情報をわかりやすく見せるデータビジュアライゼーションコレクション「Data Viz Tool」とは?
近年、データビジュアライゼーションに非常に注目が集まっています。
データビジュアライゼーションはビックデータ活用法のひとつで、膨大で複雑なデータをグラフや図で分かりやすく表現する技術のことです。
さまざまな大量のデータが羅列されていても、専門家でない限りどのように活用すればいいのかわかりません。
そこで、大量のデータをビジュアライゼーションによって、今まで見えなかった関係性や特徴が見えるようになり、意思決定や課題発見の一助として活用することができます。
データを活用する動きが高まっているなか、データビジュアライゼーションを活用したいと思う機会が多くなっているのではないでしょうか。
今回は、データビジュアライゼーションのストックプロジェクトであるData Viz Projectの概要と活用方法をご紹介します。
なぜデータビジュアライゼーションに注目が集まっているのか?
画像引用元:pexels.com
データビジュアライゼーションは、グラフィック手法を用いることにより、目の前の相手にデータの内容を直感的に理解することができるようになります。
ビジネスの現場でも、プレゼンテーションをするときに文章で構成された長い文章を打ち込んでしまうことがありますが、冗長になりすぎると読みにくく、かえって説得力が落ちてしまうことがあります。
一方、分かりやすさは説得力を生み出し、情報の理解が早まることで、他人とアイデアを瞬時に共有でき、合意形成までにかかる時間がこれまで以上に短縮されます。
データビジュアライゼーションは情報の鮮度が重要であり、また文字よりもビジュアル化するためのコストがかかるといった理由で作成者側からは倦厭されることがあります。
しかし、データビジュアライゼーション自体が浸透し、制作に役立つツールが出揃ったことで、ビジネスの現場でも頻繁に活用されるようになりました。
その中のツールの一つが、Data Viz Projectです。
Data Viz Projectとは?
Data Viz Projectは、デンマークのコペンハーゲンに本部を置くインフォグラフィックエージェンシーのferdio社が公開している、データビジュアライゼーションのライブラリサイトです。
もともとはferdioの社内ツールとして、インスピレーションをストックしていたものですが、近年のデータビジュアライゼーションの人気を受けて公開したようです。
一口にデータビジュアライゼーションといっても、大量のデータをどのようにしてまとめていくかは、本来データのまとめ役であるデータサイエンティストの役割となります。
しかし、データサイエンティストが周りにいなくとも、Data Viz Projectがあれば、データを効果的に見せるためのアイデアを拝借することができます。
Data Viz Projectの使い方
スクリーンショット:2017年9月
それでは、早速Data Viz Projectの操作方法を確認しましょう。
まず、Data Viz Projectのトップページにアクセスします。
スクリーンショット:2017年9月
上部にはカテゴリが配置されているので、カテゴリからデータビジュアライゼーションの種類を選択することもできます。
Familyでは「Chart」「Plot」「Table」などの種類、Inputは数値で見せるための表の配置、Functionは「Comparison」(比較)・「Trend over time」(一定期間の傾向)などの見せ方別、Shapeはデータビジュアライゼーションの形から絞り込み検索を行えます。
スクリーンショット:2017年9月
もちろん、フリーワードでの検索も可能です。
例えば、「Design」というキーワードで検索をかけてみましょう。
スクリーンショット:2017年9月
すると、このようにデザインに関わるデータビジュアライゼーションが表示されました。
次に、気に入ったビジュアルのものをクリックして、詳細説明を確認します。
スクリーンショット:2017年9月
例えば、先ほど検索した中にビンの高さで数値を見える化したチャートがありますが、詳細説明画面では、使い方や使用例などが詳しく書かれています。
スクリーンショット:2017年9月
例で見ていったものはビンで飲み物の消費量を表すことができましたが、使用例を見てみると、パスタやギター、ワインや食べ物など、さまざまなものを、実物のイラストを活用して表すことができるということがわかります。
アイデアが浮かんだら、データビジュアライゼーションを作ってみよう
Data Viz Projectはあくまでもアイデア集なので、実際の作成までは行うことができません。
もしあなたがIllustratorやPhotoshopなどを使うことに長けているのであれば、借用したアイデアを元に今すぐデータビジュアライゼーションを作ってみましょう。
ただし、実際のところはIllustratorやPhotoshopを使ってグラフやチャートを作るというのは、敷居が高いものです。
そこで、アイデアが思い浮かんだら、オンラインでチャートを作成できるツールがあります。
それがRAWGraphsです。
スクリーンショット:2017年9月
RAWGraphsは、エクセルなどの表計算ソフトで用意したデータを、コピー&ペーストでデータビジュアライゼーションに変換してくれる、非常に便利なツールです。
ブラウザ経由で作成しますが、もちろんデータは安全に取り扱われます。
どのようなビジュアルモデルを使うかを決めることができますが、ここで先ほどData Viz Projectで思い浮かんだアイデアを再現していみましょう。
RAWGraphs側で必要な項目を追加したり削除したりすることもできます。
また、ベクターデータとしてダウンロードすることもできるので、あとでIllustratorなどを使って細かい修正を行うことも可能です。
まとめ
数字はビジネスの世界において極めて重要だ、という意見に反対する方は、おそらく少数でしょう。
ただ、エクセルの表を単に貼り付けただけでは、解読するのに時間がかかってしまいます。
直感に訴えかけ、合意形成までの時間やスピードを加速させるデータビジュアライゼーションは、ビジネスにおいて役に立つ手段になり得ます。
その中でも、多くのビジネスパーソンは、どのようにデータを見せれば多いか悩まれているのではないでしょうか。
Data Viz ProjectやRAWGraphsなどのツールを使って、説得力のあるデータビジュアライゼーションを作成してみましょう。
- データサイエンティスト
- データサイエンティストとは、ビジネスに役立つ情報を大量のデータの中から抽出し解析する職業です。
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- オンライン
- オンラインとは、通信回線などを使ってネットワークやコンピューターに接続されている状態のことをいいます。対義語は「オフライン」(offline)です。 現在では、オンラインゲームやオンラインショップなどで、インターネットなどのネットワークに接続され、遠隔からサービスや情報などを利用できる状態のことを言う場合が多いです。
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