毎朝ひとつ、BtoBマーケ観を更新するferretのツイート連載を一本の記事にまとめた「One day, One UPDATE.」

今回のテーマは「空気を捉えるマーケティング」について。

日夜自社サービスと向き合い続ける宿命のマーケターは、往々にして視点がマニアックになりがちです。BtoBマーケティングアカデミーでは以前「マーケターがPR視点を持てば鬼に金棒」という記事を掲載しましたが、その一番の理由はメディアやそれを通して社会と日々向き合う広報・PRならではの「マクロ視点」の獲得にあります。

広報・PR的な「社会に対するマクロ視点」を持てば、受け手がどのような気分・前提意識なのかを把握でき、その「気分」に向けて確度の高いメッセージ設計ができます。すると当然、多くの人に受け入れやすい角度からメッセージを刺し込むことができるので、マーケティング精度も上がります。

マクロ視点でメッセージを考えるコツ

広報・PR的な「社会に対するマクロ視点」で考える一番簡単はコツは、「その時期、受け手はどんなニュースに囲まれているか」から気分を想定すること。事件や自然災害などの突発的なニュースは想定できませんが、毎年繰り返される恒例ネタは多くあります。たとえばここ数年ですと、夏は毎年熱中症の話題で持ちきりですが、8月後半には早くも乾燥の話題が出始めます。

各誌の去年の「過去問」をチェック

ここ数年、8月のニュースは「熱中症」づくめ。では具体的にどんなテーマが流行っているのだろう?と思ったら1年前の雑誌のバックナンバーを見てみましょう。たとえばちょうど一年前のananの特集は「腸活」でした。夏バテ対策にも、対症療法ではなく本質的な対策をしたいという社会の気分が読み取れます。

同じように、1年前のライフスタイル誌リンネルを紐解くと「おうち緑化」という切り口が。一般化する在宅ワークに涼感をもたらす暮らしの知恵が求められているということでしょうか。もし自社サービスのブランドカラーが「緑」なら、おうち緑化文脈のひとつとして提案できますね。

SNSのトレンドからヒントを得る

例年、7月下旬からしばらくはTwitter上でも「夏休みネタ」が盛り上がります。「夏休みの宿題」「自由研究」文脈に合わせて、自社のサービス領域に関する大胆で手の込んだ調査系コンテンツを仕込むなどすれば「面白いブランドだな」という印象とともに興味を持って読んでくれる確率は高まりそうです。

コロナ禍を受けたここ最近のブームもあり、夏休み時期にはアウトドアネタが盛り上がりますが、続く9月も行楽シーズン。つまり、8-9月にかけては日本全体は「お出かけモード」。そんな気分に合わせて、自社サービスを絡めたワーケーションTipsなどのコンテンツは喜ばれそうです。

このように何か企画やメッセージを考える際には、自社サービスの視点を一旦離れて「社会の文脈・空気感」から考えてみるというアプローチが有効です。

ferretの新連載企画「BtoBマーケティングアカデミー」を要チェック!

ferretではこれからBtoBマーケティングを志すマーケターに向けての新連載「BtoBマーケティングアカデミー」を連載中。BtoBに特化したマーケティングツール『ferret One』の顧客支援を通じて得た生のマーケノウハウを、新たに体系立てて読者にお届けしていきます。

ビジネスの動力は、若手の「手」でつくる。BtoBマーケティングアカデミー

ビジネスの動力は、若手の「手」でつくる。BtoBマーケティングアカデミー

先輩のように瞬時の切り返しトークはできなくても、それをコツコツとコンテンツ化することはできる。全ての「打ち手」を積み立てられる。資産運用のように、どんどん成果が膨らんでいく。それが、BtoBマーケティングの魅力。

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