなどのファッション誌、週刊文春などの週刊誌他
Web媒体…日経電子版、マイナビニュース、産経ニュースなどのニュースサイト
ラジオ局…FMラジオ、AMラジオ各局

報道機関は数多く存在するため、全てに対して自社で配信するのは難しく、プレスリリース配信サイトを利用すると効率的に配信が行えます。

以下の記事に具体的なプレスリリースの方法が掲載されてますので、ぜひご覧ください。

参考:
これだけで安心！プレスリリース配信の流れから無料配信サービスまでわかるまとめ記事8選

プレスリリースを配信する際の注意

プレスリリースを配信する際には、2点注意しておきたい点があります。

1.プレスリリースを配信したからといって必ず取り上げられるわけではない

プレスリリースはあくまで、報道機関に向けて発表を行うものです。お金を払って掲載してもらう広告とは異なり、掲載するか否かは報道機関の担当者が行います。
例えば、会計システムのプレスリリースを出した時、そのシステムがどんなに素晴らしくても若い女性向けの雑誌の編集者は掲載しようと思わないでしょう。

2.たくさんの新聞や雑誌に取り上げられても望むターゲットに届くとは限らない

こちらも同様に広告とプレリリースの異なる点です。掲載するメディアは選べないですし、プレスリリースを受け取った側で記事を作成するため、狙ったとおりの内容になるとも限りません。

また、現代では新聞やテレビのような既存のメディアに触れる時間より、スマートフォンやパソコンに触れている時間が多い世代もいます。
大手の新聞に取り上げられたからといって、商品のターゲットに届かない場合もあることを認識しておきましょう。

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参照：博報堂DYメディアパートナーズ『メディア定点調査2016』より