WebプロデューサーやWebディレクターのようなマネジメント職のキャリアに役立つ資格として、「PMP®」のようなプロジェクトマネジメント関連の資格が挙げられます。
ですが「PMP®」の他にも「プロジェクトマネージャー」や「PMC」など類似の資格も多くあり、違いがいまいちわからないという方も多いのはないでしょうか。

今回はプロジェクトのマネジメントに関わる5つ資格の特徴を解説します。
運営している団体毎に試験の内容や求められるスキルのレベルは異なります。どの資格を選ぶべきか迷っている方は参考にしてみてください。

5種のプロジェクトマネジエント資格の特徴

1.PMP® (プロジェクトマネジメント・プロフェッショナル)|PMI

PMI®_試験・資格について|一般社団法人_PMI日本支部.png
https://www.pmi-japan.org/pmp_license/

「PMP® (プロジェクトマネジメント・プロフェッショナル)」はプロジェクトマネジメントにおける国際的な標準規格を定めている非営利機関PMI(Project Management Institute)による認定資格です。

受験にあたっては以下の通り、実務経験が必要となります。

大卒以上:4,500時間以上の実務経験+36ヶ月以上のプロジェクトマネージャー経験
高卒以上:7,500時間以上の実務経験+60ヶ月以上のプロジェクトマネージャー経験

実務経験の証明のため、プロジェクト1件ごとに「プロジェクトマネジメント経験証明」という書面の提出が求められます。
また、大学やPMI支部で提供している35時間の公式講習が必要であり、その上で試験を受験します。

試験合格後は3年に1回資格の更新を行わなくてはいけません。プロジェクトマネジメントに関連した学習や実務作業が所定の時間に達していなければ更新できないので、注意してください。

独自の倫理・職務規定も定められており、高い専門性が求められる資格です。

参考:
[PMI® 試験・資格について|一般社団法人 PMI日本支部] (https://www.pmi-japan.org/pmp_license/)

2.プロジェクトマネージャ|IPA

IPA_独立行政法人_情報処理推進機構:制度の概要:プロジェクトマネージャ試験.png
https://www.jitec.ipa.go.jp/1_11seido/pm.html

「プロジェクトマネージャー」はIPA (独立行政法人情報処理推進機構)による認定資格です。

情報システムまたは組込みシステムの開発プロジェクトの責任者を対象にしており、要件に必要な工数の確保や納品されるシステムの品質管理などの能力が問われます。
4単元300分の試験であり、選択式の問題と記述式の問題で構成されています。

平成28年度の実績としては、応募者数が16,173名合格率は14.5%であり、決して難易度の低い試験ではありません。

参考:
[PMPとプロジェクトマネージャ試験の最新動向 |ファーエンドテクノロジー株式会社] (https://www.farend.co.jp/blog/2016/08/pm-exam/)

3.PMC(プロジェクトマネジメント・コーディネータ)|日本プロジェクトマネジメント協会

PMC資格試験情報.png
http://www.pmaj.or.jp/p2m/exam/pmc/top.html

「PMC(プロジェクトマネジメント・コーディネータ)」は特定非営利活動法人日本プロジェクトマネジメント協会による認定資格です。

プロジェクトマネジメントに関わる知識や技術をまとめたガイドブック「プロジェクトマネジメントプログラム & プロジェクトマネジメント標準ガイドブック (Program & Project Management for Enterprise Innovation:P2M) 」に基づいた試験内容となっているのが特徴です。

また、PMS(プロジェクトマネジメント・スペシャリスト)やプログラムマネジャー・レジスタード(PMR)といった上位資格が存在し、下位資格を得ることで受験できます。
スクリーンショット_2017-09-28_16.06.49.png
引用:P2M試験について |特定非営利活動法人日本プロジェクトマネジメント協会

4.PJM-A™(プロジェクトマネジメント・アソシエイト)認定資格|NPMO

プロジェクトマネジメント・アソシエイト認定資格___日本PMO協会|NPMO.png
https://www.npmo.org/%E8%B3%87%E6%A0%BC%E5%88%B6%E5%BA%A6/

「PJM-A™(プロジェクトマネジメント・アソシエイト)認定資格」は、一般社団法人日本PMO協会による認定資格です。

動画形式のEラーニングで学習することができ、試験もオンライン上で受験できます。
認定資格は履歴書に書くこともできるので、転職活動の際のアピールにも利用できます。

参考:
[NPMO認定資格制度 |NPMO(日本PMO協会)] (https://www.npmo.org/%E8%B3%87%E6%A0%BC%E5%88%B6%E5%BA%A6/)

5.PMO-S™(プロジェクトマネジメントオフィス スペシャリスト)認定資格|NPMO

PMOスペシャリスト認定資格___日本PMO協会|NPMO.png
https://www.npmo.org/%E8%B3%87%E6%A0%BC%E5%88%B6%E5%BA%A6/pmo%E3%82%B9%E3%83%9A%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%88%E8%AA%8D%E5%AE%9A%E8%B3%87%E6%A0%BC/

「PMO-S™(プロジェクトマネジメントオフィス スペシャリスト)認定資格」は、PMO(プロジェクトマネジメントオフィス)業務に特化した、一般社団法人日本PMO協会による認定資格です。

PMOとは、プロジェクトの運営事務局や社内ガイドラインの整備、人材育成を担う部門であり、会社組織のプロジェクトを推進するために必要なスキルが求められます。
PMO-S™認定資格ではISO21500:2012(プロジェクトマネジメント国際標準)に基づいた試験が行われ、合格後にはランクアップ制度も用意されています。

参考:
[だから「PMO」はこんなに嫌われる|ITpro] (http://itpro.nikkeibp.co.jp/atcl/watcher/14/334361/060700852/?rt=nocnt)

まとめ

ここまで紹介してきた資格はすべてプロジェクトのマネージャー向けの資格です。

運営している団体によって合格率や試験の内容だけでなく、社会的な評価も異なります。
中でも、国際的な認証機関であるPMI® が運営している「PMP® 」は国際資格としても利用できるため、業界や国を横断してキャリアップを図りたい方に適しているでしょう。

また、「PMP® 」や「プロジェクトマネージャ」など資格によっては試験対策用のテキストも販売されています。公式の講習や公開している過去問題だけでなく、自主学習も行っておきましょう。

受験費用を出して試験に合格しても、その資格がキャリアップやスキルアップに役立たなくては意味がありません。
自分にとって必要な知識やレベルに合わせた資格を選択して受験するようにしましょう。