マーケターは戦略・施策を考える時間が無い!【ベーシックの調査】
株式会社ベーシックは、20~50代のマーケター471名を対象に、「マーケターの働き方調査」を2019年5月28日~31日にかけて実施しました。
この調査により、マーケターは施策の実行に追われていて、戦略・施策を考える時間が十分にとれていないことが浮き彫りになりました。
調査結果やマーケターから寄せられたコメントから、マーケターの働き方・業務改善について考えていきます。
参考:
20〜50代のマーケター471名を対象に「マーケターの働き方調査を実施」 7割のマーケターが 「戦略 / 施策を考える時間」を増やしたいと回答!
マーケターの業務用時間配分は「戦略」「施策の実行」が多い
「代表」「役員」「部長」「マネージャー」「一般社員」といった役職別に、1週間あたりの業務の割合を尋ねた質問では、役職が上がるにつれ、「戦略/施策を考える時間」に多くの時間を使っているという結果となりました。
引用:
20〜50代のマーケター471名を対象に「マーケターの働き方調査を実施」 7割のマーケターが 「戦略 / 施策を考える時間」を増やしたいと回答!
一般社員になるにつれ「戦略」にあまり時間を割けず、「施策の実行にかかっている時間(LP制作)」「施策の検証(データ収集)」や「その他(打ち合わせ・社内調整など)」に追われていることが見えてきました。
「戦略/施策を考える時間」を増やしたい
次に、マーケターが「増やしたい時間」について、アンケートをとりました。
「戦略・施策を考える時間を増やしたい」と回答したユーザーは76%でした。
「戦略/施策を考える時間を増やしたい」を回答した人のコメント(抜粋)
・日々の運用に追われ、市場やトレンド、マクロを意識してドラスティックな施策を考える時間が取りたい。(20代 一般社員)
・施策の実行や効果検証を自分以外にもできるようにして自分自身は戦略/施策を考える時間をもっと増やして斬新な戦略施策を実行に移したい(50代 部長)
・強制的にでも戦略構築の時間を確保できる様にしたい。(40代 一般社員)
減らしたいのは「施策の実行にかかっている時間」
次に、時間を減らしたいと思っている業務についてアンケートをとりました。
「戦略・施策を考える時間を減らしたいと思うか?」という質問には、思わないという回答が89.4%でした。「施策の実行にかかっている時間を減らしたいと思うか?」という質問には、55.6%が「思う」と回答。「効果検証にかかっている時間を減らしたい」と答えたのは29.7%、「外注先との打ち合わせの時間を減らしたい」と答えたのは36.3%という結果に。
20〜50代のマーケター471名を対象に「マーケターの働き方調査を実施」 7割のマーケターが 「戦略 / 施策を考える時間」を増やしたいと回答!
「施策の実行にかかっている時間を減らしたい」と回答した人のコメント(抜粋)
・実務(WEB制作やメディアの記事作成等)に追われがちだが、もっと考えることに時間をかけたい。(30代 マネージャー)
・施策実行に時間がかかりすぎている。自動化したいポイントがいくつかある。効果検証は時間がかかっている上にあまり検証しきれていない。ここも改善したい。(40代 部長)
マーケターが使っているツールの数は二極化傾向に
昨今は多くのマーケターが様々なツールを使ってマーケティング分析をしています。
マーケターに、ツールの数について尋ねたところ、53%のマーケターが「利用してない」「1~2個のツールを使っている」という回答でしたが、15%のマーケターは「5個以上のツールを使っている」と回答。
ツールについては、ほぼ未使用のマーケターと、複数のツールを使うマーケターの二極化となっています。
5個以上のツールを使っている人のコメントを見ると、ツールに満足しているわけではないことが分かりました。
「ツールを5個以上使用している」と回答した人のコメント(抜粋)
・複数のツールを組み合わせて分析しないといけないシチュエーションが多く、操作やデータ管理、管理が煩雑になってしまい、集中力も削がれる。(20代 一般社員)
・機能面で特に不満はないが、バラバラのツールをまとめたい気持ちもある。(20代 一般社員)
・それぞれの利点が違うため複数使っているが、できれば数を減らしたい。(20代 一般社員)
多くツールを使っている人が、ツールを使いこなせているかというと、そうではないようです。
マーケターのツールに対する満足度は低い
ツールを使っている人に「ツールの満足度」を5段階評価で回答してもらいました。
1~2が20%、過半数以上が「3」、4~5と答えた人は20%でした。
3と回答したマーケターでも、自由回答を見ると「使いこなせていない」と感じている人が多い結果に。
「3」と回答したマーケターのコメント(抜粋)
・ツールの使い方が複雑で本来の機能を使いこなせていない(30代 一般社員)
・ツール間の連携ができないものもあり、アナログ的にデータをマージしなければならないものもあるため手間がかかる。(40代 マネージャー)
日々課題に追われているマーケターが、戦略検討の時間をとるには?
今回の調査では、「施策の実行」に追われ、「戦略・施策検討のための時間」があまりとれない、業務をより良くするためのツールなのに使いこなせていない、といったマーケター側の課題が見えてきました。
マーケターにとっては、自動化できるところはできるかぎり自動化し、なるべくツールの数を絞ることが、業務改善の鍵となりそうです。
イマドキ男子のメディア接触行動が明らかに【インテージの調査】
スマートフォンを中心とした生活をしているであろう「イマドキ男子」。その実態はどのようなものなのでしょうか。株式会社インテージの調べによって彼らの行動が明らかになりました。
今回の調査ではテレビ広告の分野で使われることの多い性年代区分「M1」(20~34歳男性)を分析対象とし、この中で20代前半(20~24歳)を「イマドキ男子」と定義しています。この「イマドキ男子」を「M1」全体と比較することで、「イマドキ男子」の特徴が見えてきました。
クラウドサービスやテレワークの活用が進み始める【総務省調査】
総務省は、平成30年(2018年)の「通信利用動向調査」の結果を公表しました。この調査では、通信サービスの利用状況、情報通信関連機器の保有状況などが調査され、世帯(全体・構成員)と企業の通信事情がわかります。
今回の調査ではAI・IoT等によるデジタルデータの収集・利活用が少しづつ進んでいることがわかりました。そのほかにもクラウドサービスの利用や、副業が解禁されていく中で活用が期待されるテレワークの利用を企業が推進していることが判明しました。
2019年の日本の広告費成長率は?【電通の世界の広告費成長率予測】
電通の海外本社「電通イージス・ネットワーク」は、世界59カ国・地域から収集したデータに基づき、「世界の広告費成長率予測」を発表しました。2019年の世界の広告費成長率は3.6%(2019年1月の前回予測は3.8%)、2020年は4.1%(前回予測は4.3%)と予測されています。これは2010年から11年連続の成長見通しで、引き続き安定的な成長が続き2019年の予測成長率を上回り、2018年の成長率(実績)4.3%のレベルまで回復する見通しです。
- マーケティング
- マーケティングとは、ビジネスの仕組みや手法を駆使し商品展開や販売戦略などを展開することによって、売上が成立する市場を作ることです。駆使する媒体や技術、仕組みや規則性などと組み合わせて「XXマーケティング」などと使います。たとえば、電話を使った「テレマーケティング」やインターネットを使った「ネットマーケティング」などがあります。また、専門的でマニアックな市場でビジネス展開をしていくことを「ニッチマーケティング」と呼びます。
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