ビジネスシーンでも広く利用されているチャットツールSlack(スラック)に「ワークフロービルダー」という機能があるのはご存じでしょうか?

この記事では、2019年10月に追加されたSlackの新機能「ワークフロービルダー」について、用途例や作成方法について解説します。Slackユーザーの方は、業務効率化のためにワークフロービルダーをぜひ活用してみてください。

※ワークフロービルダーはSlackの有料会員でなければ利用できませんのでご注意ください。

Slack(スラック)の新機能「ワークフロービルダー」とは?

ワークフロービルダーとは、『定型的なアクションやコミュニケーションを自動化するワークフローをわずか数分で作成』(公式HPより引用)とあるように、複数人がやり取りするSlackでのコミュニケーションやタスク管理を自動化し、業務の効率化が図れる機能です。

よく使うツールやアプリケーションが直接Slackと関連づけされ、複雑な業務のシンプルかつ正確な実行が可能になりました。

実際にビジネスで使用している方の評価も高く、業務効率化できる上にユーザー間のコミュニケーションも向上したという報告も多いので、導入して使いこなせば大きな効果が期待できる機能のようです。

ワークフロービルダーの用途例

情報共有

例えば、出張の交通手段・宿泊先予約など質問・定型化できる連絡事項を関連メンバーと共有可能です。メンバー間で共有する情報内容やスピードが平準化されます。

入社手続き・教育プログラムへの導入

各種手続きやプログラムが自動的に行われると、この業務に関わる人たちの労力が大幅に削減されます。連絡ミスなどによるストレスも軽減されるでしょう。

総務系オペレーションの効率アップ

年末調整や健康診断など、毎年同じ時期に行われるルーティーンワークが効率的に実行可能です。同じような書類作成や連絡内容の繰り返しから解放され、他の業務に時間を使えて仕事の質の向上も期待できます。

ミーティングの実施

朝会のように内容が決まっているミーティングであれば、この機能を使ってSlack上で済ませられます。時間や場所の節約が可能です。リモートワークでも、チーム内のコミュニケーション不足の不安は解消できます。

プロジェクトの処理の標準化

月ごとの管理表など、プロジェクトの定期更新に関する処理を標準化します。

新しいメンバーの歓迎

チャンネルに新しく参加したメンバーに、参加プロジェクトの各種手順を知らせて歓迎します。設定された内容に基づいて行われるので、不足や遅れがありません。メンバーが新しく加わったときによく見られる「他のメンバーに質問する」光景はなくなり、両者に無駄がなくなります。

ワークフロービルダーの作成方法

ワークフローの作成は、Webブラウザ・デスクトップアプリから行う必要があります。スマートフォンからはできないので注意してください。

ワークフローの名前を設定

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出典:Slack|Blog

まず、画面左のメニューにある「ワークフロービルダー」を選択。右上にある「作成」ボタンをクリックすればフロー作りがスタート。「ワークフローに名前を付けます」欄に名前を入力します。あとで編集も可能です。

ワークフローを開始する条件を設定

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出典:Slack|Blog

開始する方法(トリガー)を選択します。ワークフロートリガーの使い分けは次の通りです。

・「アクションメニュー」
メンバーの誰かが、チャンネルの「アクションメニュー」からワークフローを選択したときにスタート
・「チャンネルの新しいメンバー」
特定のチャンネルに誰かが新しく参加したときにスタート
・「絵文字でリアクションする」
メンバーの誰かが特定の絵文字リアクションを送信するとスタート

ステップを追加

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出典:Slack|Blog

「ステップを追加」をクリックし「メッセージを送信」「フォームを作成する」に進みます。

メッセージを送信

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出典:Slack|Blog

送信先とテキストが自由に設定可能です。定型文はもちろん、テキストは変数を挿入することもできますので、特定のアクションを起こした人にメンションを飛ばしたりできます。

フォームを作成する

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出典:Slack|Blog

タイトルを決めて最大10コマで質問を追加し、通知を設定すればOKです。質問の順番はあとから変更もできます。「メッセージを送信」と「フォームを作成する」が保存できたら公開ボタンをクリック。「ワークフローを使用する準備ができました」と出れば使用できる状態です。

利用してみる

アクションメニューであれば、チャンネルの右上の稲妻のようなマークから設定したワークフロー名をクリックすればそのワークフローが動かせます。