毎朝ひとつ、BtoBマーケ観を更新するferretのツイート連載を一本の記事にまとめた「One day, One UPDATE.」

今回のテーマは「オウンドメディアで『言葉を育てる』こと」について。

ブランディングとは最終成果物のスローガンやロゴデザインはもちろん大事ですが、それよりもそこに至る社員を巻き込んだ議論の過程が大事。改めて皆で「私たちのブランドの本質価値とは」の議論を深めることでカルチャー醸成が進みます。

そしてこれは、社員を巻き込んでオウンドメディアを作る過程にもあてはまります。オウンドメディアをやってみて気づく意外な副産物として多くの企業が挙げるのが、企業文化の醸成なのです。

オウンドメディアの記事は外注もできますが「記事の独自性・専門性」を確保する観点からも社員による署名記事がオススメです。記事を通して社員に指名で相談がくるきっかけにもなりますし、何より社員自ら言語化する過程で副産物として生まれる「企業カルチャー」が集積するとブランドになります。

オウンドメディアで「言葉を育てる」

企業カルチャー醸成の観点でオウンドメディア運営する際にぜひ取り組みたいのが「言葉を育てる」ということ。社員が書いた記事のふとした言い回しの断片が、意外と本質を突いた表現になっていることも。いくつか気になるフレーズはピックアップして、タイトルや見出しに意識的に使うようにしましょう。

LEON(主婦と生活社)の「ちょいワルオヤジ」や美STORY(光文社)の「美魔女」など、購読者向け=エンゲージの高い雑誌メディアでは積極的に誌面の核となり、また時代のシンボルともなる言葉を打ち出しています。言葉を育てることで、読者との絆が育ち、またコミュニケーションスピードも上がります

育てるべき言葉の条件とは

育てていくべき言葉を選ぶ際には「エッジの強さ×奥行き」を尺度にしましょう。エッジが強くなると対象が狭くなりがちですが、それでは出番が限られ、メディアの「顔」として育てづらい。また、その言葉を軸としたコラボやタイアップ企画も奥行きの広い言葉の方が柔軟に展開しやすいでしょう。

BtoB領域で言葉を育てた実例としてはサイボウズの「ざんねんな情報共有」があります。「ざんねんな」と問題をチャーミングに捉えたエッジの効いた言い回しにしながら、その対象範囲は広い。そしてその「ざんねんさ」の反対側に、そっくりそのまま社員の情報共有サービスであるGaroonのベネフィットが収まっているという建て付けになっています。

オウンドメディアで育てた言葉の延長線上に、自社サービスのベネフィットがチャーミングに収まる。そんなゴールをイメージしながら、意識的に「言葉を育てる」オウンドメディア運営を始めてみてはいかがでしょうか。

▼オウンドメディアの基礎知識から、具体的ノウハウまで解説!

ゼロからわかる オウンドメディア 立ち上げガイド

ゼロからわかる オウンドメディア 立ち上げガイド

オウンドメディアの立ち上げに欠かせない基礎知識から、具体的なノウハウまでを解説した資料です

ferretの新連載企画「BtoBマーケティングアカデミー」を要チェック!

ferretではこれからBtoBマーケティングを志すマーケターに向けての新連載「BtoBマーケティングアカデミー」を連載中。BtoBに特化したマーケティングツール『ferret One』の顧客支援を通じて得た生のマーケノウハウを、新たに体系立てて読者にお届けしていきます。

ビジネスの動力は、若手の「手」でつくる。BtoBマーケティングアカデミー

ビジネスの動力は、若手の「手」でつくる。BtoBマーケティングアカデミー

先輩のように瞬時の切り返しトークはできなくても、それをコツコツとコンテンツ化することはできる。全ての「打ち手」を積み立てられる。資産運用のように、どんどん成果が膨らんでいく。それが、BtoBマーケティングの魅力。

Twitterにて、インスピレーション投稿も配信中!

また同時に、通勤電車や在宅ワークの始業のお供として、平日毎朝8:00にBtoBビジネスをテーマとするモーニングツイートを配信中。毎朝一つずつ、読者に「気づき」をお届けします。気になる方はferretの公式Twitterアカウントをフォロー!

無題.jpg