株式会社インテージは、全国約6,000店舗より収集している小売店販売データをもとに、日用消費財の中で何がより売れたかを、推定販売金額の伸びから振り返る「2022年、売れたものランキング」を発表しました。

1位となった検査薬は、昨年同時期比で277%と大幅に数字を伸ばしました。その主因となったのがコロナ用の抗原検査キットです。同じくコロナ関連で売れたのが市販薬。5位口腔用薬は136%、8位鎮咳去痰剤も123%、13位総合感冒薬(113%)も数字を伸ばしてます。

2022年の金額前年比 上位ランキング.png
(インテージの資料をもとにferret編集部作成)

マスクで隠れる部分の化粧品で、昨年の販売に苦戦していた口紅ほほべには外出増やマスク緩和もあってか、4位・口紅145%、12位・ほほべに114%と復調の気配が見えてきました。

2位オートミールは、コロナ禍で最も売り上げを伸ばした商品の1つと言っても過言ではないでしょう。前年比156%ですが、コロナ前の2019年と比べると1280%。わずか3年で市場が10倍以上にまでなりました。

コロナ太り対策や腸活などの需要を取り込んで女性を中心に愛用者も増えたほか、水を加えて加熱させお米のようにして食べる米化など使用方法の拡大により、朝食だけでなく昼食や夕食でも食卓に並ぶなどしています。

そして、今年注目のトレンドになりそうなのが、15位のサラダ油・天ぷら油(113%)です。
この商品は売り上げ容量が6%も落ちているにもかかわらず、販売金額は10%以上も増えています。この理由は値上げによる影響とみられます。食品・日用雑貨の中で食用油は最も値上げが顕著な商品の1つで、一般に広く使われているキャノーラ油の店頭販売価格は、今年10月の時点で本格的な値上がりが始まった2020年平均と比べて1.8倍になっています。

値上げについては、今後も続いていくことが予想される中で、どのような影響が出てくるか注目されます。

企業プレスリリース詳細: withコロナを象徴? 「2022年、売れたものランキング」

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