チームでサービスやプロダクトを生産的に作る時に欠かせないのが、プロジェクトマネジメント(プロジェクト管理)です。

実際に作業するのはメンバー各自ですが、"どのようにプロジェクトを進めていくか" "どれくらい進んでいるのか(ステイタス/状況確認)" を行うのはプロジェクトマネジャーの役割です。

そこで今回は、プロジェクトをきちんと遂行・成功させる上で重要な業務「プロジェクトマネジメント」の中でも、特にWebマーケティング業界で求められている『生産性向上』という点に的を絞って話を進めていきます。生産性向上を実現させるために必要な3つの手法をご紹介します。
  

1. アジャイル (Agile)

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アジャイルとは?

アジャイルとは、『素早い』『機敏な』という意味で、イテレーション(「反復」の意味)と呼ばれる短い開発期間を基本単位として採用するプロジェクトマネジメントの手法です。
PDCAを素早く回していくことで、開発スピードが上がるだけではなく、リスクを最小化することもできます。

もともとアジャイルは一連のソフトウェア開発手法をまとめて指すワードで、特定のプロジェクト管理手法を指すものではありませんでした。2001年に、アジャイルでの開発手法を行っていた17名が「アジャイルソフトウェア開発宣言」(Manifesto for Agile Software Development、通称アジャイル宣言)をまとめて、アジャイルに関する原則を文書化しました。

アジャイル型でプロジェクトを進めていくのには様々なバリエーションが存在しますが、基本的には次のように進めていきます。

1. エンジニアやデザイナー、レビュアー(お客様など)による少数精鋭のチームを作る

2. 開発範囲全体を俯瞰して、プロジェクトを概ね2週間程度で行えると思われる範囲に分割

3. 開発チームはその2週間単位のスケジュールの中で、要件定義、実装、テスト、レビュー、修正、リリースを実施

4. 全体をレビューして残っている業務プロセスを検討し、次なるフェーズ(2週間)に進む

こうした2週間単位のイテレーションを繰り返すことで、全体の完成度を高めていきます。
  

ウォーターフォールとアジャイルの違い

アジャイル型開発は、しばしば従来型のウォーターフォール型開発と比較されることがあります。

「滝」を意味するウォーターフォールは、その名のとおりプロジェクトの開始から終了までを一方向的に進めていくプロジェクトマネジメント手法です。
基本的に工程を戻っていくことはないため、サービスやプロダクトはプロジェクト立ち上げ当初に作り上げた要求仕様を忠実に実装する、という暗黙の前提があります。

当初の要求仕様どおりに進むということを前提としているので、契約時の責任の範囲が明確になる一方で、最初の要求仕様を策定する段階でミスや漏れがあった場合には仕様変更を行うための追加費用が発生したり、その場合に開発期間が伸びてしまう恐れもあります。

一方、アジャイル型開発の場合は、プロジェクトを取り巻く環境は変化するということが前提のため、イテレーションをくり返し行い、価値を最大化することに重きを置いています。
そのため、当初の全体計画どおりにプロジェクトが進むとは限りませんが、全ての関係者にとって「最大の価値がある」と思えるようなサービスやプロダクトが完成する傾向にあります。