思考停止を停止せよ。頻出タイトル「3つの理由」を今再考すべき3つの理由

毎朝ひとつ、BtoBマーケ観を更新するferretのツイート連載を一本の記事にまとめた「One day, One UPDATE.」

今回のテーマは「よくあるタイトルの落とし穴」について。

BtoBマーケのコンテンツでよくみる「〇〇をすべき3つの理由」的なタイトルですが、コンテンツマーケ初期ならまだしも現在において依然有効であるかはもう一度深く考える必要があります。

「3つの理由」を再考すべき3つの理由

①差別化できない

まず第一の理由は、「他の何百のコンテンツとタイトルが被る」ことです。本来、広告・マーケティングとは「差別化」のために行うもの。なのに一番大切な「タイトル」を他社と横並びでつけるのは自己矛盾になります。

②メリットが見えない

「3つの理由」的タイトルが溢れ返って陳腐化している現在、記事で何が得られるのかが見えなければ忙しい読者はクリックして記事を読もうとはしません。記事を読むメリットを曖昧にしか提示しないのは、そこに狙いがあれば別として基本的には避けるべきでしょう。

③文字数の浪費になる

3つ目の理由は「文字数が無駄になる」こと。32文字前後という限られたタイトル文字数の中で、差別化も惹き要素もない文字は本来一文字も入れる余裕はないはず。替わりに記事固有のパワーワードを入れましょう。

自社ならではの流儀を見い出していくのがBtoBマーケター本来の仕事

商材によってターゲットとなる顧客の特性が大きく異なるBtoBマーケティングでは、セオリーをベースに自社固有の事情に合わせて大胆にカスタマイズするのがBtoBマーケターの本来の仕事。

競合他社をベンチマークはしても、そのまま模倣するのはNG。たとえば自社コンテンツにおける「タイトルの役割とは」「リード文は何故入れるのか」といったついついなんとなく、で済ませてしまいがちなことに関しても、一つひとつ「再定義」をしていく必要があります。

ferretの記事広告制作における「再定義」の例

よい記事タイトルとは何か？たとえばferretの記事広告では「記事の顔つきを決めるワードが入っていること」を重視しています。何千文字ものテキストの意図を記憶し、想起するトリガーとなる「1つの印象」を形づくるワード。それは「3つの理由」よりも遥かに読者のココロに刺さります。

ferretの"記事の顔つきを決める"ワード例①

SEOの導入サポートの体験レポ記事ではユーザープレミアムをこっそり「味見」というタイトルに。閲読のメリット＝導入社しか受けられないサービスを垣間見れるお得感として、「味見」という別ジャンルのワードでワクワク感を掻き立てています。

ユーザープレミアムをこっそり「味見」。話題のSEOツールの「導入支援体験」独占レポート

PLAN-Bさんに相談して、導入社さんだけが無償で受けられるコンサルティングを、今回特別に受けさせてもらえることになりました。もちろん、ferret読者の皆さんにも「お味見」いただく、という条件で。

ferretの"記事の顔つきを決める"ワード例②

ティーン向けメディアへの広告出稿を促す記事広告では、多感なティーンの頃からブランドコミュニケーションを開始する価値を青春の1ページに残すブランド戦略というフレーズに集約。「10代の頃から好きなブランド」になることの重要性を強調しました。

ティーンの「今」のキモチに寄りそう。「青春の1ページ」に残すブランド戦略

今のティーンは消費の中心である「F1層」の予備軍でもあります。repiiiiと一緒に「今」のティーンのキモチに寄りそったアプローチを行うことで、「青春の1ページ」に加わるブランディングを実現しましょう。

ferretの"記事の顔つきを決める"ワード例③

広告の無駄クリックを排除するツールの記事では、10-30%の成果改善のインパクトを「ひと手間」でPDCAサイクル100周分の効果!?と翻訳。0.1%単位で改善を重ねるPDCA目線で捉えなおすことで、画期的なベネフィットを一目瞭然にしています。

「ひと手間」でPDCAサイクル100周分の効果!?広告パフォーマンスを10～30%上げる意外な裏技とは

PDCAサイクルを回す前に「ひと手間」加えることで、ベースのパフォーマンスを10～30%上げる方法があります。これからPDCA作業をやろうとしていた方は一旦手を止めて、まずは自社にこれから紹介する方法が当てはまるかどうか確かめてみてください。

ferretの新連載企画「BtoBマーケティングアカデミー」を要チェック！

ferretではこれからBtoBマーケティングを志すマーケターに向けての新連載「BtoBマーケティングアカデミー」を連載中。BtoBに特化したマーケティングツール『ferret One』の顧客支援を通じて得た生のマーケノウハウを、新たに体系立てて読者にお届けしていきます。

ビジネスの動力は、若手の「手」でつくる。BtoBマーケティングアカデミー

先輩のように瞬時の切り返しトークはできなくても、それをコツコツとコンテンツ化することはできる。全ての「打ち手」を積み立てられる。資産運用のように、どんどん成果が膨らんでいく。それが、BtoBマーケティングの魅力。

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