株式会社三越伊勢丹ホールディングスは2020年4月27日、2020年3月期月期の決算の見通しを発表。当期損益を70億円の黒字から110億円の赤字へ下方修正した。また、特別損失の計上および繰延税金資産の取崩しを行うことも明らかになった。

新型コロナウィルスによるインバウンド消費の急減少、国内の消費行動を自粛など

スクリーンショット 2020-04-27 18.26.24.png出典:株式会社三越伊勢丹ホールディングス

修正の理由として、新型コロナウィルスの世界的な感染拡大により訪日外国人の急減、日本国内も感染拡大
防止のために消費行動を自粛する動きが強まり、売上高が計画に対し大幅に悪化したため。

特別損失については、連結子会社が保有する店舗設備等において、現在の事業環境および今後の見通しを勘案し、減損損失約104億円を計上。また、連結子会社である三越伊勢丹において「繰延税金資産の回収可能性に関する適用指針」に従い、新型コロナウイルス感染拡大の今後の影響を踏まえ、回収可能性について検討し、繰延税金資産約 69 億円を取り崩すことにしたという。

リリース:特別損失の計上及び繰延税金資産の取崩しに伴う通期業績予想の修正に関するお知らせ