近年、特にベンチャーや中小企業においてはSNSにおける社員の「顔」の総和が「企業の顔つき」を作り出す時代となりました。

特定のジャンルにおいて第一想起群に入りたいのであれば、広告によるブランディングよりも社員の「顔」を思い出してもらう方が近道です。また、思い出したらそのままDMで相談できるスピード感もSNSを活用したブランディングの強みです。

この記事では、SNSを通じた企業ブランディングで得られる効果について、効果を最大化するコツとともに解説します。

基礎からわかる BtoBマーケティング実践ガイド【2022年最新版】

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本書は、これから“BtoBマーケティング”を本格的に行いたいという方向けに、マーケティングの戦略設計や各種施策のノウハウを網羅した資料です。

①売上アップにつながる

社員のSNSアカウントで日々情報発信を行うと、売上アップの機会を作り出すことが可能です。

一般的に、人は頻繁に目にする対象について、好感度や信頼性が高まる傾向があります。この傾向は「単純接触効果」と呼ばれ、企業のブランディングにも効果的です。

潜在顧客が自社に関する情報をSNSで毎日見かけると、単純接触効果により信頼性が高まり、結果として発注前提の商談が増加します。社員による継続的な情報発信が、売上アップの効果を得るためのポイントです。

しかし、SNSアカウントを運営する社員が、毎日投稿を行うことは簡単ではありません。モチベーションを保つために何らかの工夫が必要となります。

コツの一つは、営業先や会食などで折に触れて言われる「いつも見てますよ!」、「御社のSNS元気ですね」などの声を、運営担当者に共有することです。こうした情報を全員で共有すると、担当者の「ココロの燃料」となります。また、反響が得られたという事実自体も、SNSで発信するネタの一つとして活用できます。

株式会社ベーシックでも、Twitterを通じた日々の情報発信により、展示会のブースに指名来場してくれる人が増えました。目標としていた数字も大幅に達成しています。

また、この投稿自体にも来場者からリプライが付き、さらなるやり取りにつながりました。このような反響を得られることで担当者のモチベーションも高まり、情報発信の継続ブランディング効果獲得の好循環が生まれます。

②採用力も向上する

採用力が向上することも、SNSを通じた企業ブランディングで得られる効果の一つです。SNSにおける情報発信で社員の「顔」がみえると、職場の雰囲気も何となくつかめるようになります。

求人広告に「和気あいあいとした職場です」と書くだけでは、実際の雰囲気は十分に伝わりません。一方、SNS上で社員同士が実際に和気あいあいとしたやりとりを毎日繰り広げていれば、その様子をみて「ここで働きたい」と思う人も増えます。結果として、リファラル採用Twitter採用を増加させることが可能です。

また、事前に職場の雰囲気を理解した人からのエントリーが増えると採用のミスマッチも減ります。採用数だけでなく、定着率も上がることがSNSを通じた企業ブランディングの効果です。

社員の情報発信を採用力アップにつなげるコツとして、社員同士のやりとりを上手に見える化することが挙げられます。「このやり取りはうちの会社っぽいな」と思われるリプライがあれば、役員や企業公式のアカウントがリツイートし、多くのユーザーの目に触れるようにするのも有効です。

役員や企業公式アカウントによるリツイートには、お墨付き感が与えられるというメリットもあります。「こういったやり取りに企業の文化・風土が反映されています」というメッセージを、潜在的な求職者に対して届けることが可能です。

株式会社ベーシックでも、SNSを通じた社員の情報発信により、採用力が強化されています。

Twitterを活用した企業ブランディングに取り組む以前は企業の知名度が低く、自社の採用サイトからの直接応募や、リファラル採用が少ないという課題を抱えていました。Twitter活用以前は人材紹介会社への依存度が高く、採用人員の約6割が人材紹介会社経由でした。

2019年にTwitterの取り組みに注力し始めてからは、人材会社経由の割合は2割台まで減少し、代わりにリファラル採用やTwitter採用が増えています。

リファラル採用の強化をプロジェクトとして進めているため、要因は複合的ではあるものの、Twitterでの会社知名度の向上は採用力アップにつながった取り組みの一つです。

詳しい取り組みはこちらでも紹介されています。

③広報・PRへの波及効果

SNSにおける企業のブランディングにより、広報やPRへの波及効果を得ることも可能です。

日々の情報発信により、社員の「顔」の認知が高まってくると、業界のセミナーなどへの登壇依頼も増えます。また、SNSでの露出と併せて企業の認知度が高まるにつれて、メディアからの引き合いも増えていきます。

自社のユニークな取り組みは、社内制度ルールであっても積極的にSNSで発信していくことが、企業ブランディングのコツです。自社の取り組みがマスメディアなどリーチ数の大きいメディアで取り上げられれば、認知度をさらに高められます。

株式会社ベーシックでは、「ゴールデンウィークに休暇を取るかどうかを選択制にする」という取り組みをTwitter上で発信しました。

この投稿がきっかけとなり、テレビ東京のワールドビジネスサテライトでの露出を獲得しています。
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https://basicinc.jp/1917403

ferretを運営する株式会社ベーシックの取り組みや、SNSでの情報発信を推進するコツについては前回記事で詳しく紹介しています。今回の内容と併せてぜひご覧ください。

未来の見込み顧客との関係性を「同時並行」で育てる。

開始直後から費用対効果が見えやすい顕在層向けのリスティング広告などに比べ、SNSはコツコツ型の取り組みです。しかし、いいね!やコメントには現れなくても、水面下の印象は少しずつ積み重なっています。

潜在層の裾野は広いため、SNSを通じた情報発信により、未来の膨大な見込み顧客の認識を同時並行で着々と育てていくことが可能です。また、SNSで企業の雰囲気が伝わると、採用力の強化にもつながります。

SNSで社員の「顔」を思い出してもらえるような取り組みを行い、個の時代における新しい企業ブランディングを成功させましょう。

基礎からわかる BtoBマーケティング実践ガイド【2022年最新版】

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