SUCCESsの法則とは、プレゼンテーションで成功するための6つの要素をまとめたもので、「Simple」、「Unexpected」、「Concrete」、「Credible」、「Emotional」、「Story」を指します。

SUCCESsの法則6つの要素

SUCCESsの法則は、スタンフォード大学経営学部教授のチップ・ハースと、デューク大学社会企業アドバンスメント・センターのシニア・フェローであるダン・ハースの二人が2008年に発行した著書『アイデアのちから』の中で提唱した概念です。この本は、人や世の中を動かすアイデアの仕組みや成功するアイデアの6つの法則を紹介しています。

では、6つの要素について説明します。

1、単純明快であるという意味の「Simple」
誰もが、プレゼンテーションの内容を覚えられることが重要です。

2、意外性があることを指す「Unexpected」
意外性があることによって聞き手にインパクトを与え、日常の会話などで話題にしやすくなります。

3、具体的であることという「Concrete」
わざわざプレゼンテーションする必要性を、具体的な論拠や事例をあげて説明することで説得力を生みます。

4、信頼性の「Credible」。
プレゼンター以外の人の意見や推薦、過去の実績を示すことで信ぴょう性が増します。

5、感情に訴えるという意味の「Emotional」
データによる証明は大切ですが、もっとも重要なのは聴衆の感情に訴えかけることです。

6、物語性を表す「Story」
プレゼンテーションの内容を決定するまでの経緯などを交えて物語性を出すことで、内容がわかりやすくなりオリジナリティも増します。これは、感情に訴えることにもつながります。

必ずしも、これら6つの要素がそろっていなければならないわけではありません。しかし、この法則を踏まえた上でプレゼンテーションを組み立てると、成功の確率が上がるとされています。

会話例

SUCCESsの法則を参考にプレゼンの計画を立てた」
「この資料にSUCCESsの法則の要素を加えるともっと説得力が増すよ」