一人の人に話しかけるように話す

ウェビナーの登壇者、プレゼンターはほとんどの場合、リアルなセミナーや説明会で登壇していた方がそのままその役割を担われていることかと思います。

  • 大きなリアル会場で数千人の聴衆を前にプレゼンしたことがある
  • 50人規模の説明会で毎週話をしている

こういったリアルなセミナー・説明会での実績や経験が豊富な方でも、*なぜかウェビナーだと「伝わらない」「共感を得られない」「そもそも聞いてもらえない」*とお感じの方が多いのです。

非常に簡単で単純な心の持ちようとテクニックだけで、もともとトークがうまい方であればあっという間に解決できる問題でもあるのです。

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その解決方法は、*「今の自分の話を熱心に聞いてくれている一人の人に話しかけるように話す」*ということです。

リアルな会場に人が集まって聞いてくれる普通のセミナーに比べて、ウェビナーだと会場に集ってくれている皆さんの顔も様子も見えません。WebカメラやPC内蔵のカメラに向かって、見えない群衆に向かって一人で話し続ける行為がウェビナーのプレゼンなのです。

これは慣れないと話ししづらいものなのですが、逆に考えると大勢の方の目線を意識せずに話すことができるので、緊張しやすい人にとっては逆に良い環境でもあります。

そして、例えば1時間のウェビナーを話すとして、全員が始めから終わりまで60分間見て聞いてくれているわけがありません。参加者は自分の聞きたいパートだけつまみ食い的に聞きにきています。

以下のような構成のウェビナーがあったとします。

  1. 皆さまのお困りごとについて
  2. それを解決する事例について
  3. その事例で使われている自社サービスの特徴について
  4. 自社サービスの価格について

1.と2. だけ聞きにきてる人、2. だけ聞きにきてる人、2. と4. だけ聞きにきてる人など、自分の興味のないパートのときはメールやSlackをしてたりTVを見てたりしてます。

なので、例え100人が入ってるウェビナーだろうと今の自分の話を聞いてくれてるのはそのうちの30人程度だろうと考え、その中で最も熱心に聞いてくれている人を一人イメージし、その人に1対1で話しかけるつもりで話すのです。

こうすることで、大勢に向けて演説をしているような肩の力が入ったプレゼンではなく、聞かれた質問に答えているような自然な話し方ができます。これが実はウェビナーでは大事で、大きな会場であればポジティブに作用する熱意あるプレゼンも、ウェビナーだと暑苦しくてうるさく聞こえてしまうのです。

PC画面から1時間以上、政治家の街頭演説のようなテンションの高いプレゼンが聞こえてくることを想像してみてください。
・・・・・・・・・・・・疲れちゃって見ていられませんよね?

ウェビナーでは、テンションが高すぎず低すぎず、ちょうど自分の話に興味津々の人からされた質問に喜んで答えるときのような自然なテンションがちょうどいいのです。

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