Webメディア運営企業8社の株主総会資料まとめ
6月は3月度決算の企業による株主総会が集中して行われます。
企業の株主だけでなく、業界の中で注目されている企業がどのように決算の内容や今後の方針を語るのかは気になるところでしょう。
今回は、6月に株主総会開催されるWebメディア運営企業8社をまとめて紹介します。
オウンドメディアのマネタイズに悩んでいる方や、Webメディアの運営に興味がある方は株主向けに開示されている情報をチェックしてみるのもいいでしょう。
参考:
[株主総会集中日の決まり方 | リサーチ | 大和総研グループ] (https://www.dir.co.jp/research/report/esg/esg-news/12051801esg-news.html)
6月株主総会開催のWebメディア運営企業まとめ
Webメディアを運営している企業のなかでもメイン事業としてメディアに取り組んでいる企業を中心に、6月開催の株主総会に用いられた資料を紹介します。
ITmediaやぐるなびなど、Webメディアを運営している企業の中には株式上場を果たしている企業も多くいます。株主総会では3月の決算情報だけでなく、業界の動向や今後の方針が語られるので資料をチェックしてみるのもいいでしょう。
参考:
[株主総会スケジュール|日経電子版] (http://www.nikkei.com/markets/kigyo/money-schedule/soukai/?ResultFlag=1&SearchDate1=2017%E5%B9%B406&SearchDate2=%E9%81%B8%E6%8A%9E%E3%81%AA%E3%81%97)
1.ITmedia:アイティメディア株式会社
2016年度売上高:44億5千万円(前期比1.7%増)
親会社の所有者に帰属する当期利益:4億7千万(前期比19.0%減)
アイティメディア株式会社では、IT関連のニュースメディアである「ITmedhia」のほか、ITエキスパートのためのソシューションメディアの「@IT」ネットで話題となっているニュースを取り上げる「ねとらぼ」など10以上のメディアを運営しています。
2016年度は連結子会社化した発注ナビ株式会社及びナレッジオンデマンド株式会社の売上が寄与して増収となりましたが、本社移転及びリードジェネレーション事業への投資により利益は前期比12.8%の落ち込みを見せました。
招集通知ではメディア広告及びリードジェネレーションにより獲得したそれぞれの売上高及び、事業の課題感を明らかにしています。
課題としてスマートフォンなどのスマートデバイスからの流入拡大やインターネット広告の手法の多様化などを挙げています。
参考:
株主・投資家情報 | アイティメディア株式会社
2017年3月期 決算短信〔IFRS〕(連結)|アイティメディア株式会社
2.価格.com、食べログ:株式会社カカクコム
2016年度売上高:450億9千万円 (前期比9.2%増)
親会社の所有者に帰属する当期利益:14,8億4千万円(前期比13.3%増)
価格比較サイト「価格.com」や、飲食店の口コミサイト「食べログ」を運営するカカクコムでは、第20回定時株主総会にあたって招集通知及び議決権行使結果集計報告をWeb上で公開しています。
2016年度はメイン事業の1つである価格.com事業がデジタルコンシューマー機器の不振により減収となったものの、食べログ事業や「スマイティ」などの新興メディア事業の増収がカバーする形となりました。
招集通知では2017年3月に価格.comの月間利用者数が5,275万人になり、事業として堅調に成長を遂げていることを説明しています。
また、食べログやスマイティなどの他のメディアについてもそれぞれ昨年度の動向を解説しています。
参考:
招集通知 | 株式会社カカクコム
IR・投資家情報 | 株式会社カカクコム
カカクコム2017年3月期決算説明資料 |カカクコム株式会社
3.ぐるなび:株式会社ぐるなび
2016年度売上高:369億8千万円 (前期比6.8 %増)
親会社の所有者に帰属する当期利益:4,8億円(前期比9.9%増)
飲食店のネット予約サイト「ぐるなび」を運営している株式会社ぐるなびでは、第28回株主総会にあたって収集通知として51ページにも及ぶ資料を公開しています。
2016年度は訪日観光客向けのサービス「ぐるなび外国語版」を通した飲食店への訪日外国人受入態勢整備の支援事業などが成功し、増収となりました。
株主総会の収集通知からはメディア事業から、飲食店販促支援事業や飲食店の多角化支援など、より大きな領域で事業を拡大していることがわかります。
参考:
株主総会|株式会社ぐるなび
決算概要|株式会社ぐるなび
4.ハッカードールなど:株式会社ディー・エヌ・エー
2016年度売上高: 1,438億1千万円 (前期比0.1 %増)
親会社の所有者に帰属する当期利益:308億3千万円 (前期比172.2%増)
Mobage(モバゲー)やゲーム・アニメに特化したニュースアプリ「ハッカードール」などを運営している株式会社ディー・エヌ・エーでは、2016年までメイン事業の1つとして「MERY」や「WELQ」といったメディアを展開していました。
ですが、2016年に「WELQ」内の記事における情報の信憑性や著作権侵害が指摘されたことで、同サイト及び運営していた10のメディアを閉鎖しています。
それに伴いキュレーションメディア事業に関しては損失となりましたが、スポーツ事業などの増収により売上高は前期比0.1%増に着地しています。
また、欧米子会社の解散と清算の進捗により、純利益が大きく押し上げられました。
決算短信ではキュレーションメディアにおける営業損失が明らかにされ、『第19回定時株主総会招集ご通知に際してのインターネット開示事項』でも、キュレーションメディアによる損失に関して注記を加えています。
参考:
株主総会 | 株式会社ディー・エヌ・エー【DeNA】
第19回定時株主総会招集ご通知に際してのインターネット開示事項|株式会社ディー・エヌ・エー
決算短信 | 株式会社ディー・エヌ・エー【DeNA】
5.All About:株式会社オールアバウト
2016年度売上高: 103億7千万円 (前期比33.8%増)
親会社の所有者に帰属する当期利益: 2億3千万円(前期比-)
暮らしに関連した情報発信を行うメディア「All About」では『第25回定時株主総会招集ご通知』として、事業報告を行っています。
2016年度の売上高は103億7千万となり、直近3年間で売上高を伸ばし続けています。
アプリの受託事業で大型案件が発生しなかったことによる減収を、ネットワーク広告を中心とした広告事業の増収が補う形となりました。
メディア事業の強化として、外国人向けの日本総合情報サイト「All About Japan」や外部メディアと連携したメディア「citrus(シトラス)」の開設を挙げています。
参考:
[株主総会|オールアバウト] (http://corp.allabout.co.jp/ir/library/meeting.html)
決算短信|オールアバウト
6.弁護士ドットコム:弁護士ドットコム株式会社
2016年度売上高: 16億6千万円 (前期比48.6%増)
親会社の所有者に帰属する当期利益: 2億6千万円(前期比44.0%増)
無料法律相談や弁護士の検索が行えるポータルサイト「弁護士ドットコム」を運営する弁護士ドットコム株式会社では、第12回定時株主総会にあたって招集通知上で事業報告を掲載しています。
有料会員数や有料会員登録弁護士数が順調に増加したことで第12期(2016年度)の売上高は16億6千万円となり、第10期と比べて2倍以上の売上高となりました。
招集通知上での事業報告では今後の事業拡大のためには収益基盤の強化が課題として挙げられています。
また、システムの安定やセキュリティの強化など、会員から取得する情報の重要性が高いメディアとしての取り組みも注目すべきでしょう。
参考:
[株主総会関連資料 - IRライブラリ |弁護士ドットコム株式会社] (https://corporate.bengo4.com/ir/library/stockholder_meeting/)
2017年3月期 決算説明資料|弁護士ドットコム株式会社
7.mixi:株式会社ミクシィ
2016年度売上高: 2,071億6千万円 (前期比0.8%減)
親会社の所有者に帰属する当期利益: 598億7千万円(前期比1.9%減)
ソーシャルネットワーキングサービスの「ミクシィ」を運営するミクシィ株式会社では、第18期株主総会にあたっての招集通知上で事業報告及び連結計算書類を公開しています。
2016年12月には「モンスターストライク」を映画化し、チケットフリマサービス「チケットキャンプ」や写真・動画共有サービス「家族アルバム みてね」など新規のサービスをリリースしている中、売上高は2071億6千万と前年同月比0.8%減の決算となりました。
参考:
IR・投資家情報|株式会社ミクシィ
決算説明会資料|IR関連資料|IR・投資家情報|株式会社ミクシィ
8.Yahoo!ニュースなど:ヤフー株式会社
https://chiebukuro.yahoo.co.jp/
2016年度売上高: 8,537億3千万円 (前期比30.9%増)
親会社の所有者に帰属する当期利益: 1,365億9千万円(前期比20.4%減)
Yahoo!Japanを運営するヤフー株式会社では、第22回定時株主総会として招集通知のほか事業概要ビデオや成長戦略プレゼンテーション資料を公開しています。
2016年度はYahoo!ショッピング及びLOHACOの取り扱い高が急上昇したことで大きな増収となりました。
一方で、連結子会社であるアクスル株式会社の物流センター火災の影響の被害が当期利益に影響を及ぼしています。
株主総会にあたっては他にも、2017年6月20日の当日に、ホームページ上で株主総会の様子をライブ中継するなど透明性の高い情報公開を行っています。貸借対照表や監査報告書も招集通知上で閲覧できるので興味がある人は合わせて確認してみましょう。
参考:
株主総会 - 株式情報 - IR情報 - ヤフー株式会社
決算説明会資料 - IRアーカイブス - IR情報| ヤフー株式会社
- リードジェネレーション
- リードジェネレーションとは、自社の商品やサービスに興味を示す見込客を獲得することです。狭義ではそのような見込客の個人情報を取得することを表し、広義ではそのように獲得した見込客を、より実際に購入に結び付ける行為を指します。
- 広告
- 広告とは販売のための告知活動を指します。ただし、広告を掲載するための媒体、メッセージがあること、広告を出している広告主が明示されているなどの3要素を含む場合を指すことが多いようです。
- リードジェネレーション
- リードジェネレーションとは、自社の商品やサービスに興味を示す見込客を獲得することです。狭義ではそのような見込客の個人情報を取得することを表し、広義ではそのように獲得した見込客を、より実際に購入に結び付ける行為を指します。
- デバイス
- デバイスとは「特定の機能を持つ道具」を表す語で、転じてパソコンを構成するさまざまな機器や装置、パーツを指すようになりました。基本的に、コンピューターの内部装置や周辺機器などは、すべて「デバイス」と呼ばれます。
- インターネット
- インターネットとは、通信プロトコル(規約、手順)TCP/IPを用いて、全世界のネットワークを相互につなぎ、世界中の無数のコンピュータが接続した巨大なコンピュータネットワークです。インターネットの起源は、米国防総省が始めた分散型コンピュータネットワークの研究プロジェクトARPAnetです。現在、インターネット上で様々なサービスが利用できます。
- 広告
- 広告とは販売のための告知活動を指します。ただし、広告を掲載するための媒体、メッセージがあること、広告を出している広告主が明示されているなどの3要素を含む場合を指すことが多いようです。
- 口コミ
- 「口頭でのコミュニケーション」の略で、消費者の間で製品やサービスの評価が伝達されることです。 一方で、不特定多数の人々に情報が伝達されることをマスコミと使われます。
- ページ
- 印刷物のカタログやパンフレットは、通常複数のページから成り立っています。インターネットのホームページもまったく同じで、テーマや内容ごとにそれぞれの画面が作られています。この画面のことを、インターネットでも「ページ」と呼んでいます。ホームページは、多くの場合、複数ページから成り立っています。
- アプリ
- アプリとは、アプリケーション・ソフトの略で、もとはパソコンの(エクセル・ワード等)作業に必要なソフトウェア全般を指す言葉でした。 スマートフォンの普及により、スマートフォン上に表示されているアイコン(メール・ゲーム・カレンダー等)のことをアプリと呼ぶことが主流になりました。
- インターネット
- インターネットとは、通信プロトコル(規約、手順)TCP/IPを用いて、全世界のネットワークを相互につなぎ、世界中の無数のコンピュータが接続した巨大なコンピュータネットワークです。インターネットの起源は、米国防総省が始めた分散型コンピュータネットワークの研究プロジェクトARPAnetです。現在、インターネット上で様々なサービスが利用できます。
- アプリ
- アプリとは、アプリケーション・ソフトの略で、もとはパソコンの(エクセル・ワード等)作業に必要なソフトウェア全般を指す言葉でした。 スマートフォンの普及により、スマートフォン上に表示されているアイコン(メール・ゲーム・カレンダー等)のことをアプリと呼ぶことが主流になりました。
- 広告
- 広告とは販売のための告知活動を指します。ただし、広告を掲載するための媒体、メッセージがあること、広告を出している広告主が明示されているなどの3要素を含む場合を指すことが多いようです。
- ポータルサイト
- ポータルサイトとは、インターネットの玄関口となる巨大なWEBサイトのことを言います。 サイトが独自の情報を発信するのではなく、検索エンジンやリンク集を核として、ニュースや株価などの情報や、メールやチャットなどのユーザーがインターネット上で必要とする機能を提供しています。
- ページ
- 印刷物のカタログやパンフレットは、通常複数のページから成り立っています。インターネットのホームページもまったく同じで、テーマや内容ごとにそれぞれの画面が作られています。この画面のことを、インターネットでも「ページ」と呼んでいます。ホームページは、多くの場合、複数ページから成り立っています。
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