*「転職を考えているものの、活かせるスキルが思い当たらない…」*と、自身のスキルに障壁を感じていることがあるかもしれません。
20代後半から転職を検討するのであればキャリアアップを目指すことも考える必要があります。

業種問わず仕事に活かすための知識やスキルはなにか?と模索しているという方もいるのではないでしょうか。スキルは実務や経験から身につくことが大半ですが、「資格」の取得は短期間でスキルを身につける手段として活用できます。

例えば、プロジェクトマネジメントの資格であれば、職種問わずプロジェクトの進行管理、人材マネジメント、予算管理などの知識やスキルを身につけられるでしょう。

今回は、プロジェクトマネジメントの資格の種類と、メリットを解説します。活かせるシーンも併せて紹介するので参考にしてみましょう。

そもそもプロジェクトマネジメントとは?

プロジェクトマネジメントとは、新規事業のリリース前段階やWeb制作、プログラミング開発など「ゴールまでの期間が定められている」プロジェクトの進行管理を行う業務です。

達成すべき目標に対して、適切に向かっているのか、さらに良い結果を生む方法はないか、プロジェクトを進行しながら適宜検証と改善を繰り返します。また、プロジェクトを進めるにあたって発生するコスト管理や、外部の意思決定者との関わりを持つこともプロジェクトマネジメントの業務に含まれます。

その為、前提としてプロジェクトに対する知見が必要です。
また、社内での進行管理から外部企業との関わりを円滑に行うためのコミュニケーションスキルも求められるでしょう。

プロジェクトマネジメント資格取得のメリット

プロジェクトマネジメントの資格は職種を問わないスキルゆえに、汎用性が高いのが最大のメリットと言えます。
実務に密接に関わる資格なので資格を取得することは、実務のスキルに繋がります。

また、後述するプロジェクトマネジメント資格の2種類は「国際資格」と「国家資格」であり、数ある資格の中でも難易度が高いことから取得者の割合も少ないため、「取得できた」ことによって、「スキルを有する」という根拠になるでしょう。

プロジェクトマネジメントの資格は、プロジェクトが発生する業務であれば職種を問わずに活用できます。転職を検討しているのであれば、プロジェクトマネジメントの資格のような普遍的なスキルを身につけるのも手段と言えます。

代表的なプロジェクトマネジメント資格の種類と特徴

次に、代表的なプロジェクトマネジメント資格である「PMP(プロジェクトマネジメント・プロフェッショナル)」「プロジェクトマネージャ試験」の特徴と試験の概要についてご紹介します。ご自身が身につけたい資格を検討してみてください。

PMP(プロジェクトマネジメント・プロフェッショナル)

資格の特徴

PMP(プロジェクトマネジメント・プロフェッショナル)とは、PMI(米国プロジェクトマネジメント協会)が認定するプロジェクトマネジメントに関する「国際資格」です。世界中で認知されている資格なので、国内外問わず活用できる資格と言えるでしょう。IT企業から建設業まで幅広い業種の方に活用されている資格です。

試験の概要

PMPの試験は、大卒以上の方であれば4500時間以上の経験と36ヶ月のプロジェクトマネジメント経験が必要です。その後、35時間の研修を受講し、PMIに試験の申請を行い受験します。合格後は、3年に1度継続的に更新の必要があり、常に知見とスキルを身につける必要があります。

プロジェクトマネージャ試験

資格の特徴

プロジェクトマネージャ試験とは、経済産業省が主催する国家資格の1つです。IT人材としての専門分野を持つシステム開発プロジェクトの責任者を認定するための資格です。エンジニアからプロジェクトマネージャーへキャリアアップしたい方向けの資格と言えるでしょう。開発に関する知見、プロジェクトの管理進行に関するスキルが求められます。

試験の概要

プロジェクトマネージャ試験は、PMPと異なりプロジェクトマネジメント経験など問わず受験することができます。午前2種、午後2種の試験を受験します。出題形式はマークシートと記述、論述の3タイプです。システム開発に関する技術的な知見、プロジェクト発足から計画、進行管理の知見が問われるのが特徴です。