チャットボットの身近な事例

ここで、チャットボットの身近な事例を見てみましょう。

①ヤマト運輸

[図3]ヤマト運輸 LINEチャットボット

ヤマト運輸のLINEアカウントでは、「荷物問い合わせ」「配達時間変更・指定」などにチャットボットで対応しています。

荷物問い合わせナンバーを入力し、「時間指定」などこちらの要望を入力することでボットが自動回答で配達時間指定まで案内をしてくれます。

②ローソン

[図4]ローソン LINEチャットボット「あきこちゃん」

ローソンも同じくLINEで「あきこちゃん」というAIチャットボットを一般消費者向けに提供しています。

例えば「おすすめ商品は?」などと話しかけると、自動で今のおすすめ商品を回答してくれます。

③LOHACO

[図5]LOHACO チャットボット「マナミさん」

LOHACOはWeb上で、顧客からの問い合わせに対してAIチャットボットの「マナミさん」を提供しています。

こちらも例えば「おすすめ商品は?」などと話しかけると自動で答えを返してくれるほか、
「注文直後の確認・変更」「配達時間の変更」「領収書について」など顧客からよくある問い合わせについても自動回答に対応しています。

チャットボットの仕組み、機械学習との関係

前述した「ヤマト運輸」「ローソン」「LOHACO」のチャットボット事例は、いずれも「ユーザーから問い合わせがあったら自動で答えを返す」という仕組みになっています。

例えば、「おすすめ商品の問い合わせがあったら、商品を回答する」「価格の問い合わせがあったら、価格を回答する」「荷物ナンバーの問い合わせがあったら、それにまつわる情報を回答する」といったものです。

このように、Webサイト上に散在している様々な情報を取得する際に役立つ仕組みが「API」であり、Pythonを使えばその「API」を簡単に呼び出すことに役立ち、高度なチャットボットを作成できるのです。

[図]チャットボットのプログラム概要
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出典:チャットボットの基礎知識 | Tech Note

また、Pythonは近年、機械学習・深層学習の分野で必須知識になっていることも前述しました。
チャットボットにおいては、ユーザーとより自然な会話、正確な会話を実現するために、機械学習の手法を活用しているものもあります。この観点からも、Pythonはチャットボット開発に適する言語だと言えます。