ここ数年、インフォグラフィックを使ったプレゼンテーションや広告が多用されています。
インフォグラフィックとは情報を視覚的に表現したビジュアルデータのことです。

世の中に流通している情報量が多くなり、ひと目で言いたいことが分かるように工夫されたインフォグラフィックに対する需要が高まったことが、流布した背景として挙げられます。

今回は、印象に残るインフォグラフィックを自身で作る際に、どんなポイントに気をつけていけばいいのか、その5つのコツをご紹介します。
プレゼンテーション資料やホームページ画像などに差し込むデータの参考にしてみましょう。

印象に残るインフォグラフィックを作る5つのコツ

印象に残るインフォグラフィックは、一般的なグラフや単なるデータと何が違うのでしょうか。
早速、5つのポイントを確認して見ましょう。

1. データの題材となるグラフィックを絞る

corn.jpg
http://www.cmegroup.com/trading/agricultural/the-facts-behind-food-prices.html

インフォグラフィックは通常さまざまなデータを寄せ集めて一つのカンバスにまとめていきます。
しかしながら、単にデータを羅列しているものも多く、ごちゃごちゃしていて目が疲れてしまうこともあります。

そこでオススメしたいアイデアとしては、できるだけデータの題材となるグラフィックを絞るということです。

例えば上に挙げた*「とうもろこしの価格」に関するインフォグラフィックでは、分割されたとうもろこしのグラフィックを中心に様々なデータをアイコン付きでまわりに配置しています。
これがもし、天候のグラフィック、地球上の需要を表すグラフィック、と並列してしまうと、「とうもろこし」がメインとして引き立たせにくくなってしまいます。
このように、メインテーマが決まっているのであれば、その
メインテーマとなるグラフィックをメインにしてみましょう*。

kobebrian.jpg
http://www.nba.com/lakers/multimedia/121205kobe30Kinfographic

こちらは、NBAプレイヤーのKobe Bryant選手に関するインフォグラフィックです。
選手の写真を中央に配置してメインテーマを分かりやすく明示しながら、数字やグラフを使って周囲に選手に関するデータを配置しています。
メインテーマが分かると、関連するデータもスッと頭に入ってきますね。

2. ぱっと見てすぐにわかるイラストを使う

bond.jpeg
http://www.gbshowplates.co.uk/battle-of-the-bonds-infographic/

インフォグラフィックでは、単なる数字やグラフを配置するのではなく、分かりやすいイラストを並置してあげることも大切です。

例えば、上に挙げた歴代のジェームズ・ボンドに関連するデータを集めたインフォグラフィックを見てみましょう。

films.jpeg

このインフォグラフィックでは、何人の俳優がボンドを演じたか、何本の映画が公開されたか、映画中で何杯のカクテルを飲んだかなどが紹介されています。
そして、それぞれに俳優のイラスト、フィルムのイラスト、カクテルのイラストで数を数えることができるようになっています。

これは一つの例ですが、このように関連するイラストを使って数字やデータを説明するのも、インフォグラフィックの面白いところです。

3. 断面を使う

what-is-a-hangover.png
https://www.fix.com/blog/how-to-avoid-a-hangover/

インフォグラフィックでは、断面を使う、という手法があります。
断面を使うのは、メインテーマが決まったら、そのテーマをどんなものが構成しているのかを、分かりやすく説明できるからです。

上に表示した*「What Is A HANGOVER?(二日酔いって、どういうこと?)」というインフォグラフィックを見てみましょう。
このインフォグラフィックでは、お酒を飲んでからの体の各器官の二日酔いの症状を
体の断面図*で表しています。
断面図を使うことで、本来であれば見えない部分を分かりやすく説明することができます。

例えばパソコンの性能について語りたいなら「パソコンの断面図」、地球環境について説明したいなら「地球の断面図」という具合に、断面図を使ってみるというアイデアも頭の片隅に留めておいてください。

4. 色をグルーピングする

beatles.jpeg
http://duelingdata.blogspot.jp/2016/01/the-beatles.html

複数の構成要素がある場合は、色分けをしてみるのもひとつの方法です。
ただ単にカラフルにするのではなく、色をグルーピングしておくことが大切です。

今回は、「An Analysis of the Beatles? (ビートルズについての分析?)」を見てみることにしましょう。
このインフォグラフィックでは、ビートルズのメンバー(レノン・マカートニー・ハリソン・リンゴ)を
色分け
して、さまざまなデータを表示してくれています。
改めて見ると誰が一番ラブソングを作っていたかや、リンゴがあまり作曲に貢献していなかった事実などが浮き彫りになりますね。

5. 比較対象を用意する

caffeinatedbeverages.jpg
http://www.rasmussen.edu/student-life/blogs/main/infographic-caffeinated-beverages-and-your-health/

最後に紹介したいコツは、比較対象を用意するということです。
ここまでは、1つのモチーフをテーマとして採用してきましたが、他との比較ができれば、その数字・データが客観的に大きいのか小さいのかを確認することができます。

上に挙げたのは、「カフェイン入り飲料と健康」に関するインフォグラフィックです。
さまざまな飲料のイラストと、その飲料に含まれるカロリー・糖分・カフェインを円グラフで表しています。
複数の飲料を並べることで、「スターバックスのショートサイズのドリップコーヒーのほうがモンスターエナジーよりもカフェインの量が多い」、「レッドブルよりもドクターペッパーのほうが糖分が多い」といった比較ができます。

まとめ

インフォグラフィックを作る際に、「こうしなければならない」というルールは一切ありません。
しかし、今回紹介したように、すでに作成された事例から学ぶことはたくさんあります。

文字で情報を伝えようとしても、情報量が多く冗長的になりがちです。
インフォグラフィックを使うと、視覚で直感的に理解することができるので便利です。
その際、製作者サイドでも、どういう点に気をつければいいのかが、ご理解いただけたのではないでしょうか。

上記で紹介したユニークなインフォグラフィックを参考に、分かりやすいインフォグラフィックを作ってみてください。