イベント集客の中でも、会場設営や移動などのコストがかからず、また全国の見込み顧客に対して直接の接点が持てるということで昨今注目を集めている「ウェビナー」。

便利なウェビナーツールも充実し、BtoB界隈はまさにウェビナー乱立状態です。その中で埋もれないようにするには、ウェビナータイトルを工夫し、「集客力」を高める必要があります。

また、ウェビナーは気軽に参加できるため、参加者のコミットメントが低いことも課題です。ウェビナータイトルによって「事前の期待値」を上げることが、ウェビナーならではの課題の解決につながります。

今回は、集客力を上げるウェビナータイトル作りの基本はもちろん、事前の期待値を上げるなど一歩上をいくタイトルづくりのコツを併せてご紹介します。

基礎からわかる BtoBマーケティング実践ガイド【2024年最新版】

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本書は、これから“BtoBマーケティング”を本格的に行いたいという方向けに、マーケティングの戦略設計や各種施策のノウハウを網羅した資料です。

ウェビナータイトルの基本は「4U」の原則

集客のポイントを外さないために、ダイレクトマーケティングの大家、マイケル・マスターソンが提唱した「4Uの原則」を踏まえておく必要があります。4Uの原則に含まれる要素は次の通りです。

・Urgent:緊急性(差し迫った期日)
緊急性とは、今すぐ行動するべき理由が分かる表現を指します。「今だけ」や「締切迫る」、「限定30名」といった表現をウェビナータイトルに含めると、参加をより強く促すことが可能です。

・Unique:独自性(ニュース性や新たな視点)
独自性とは、他にない情報や、まだ広く出回っていない情報などを指します。「〇〇式」や「〇〇で話題」、「ここだけの話」などが、独自性をアピールできる表現の例です。

・Ultra-specific:超具体性(具体的なベネフィットの提示)
超具体性とは、受け手が得られるベネフィットを具体的に提示することを指します。「売上が3倍に」や「200社が導入」、「〇〇担当者必見」など、表現の具体性を高めることが重要です。

・Useful:有益性(利益や価値の強調)
有益性とは、利益や価値を強調する表現を指します。「初心者でもわかる」や「〇〇の基本が身に付く」、「売上アップに貢献できる」などが有益性を伝える表現の例です。

これらの要素を踏まえることで、以下のような集客力の高いウェビナータイトルが考えられます。

例1)30名様限定!売上を3倍にするGoogleリスティング広告運用術
例2)マーケター必見!初心者から始められるInstagram活用法
例3)残席わずか!200社が導入しているマーケティングツールの全容

ウェビナータイトルを作る基本的な考え方として、「4Uの原則」を押さえておきましょう。

「4Uの原則」が奪うUnique-ness

「4Uの原則」が大事なことは確かに分かるものの、一方で何か釈然としないものも残るという方もいるのではないでしょうか。恐らくその違和感は、見渡す限り同じようなタイトルが乱立しているという事実に起因しています。

各社がマジメに4Uの原則を守ってタイトルを作った結果、皮肉なことに、自社のウェビナーならではの「ユニークネス」が消え去るようになってしまいました。

仕事としてウェビナーを遂行する以上、基本である「4Uの原則」は当然知っておくべきです。しかしプロとして成果を出すには、各社が同じメソッドを採っているという状況を踏まえて「一歩上」の工夫をするべきでしょう。

ここからは、4Uの原則から一歩上を行くためのコツを紹介します。

一歩上の工夫その①:超・超具体的に

4Uの一つ「超具体性」について、前述の基本的なタイトル例をもとに、さらに具体性を高める表現を考えてみましょう。

例1)30名様限定!売上を3倍にするGoogleリスティング広告運用術

競合各社が「売上3倍」という表現を使っている中で、似たようなタイトルを作っても差別化ができません。また、「〇倍」とは当初の母数が低ければ無限に倍率が上がるため、冷静に考えると「凄いのかどうか、よくわからない」表現ともいえます。

このタイトルを超・超具体的にするという視点で改善したものが下記の例です。

改善例1)30名様限定!ずっと30万円台だった売上が常時100万円超えになったGoogleリスティング広告運用術

売上額を明示し、中小企業のマーケターであれば「リアルな肌感」として良さそうだとわかる表現に変更しました。このように、具体性をさらに高めることで、集客力はもちろん期待値も上げられます。

一歩上の工夫その②:名指しではなく、心の内を「指摘」する。

2つ目のコツは、ターゲットの心の内を指摘することです。1つ目と同様に、基本となる4Uを踏まえた下記のタイトル例をもとに、改善方法を紹介します。

例2)マーケター必見!初心者から始められるInstagram活用法

総務省の情報流通センサス調査を持ち出すまでもなく、目にする情報のほとんどが処理できない情報洪水の今、「〇〇さん必見」という表現だけでは注意を引けません。このタイトルの改善案が下記の例です。

改善例2)発信が苦手な人こそ、実はSNS担当向き。初心者から始められるInstagram活用法

単に「マーケター」と名指しするのではなく、「発信が苦手な人」という心の内を指摘する表現に変更しました。

自分が担当している仕事とはいえ、苦手なものは苦手です。大半のマーケターが「自分は発信下手」だと思っていると仮定し、そこに「(そういう人こそ)実はSNS向き」という逆説をぶつけるようなタイトルに改善しました。

このように、心の内を指摘した上で逆説的な情報を伝えることで「えっ、そうなの!?」という興味と期待感が得られます。

一歩上の工夫その③:パワーワードを入れる

3つ目のコツは、ターゲットの興味を強く引くパワーワードタイトルに含めることです。ここでは、以下のタイトル例をもとに改善方法を解説します。

例3)残席わずか!200社が導入しているマーケティングツールの全容

4Uの原則に忠実ではあるものの、「200社が導入」という表現が多いのか少ないのかは業界により異なるため、凄さが十分に伝わりません。また、4Uを詰め込んでいる割に全体的にふわっとした印象です。

このようなタイトルは、パワーワードを含めて以下のように改善できます。

改善例3)残席わずか!Googleが即断で採用した「おひとりさま向け」マーケティングツールの全容

まず、例1でも出てきた「Google」のような有名企業名は、パワーワードの一つです。ウェビナーの内容に応じて、使える時は入れましょう。

有名企業名をパワーワードとして使えない場合は、その後の「おひとりさま向け」など少し異物感のあるワードが効果的です。この改善例では、「おひとりさま向け」というパワーワードによって、中小企業に多い一人マーケターでも業務が回るというメリットを伝えながら、同時にアテンションも高めています。

BtoB領域のウェビナータイトルでは、あえて生活情報誌などで使われているBtoC領域の人気ワードなどを持ってくると、新鮮さを演出できます。

ウェビナータイトルの切り口で「矜持」を示す。

仕事の情報収集のために定期的にイベント情報をウォッチしているビジネスパーソンにとって、セミナータイトルは各企業の印象形成にも大きな影響度を持ちます。

例えば「熱狂ブランドサミット」などのパワーワードや、自分の関心をくすぐるセンスを見せる企業は徐々に気になってくるものです。イベント集客の第一義は当然「今」のリード獲得のためですが、BtoBのブランディングという観点でもイベントタイトルは意識的に考えるようにしましょう。

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