WordPressを使ってブログサイトを作成し、記事を量産することで、メディアとしての体裁は整います。
しかし、記事コンテンツがいくら面白いものであったとしても、あるものを置き忘れてしまうことでSNSへの拡散がされにくくなってしまうことがあります。
SNSのシェアボタンです。

WordPressのテーマによってはSNSのシェアボタンはすでに同梱されている場合もありますが、SNSボタンがないテーマも多く存在しており、一方で自作テーマを作成してゼロからWordPressサイトを立ち上げる場合には、プラグインを利用してSNSボタンを設置するのがよいでしょう。

今回は、WordPressでスタイリッシュなSNSボタンを設置できるプラグインとその注意点をご紹介します。

こうしたプラグインの多くは、シェアリンクを記事ごとに最適化してくれたり、シェア数をAPI経由で取得して表示してくれる機能を搭載しており、自分でボタンを実装するよりもはるかに早く設置できます
それではお気に入りのプラグインを探してみましょう。

WordPressでスタイリッシュなSNSボタンを設置できるプラグイン7選

1. AddToAny Share Buttons

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スクリーンショット:2017年9月

AddToAny Share Buttonsは、対応しているソーシャルメディアの数が最も多いプラグインのひとつです。
対応しているのはFacebook、Twitter、Pinterest、Google、WhatsApp、LinkedIn、Tumblr、Redditなどで、100以上のソーシャルメディアで記事のシェアを行うことができます。

このプラグインの注目ポイントはSNSシェアボタンにLINEを選択できる点です。
日本においてはLINEはTwitterやFacebookと同じように情報を拡散・波及させることができる重要なソーシャルメディアなので、ぜひ記事画面に設置しておきたいところです。

設定では記事の上下に設置する「standard」と場所を固定表示させる「floating」があります。
「floating」の場合は、右や左に縦並びでアイコンを設置することも可能です。
アイコンサイズも選ぶことができるので、任意のサイズに設定させましょう。

2. Share Buttons by AddThis

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スクリーンショット:2017年9月

Share Buttons by AddThisも非常に汎用性の高いSNSシェアボタン設置用のプラグインです。
FacebookやTwitter、Pinterestなど、人気のソーシャルメディアの多くに対応しています。

また、この共有ボタンをトップページやカテゴリページ、アーカイブページなど、さまざまなページに設置することができるのも人気の理由の一つです。

設定画面では、アイコンの大きさや縦・横の並びなどを設定することも可能で、ボタンデザインは4種類から選ぶことができます。

3. Simple Share Buttons Adder

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スクリーンショット:2017年9月

Simple Share Buttons Adderはその名の通りシンプルな機能を持ったSNSシェアボタン設置用のプラグインです。

FacebookやTwitter、PinterestやTumblrなどの主要なソーシャルメディアに対応しています。
シェア数を表示する機能はありませんが、その分だけシンプルに設置できます。

また、任意で画像をボタンに差し込んで、新しいボタンを作成する機能もあります。
LINEには標準対応はしていませんが、LINEの画像を用意することでLINEのシェアボタンを作成することも可能です。

4. Social Media Share Buttons & Social Sharing Icons

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スクリーンショット:2017年9月

Social Media Share Buttons & Social Sharing IconsRSSやEメールのシェアボタン、SnapchatやWhatsappなども含めて200以上のソーシャルメディアに対応した高機能なシェアボタンプラグインです。

16ものさまざまなデザインが用意されており、ボタンごとに動作を制御することも可能です。
ボタンを押すときのアニメーションやカウント表示などにも対応しているので、思い通りのデザインを作成することもできそうです。

5. Shareholic

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スクリーンショット:2017年9月

ShareaholicGoogleアナリティクスとも設定の統合ができるオールインワンパッケージのシェアボタンプラグインです。

特徴的なのは、SNSシェアボタンをCSSではなくSVGで描画しており、URL短縮にも対応している点です。
15以上の言語に対応しており、設定を行うことで日本語化できるので、初心者の方にも扱いやすいでしょう。

シェアカウントにも対応しているので、Webサイトに動きも出て、鮮度の高い情報だと思わせてくれるでしょう。

ちなみに、Shareholicの管理画面からアプリマネージャーを開き、無料アカウント登録を行うことで、より多くの機能を利用することも可能です。

6. Jetpack

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スクリーンショット:2017年9月

JetpackWordPress.comが配信しているさまざまな機能が搭載されているWordPressプラグインです。

FacebookやTwitterRSSフィードなどを組み込んだサイドバーを設置したり、簡単なソーシャルボタンを設置したりできます。
また、Facebook・TwitterGoogleにログインしてコメントを投稿する機能もあります。

参考:
すぐに使えて便利!WordPress公式の高機能プラグイン「Jetpack」の設定方法を解説

SNSボタンを設置するときの3つの注意点

ここまでさまざまなシェアボタン設置用のプラグインをご紹介しました。

しかし、ユーザーにたくさんシェアをしてもらうには、単にSNSシェアボタンを設置するだけでは効果はありません。
ここでは、SNSシェアボタンを設置するときに気をつけておきたいポイントを確認してみましょう。

1. ボタンは最適な数や種類にする

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画像引用元:Stock.io

消費者心理学の用語で「選択麻痺」というものがあります。
選択肢がたくさんあるとユーザーは迷ってしまい、結局コンバージョン率が下がってしまう現象のことを言います。

参考:
ユーザーを迷子にさせない!コンバージョン率を劇的に上げる斬新で意外な3つのポイント

SNSのシェアボタンも同様に、たくさんのボタンがありすぎるとかえってシェアを行わなくなってしまう可能性もあります。
ボタンの数は多くとも7〜8個程度に抑えるようにしましょう。

2. ボタンを設置する場所を考える

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画像引用元:Stock.io

ユーザーはどんなタイミングで、今読んでいるコンテンツシェアしたいと思うのでしょうか?
シェアボタンをクリックするのは、果たしていつなのでしょうか?

実際には様々なケースが想定されますが、最もシェアしたくなると思われる場面は、やはりコンテンツに心動かされたり、役立ったと感じたり、あとで読みたくなるほど有益だと感じたりしたときでしょう。

SNSボタンはよく記事のタイトルの直下や読了後の記事の下に置かれます。
上部のSNSボタンの役割はシェアではなく、「これだけシェアされている読む価値のある記事なのだ」と新しい読者に思わせるためです。

そして、記事下部のボタンは文字どおりシェアを行うために設置します。
ページ上部にだけ置いてページ下部にはシェアボタンを置かないと、ユーザーは読了後わざわざページ上部まで戻っていくことはせず、そのまま離脱してしまう可能性があります。

ボタンがフローティングタイプのものであれば、上記2つの役割を兼ねなければなりません。
そのため、煩雑にならない程度にシェア数を表示しておくのがよいでしょう。

3. コンテンツを充実させる

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画像引用元:Stock.io

最も重要なことは、コンテンツシェアしたくなるほど魅力的かどうかです。

どんなにWebサイトの見た目がよく、見やすいページであっても、中身がないとシェアされるのは難しいでしょう。
ターゲットやペルソナを明確にし、万人でなくとも一部のユーザーにはしっかり心に刺さるコンテンツを、しっかりと考え抜いてみましょう。

まとめ

オンラインでの注目を集める上で、SNSのシェアを活用する方法は最もスタンダードなものだと言えます。
正しく設定することで、ユーザーの利便性が向上し、シェアがしやすくなります。

ご紹介させていただいたプラグインをうまく活用しながら、上記の注意点を押さえて、シェア数を拡大させていきましょう。