プロが作ったデザインはセンスが良く注目を集めるものが多くあります。プロの多くが使うソフトウェアとして一般的なものが、Adobe社のPhotoshopやIllustratorです。写真や画像を主に編集する目的としてPhotoshop、Illustratorはその名の通り、デザインやイラストを作るためのソフトウェアです。

使いこなすのが難しく、初めての方にはハードルが高いと思われがちなIllustratorですが、さまざまな機能をうまく使うことで、素晴らしい作品を作ることができます。

本記事では、プロが使うIllustratorのテクニックの数々をご紹介します。ぜひ活用し良い作品作りに役立ててください。

Illustrator使いこなしのポイントとは

Illustratorを使って、良い作品を作るポイントはどういう点でしょうか。

・ペンツールでベジェ曲線をきれいに描く
・ショートカットキーを使う
・デッサン力をつける

以前はIllustratorを使う上で、最も基本で大事なことだと言われていたのが「ペンツールでベジェ曲線をきれいに描く」です。ベジェ曲線というのは、複数のポイントを決めるとその間で自動計算したラインが引かれるというもので、手でラインを引くのとは全く違い、慣れないかぎり最初はうまくいきません。

しかし、慣れれば定規やコンパスでは引けない繊細なラインが引けるようになります。

次に「手のひらツール」にはスペースキー、といったようなショートカットキーがIllustratorにはたくさん設定されていて、さまざまな機能が割り当てられています。これらを覚えることで効率アップにつながります。

最後に、グラフィックソフト全体に言えることですが、描くことでデッサン力をつけましょう。どれだけソフトを使いこなしても、やはり大切なことはデッサン力です。

プロが使うIllustratorのテクニックをご紹介

趣味などでイラストを描いたりデザインを作ったりすると、誰でも「プロのようにきれいなものを作ってみたい」などと思うでしょう。

初心者の方が使うものとは全く違う特別なソフトウェアをプロが使っているわけではありませんし、特別なソフトウェアを使ったからと言って、すぐに初心者がプロのように美しい作品を作れるわけではありません。

作品がプロであると言われるゆえん、その一つがプロならではのテクニックです。この章ではプロが使うIllustratorのテクニックのいくつかを紹介します。

メッシュの使いかたによる複雑なグラデーション描画　

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例えば、コーヒーカップや花瓶など光の加減でゆるやかなグラデーションのかかったデザインがあるでしょう。こういったものに対しては、オブジェクトを細かくパーツごとに選択して「グラデーションメッシュ」を使うと良いでしょう。

ブレンドツールやメッシュを使った炎の描画

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炎を描くというのは難しいものですが、ペンシルツールなどで形を描き、それにブレンドツールやメッシュで加工することで比較的簡単に描くことができます。流れとしては個々の炎の形をペンやペンシルで描き、それを加工するという手順です。

グラデーションメッシュを使った花のイラスト

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自然界の植物はさまざまな色に美しく彩られており、Illustratorでそれを実現するにはグラデーションメッシュが必要。方法としては楕円を作成した上で形を変化させ、花びらを作ります。そして、それを選択しグラデーションメッシュを使って色の濃淡をつけていきます。また中心の花序なども別途つくり最後に組み合わせて完成です。

エフェクトを使った文字のデザイン

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文字のデザインに使える方法として、エフェクト処理をかける方法があります。ロープなどのパターンを使った文字の場合、最初にパターンを作成した上で、パターンブラシを使って描きます。その上で、シェイドツールを重ね合わせて調整を行います。

オブジェクトの中心ガイドを簡単に引く小技

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オブジェクトの中心ガイドがあると、デザイン描画はスムーズです。そこで、オブジェクトの中心ガイドを簡単に引くには、以下のような手順で行うと便利です。

1. 定規を表示
2.	オブジェクトをドラッグして移動するとガイドが引かれる
3.	ガイドを選択して、「整列」パネルから「アートボードに整列」をクリック
4.	整列で水平と垂直両方の整列を行う